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レース・イベント

見たい! 魅せよう! 動かしたい! 走らせよう! ヴィンテージマシンでモトクロス チキチキVMX猛レース
■レポート・写真:高橋絵里 ■主催:ウエストポイント https://www.motocrossvillage.com/chikichiki/




2024年4月28日の埼玉県モトクロスヴィレッジ、東は青森県から西は香川県から、ヤング14歳から最年長78歳まで延べ180台がそれぞれの愛車を持ち込んだ。40年前・50年前・60年前(!)の旧車がカテゴリーと年式別に「チキチキできる(一緒に走って遊べる)」とあって、それはもうお宝拝見~! な一日。旧車愛な皆さんの笑顔がとても素敵です。

 飾っておく? 展示する? いやいや、バイクは走ってナンボでしょ、走って楽しまないと!
 とばかりに懐かしいバイク、希少なバイクがパドックにあふれている。皆さん前日までにちゃんと動態確認済みだ。
「速いバイクに仕上げるとかそういう次元じゃないんで、とにかく最後まで動けばいい、完走できれば満足」という人、「楽しく走るにはやっぱりパワーとスピードが欲しいよね!」と念入りに仕上げてきた人、「初めてなのでどんなことになるかドキドキです」という人も「何かよくわからないけれど誘われて来ました」という人もいて、なかなかに面白い。ご長老から学生さんまでが一緒にいるのもまた面白い。そんな皆さんの共通は「ビンテージバイクでモトクロスをして遊ぶ」ことで、「みんなで旧き良きを懐かしみ、愛でながら共に過ごす」ことで、全然懐かしむ年齢ではないZ世代も「かっこいいですね~」「エモいです」などと言いながらしっかり愛でているのが面白い。
 

どちらを向いても昭和レトロ過ぎるパドック、すでにこれだけでも非日常感満載。手をかけたマシンも多いこと!

 

スタートはモトクロスならではの横並びギュウギュウ一線でヨーイドン、左右のライダーが近くて緊張感MAX。

 レースが始まれば、旧車特有の音や匂いで中高年には一層のこと懐かしい。スタートの緊迫感、似たスピード同士で競り合い、うっかりの転倒さえも普段にはあり得ない刺激に満ちて、ゴールしても興奮治まらずだ。今の新しいバイクよりなぜ旧車がいいんですか? VMXファンにあえてそんな愚問を投げてみれば、「怖くない、安心して乗れるから。」「スタイルが可愛いから。」「何といっても雰囲気ですね。」そして「当時の自分に戻ってタイムスリップ気分を楽しめるから!」という、二輪史を彷彿させる素晴らしきVMXワールドです。
(レポート・写真:高橋絵里)
 

モトクロスヴィレッジはビンテージバイクにも優しいコース。一見のどかな光景も、実は必死の競り合い真っ最中。
時にはこんな熱いシーン、チェッカーフラッグの瞬間まで激しいトップバトルのテールtoノーズでギャラリーを魅了。

 

気合い入れてエンジン組み直した甲斐あって軽快な走りでライバルを制したCR125R(’79)、おめでとうございます。
ご覧ください、この雰囲気。1964年式YA6とライダーが一体となり「当時もこんな感じだったんだろうなぁ」の歴史絵巻。

 

飛びます飛びますGS750(’79)でモトクロス、仕上げてきた感一杯。そして何といっても全開サウンドは一聴の価値あり。

 

きれいなCR250はリスペクトする「吉村太一さん1978年の練習車」をテーマに仕上げ、クラス優勝を飾った逸品。
HL500レプリカ仕上げXT500(’76)とW1S(’69)がヒリヒリのバトル、迫力も見応えも堪りません。

 

50年前のTM400で颯爽とトップチェッカー。調子よく速く走るマシンに仕上げる作り込みの賜物。
当時活躍したブリヂストンBS90(’64)でDT-1やYA6の前に出た。それにしても60年前のバイクとは!

 

昨年秋より主催を引き継いだウエストポイント福本店長は全体進行からコース整備、じゃんけん大会まで1人で5人分くらいの活躍。そして前主催ホーリーエクイップ堀口社長は祝チキチキ初エントリーで楽しみまくり。素敵なイベントです。

 

貫禄の71年式フォードに懐かしいCR250とインディアンを積んでこれは街中でも相当注目のマトでしょう!
旧い旧いCS90、思いきってペパーミントグリーンにペイントしたらこんなに可愛らしいバイクになりました。

 

おそらく最年少チーム18歳と14歳、RA125(’86)でミニ耐久に参加。「土の上ってオモシロイ!ジャンプやフープスも楽しい!」
『習志野婦人会』のレディスは嬉しい初参加。ちょうどいいサイズのCR80(’83)とXL50S(’81)で「ワイワイ感が最高でーす♪」

 

メーカーはイタリアのベネリ、モデル名はワーズリバーサイドなる’68年式希少車。「これなら他と被らないから(笑)」だそうで爆注目。
ベテランライダーにも優しい、オモチャ感が可愛いCD90(’85)で。遊び感覚で走れる、怖くなくて楽しいと小型車は人気。

 

お父様はドゥカティ・スクランブラー(’69)で、息子さんはKL250A(’80)でチキチキ初参加。名古屋のショップ『WHIZZ SPEED』さんでした。
西ドイツのDKW 125MX(’69)が登場、変わったフロントフォーク形状は当時流行りのリーディング・リンク・フォークというのだそう。

 

『レジェンド伊田井佐夫さん直筆サイン入りジャージ』で走っていたら、なんとご本人が陣中見舞に現れて無限バイクにもサインを。
赤いマシンのバイクフリークファミリー、お父様は+65歳ベテランクラスで、2人の息子さんは兄弟対決で全員表彰台に。「最高です!」




2024/05/09掲載