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知識隼和が開幕戦に続きダブルウイン!

2024 MiniGPジャパンシリーズ 第2戦 
埼玉県・MotoUP桶川スポーツランド

 MiniGPジャパンシリーズ第2戦がMotoUP桶川スポーツランドで開催された。夕方からの雨の予報が早まり、いつ雨が落ちるのかわからない天候となった。

 開幕勝利を飾った#08知識隼人(12歳)が予選1で41秒517とコースレコードを記録してポールポジション(PP)を獲得、好調ぶりを示す。2番手にリベンジを狙う#04国立和玖(12歳)が41秒733で続く。3番手にはトップ争いに加わりたい#07吉原寅之介(12歳)が41秒947と41秒台に入れた。41秒台はこの3人となり、熱戦が期待された。4番手に#10市川速人(12歳)、5番手に#09真木來人(11歳)、6番手に#02吉村錬太郎(10歳)が続いた。


 予選2開始前に雨がポツポツと来て、開始時間を早めて走行が行われた。いつ雨が来てもおかしくない状況の中で、トップタイムをマークしたのは#08知識で41秒831を記録してダブルポールポジションを獲得した。#04国立は41秒918で2番手。41秒台は、このふたりとなる。3番手に#10市川が入り、#07吉原は4番手、5番手に#09真木、6番手に#2吉村となった。

 #08知識にとって桶川はホームコースであり、連勝記録を伸ばすことになるのか、雪辱に燃える#04国立が勝利するかに注目が集まった。さらに、ここがホームコースの#10市川への期待も高まった。

 
 決勝はドライコンディションで行われたが、時折、パラパラと雨が落ち、雨雲レーダーをチェックしながらのレースとなった。

 レース1決勝、ホールショットを奪ったのは#04の国立。#08知識は出遅れる。#04国立はレースをリードし速さを示す。だが、#08知識は、徐々にポジションを挽回して、#04国立の背後に迫りトップ浮上する。それを#04国立、#07吉原、#10市川が追うが、#08知識は2番手以下を引き離し独走体制を築く。#04国立は単独2位。#07吉原と#10市川が3位争いを繰り広げ、5番手に#09真木が単独でつけ、6位争いを#02吉村と#03田中楓人(12歳)が争った。

 # 08 知識は、そのまま独走優勝。2位に#04国立、3位争いは#10市川が制し初表彰台を獲得した。4位となった#07吉原は#08知識、#04国立と同様にレース中に41秒台に入れる速さを示すが、表彰台を逃した。5位に#09真木。6位争そいは#02吉村が制した。

 レース2も#04国立がスタートダッシュ、#08知識は出遅れる。だがすぐに挽回し、#04国立の背後に迫る。雨が落ちる場面もあるがレースは続き、#08知識は独走優勝を飾った。#04国立が2位。3位に#10市川が入った。4位に#07吉原、5位に#09真木、6位に#02吉村となる。

 #08知識は、唯一決勝中に41秒台にタイムを入れた。難しいコンデションの中でも、しっかりと速さを示すことで開幕戦に続きダブルウィンを飾った。

 #08知識は「ホームコースなので勝たなければいけないと思っていたけど、予選でタイムが出たので、プレッシャーはそんなにはありませんでした。両レースともスタートで出遅れてしまったけど、自分のペースで落ち着いて走り、勝つことが出来て良かった。次戦も行きます」と勝利を狙う。

 関西から遠征して桶川攻略に努めた#04国立だったが「両レースともスタートはよかったのですが、ペースを上げることができず悔しい結果になりました。次戦の筑波に向けてできることは全てやって、勝ちを狙っていきます」と気合を込めた。

 初表彰台を獲得した#10市川は「ホームコースなのでトップに食らいついていくのが目標でした。レース1は離されてしまったので、レース2では、どうして離されてしまったのか考えて、その反省を生かしました。でも、まだ、まだ、課題があります、でも、表彰台に上がることが出来たのは良かったと思います」と笑顔を見せた。
 
 #08知識は、昨年までは未勝利だったが、開幕勝利から連勝記録を更新し、一気に存在感を増し、シリーズを引っ張るライダーへと成長を示し念願のタイトルへと突き進んでいる。#04国立は、昨年はランキング2位となり、バレンシアで開催されたファイナルレースにも参戦、今季のチャンピオン候補の筆頭であることは変わりなく、残り3戦での巻き返しに期待がかかる。#10市川は、今季の参戦ライダーを決めるセレクションに参加、トップタイムを記録して合格した期待のルーキー、参戦2戦目で、その力を早くも示した。

 次戦では#08知識の連勝が続くのか、#04国立の反撃となるか、#10市川の躍進が見られるのか、開幕戦で連続3位となった#07吉原や、他ライダーたちの成長にも期待が高まる。

 第3戦は6月23日筑波サーキットコース1000で開催される。

(レポート・写真:佐藤洋美)







2024/06/07掲載