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74Daijiroクラス、8歳と9歳による2台のマッチレースの行方は……

 ポケバイの大治郎カップ第2戦がさいたま市のサーキット秋ヶ瀬で行われた。

 74Daijiroクラスの予選でポールポジションを獲得したのは、33.874秒を記録した#77木村隆之介(8歳)、2番手には開幕勝利を飾った#67田中 陸(9歳)が33.921秒の僅差で、ふたりの戦いに注目が集まった。木村が勝てば初優勝、田中となれば連勝となる。


 決勝スタートで飛び出したのは木村で、それを田中が追い、木村の姉の咲那(9歳)が続き、3台のトップ争いとなった。木村、田中は、3台の争いから抜け出し2台のマッチレースとなる。木村がトップに付け、背後に田中がぴたりとマーク。息詰まる接戦となるが木村が転倒して、田中が単独首位となる。木村はコース復帰して怒涛の追い上げで2番手の咲那を捉える。田中を追う木村だが、田中は首位を守り、開幕2連勝。木村は2位に入り、3位咲那となった。4位には星野隼人(10歳)が入った。


 田中は勝利するも喜びはなく「転倒する前の2周くらいから、ちょっと隆之介君のライディングが危ないなと思っていた。だから、少し注意していたけど、目の前で転倒して……。後半に勝負と思っていたのに、目の前で転倒されたから勝っても気持ち良く喜べない。次は、ちゃんとバトルして勝ちたい」と語った。田中は開幕2連勝を飾りランキングトップ、念願のシリーズチャンピオン獲得に向けての貴重な勝利を挙げた。
 
 木村はトラブルでの転倒となり、最後まで勝負しきれなかった。それでも、誰もが勝利を期待させる走りを見せた。落ち込んでいるのは、本人よりも支えている両親で「きちんと整備して送り出したが、不可抗力のトラブルで残念だ」と父親は肩を落とした。励まし続けていた母も「今回は勝てると思っていたので……」と無念さをにじませた。

 フレッシュマンクラスは、#1和智恒弦(6歳)がポールポジションを獲得、決勝でも独走優勝を飾った。2位に#7本間大賀(7歳)。3位には#63中村汐那(6歳)が入った。

 プレゼンターには全日本ロードレース選手権J-GP3ライダーで、第2戦モビリティランドもてぎ戦で劇的優勝を飾った若松怜が務めた。

 第3戦は7月28日に行われる。

(レポート・写真:佐藤洋美)







2024/06/03掲載