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試乗・解説

Ninja40周年記念モデルが登場!
■文・撮影:河野正士 ■協力:カワサキモータースジャパン https://www.kawasaki-motors.com/




カワサキは2023年10月に開催されたジャパンモビリティショー2023で、「Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition」「Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition」の記念モデルを発表。また同年11月に開催されたEICMA2023では、「Ninja ZX-6R 40th Anniversary Edition」「Ninja 1000SX 40th Anniversary Editionも発表。それぞれのモデルは、2023年12月23日から国内での発売を開始した。ここではその4台の記念モデルを紹介する。

 
 カワサキにとって昨年/2023年は、モーターサイクル事業70 周年、オフロードの競技専用車KX ブランド50 周年を迎え、記念すべき年だった。さらに今年/2024年はメグロブランドが100 周年、そしてNinja ブランドが40周年を迎え、お祭りムードが続く。ここで紹介する4モデルは、そのNinja ブランドの40周年を記念する特別カラー&グラフィックモデルだ。
 

ライムグリーン/ホワイト/ブルーの3色レイヤーカラーリングを採用した「Ninja ZX-10R / 6R / 4RR」は、1989年に登場したZXRシリーズと同じ3色を各モデルにアレンジしたものだ。

 
 実は2021年10月に開催されたWSBK/スーパーバイク世界選手権アルゼンチン・ラウンドで、カワサキのファクトリーチーム/Kawasaki Racing Teamと、当時ファクトリーライダーだったジョナサン・レイが、ライムグリーン/ホワイト/ブルーのZXRカラーを採用したファクトリーマシン/ZX-10Rで参戦。大いに話題となった。ちょうどこの時は、翌2022年にZシリーズ誕生50周年を控え、また川崎重工業のモーターサイクル&エンジン事業が分社化・独立し、現カワサキモータース株式会社が誕生した直後。冒頭で説明した2023ー24年へと続くアニバーサリーイヤーの序章とも言えるサプライズだった。
 

 
 しかし、そのWSBKでのサプライズはもうひとつあった。当時ジョナサン・レイのチームメイトであり、現在もKawasaki Racing Teamのファクトリーライダーとして活躍するサム・ロウズは、レースで駆るZX-10Rに、カワサキGPZのオリジナルカラーともいえるファイアクラッカーレッドとエボニーを用い、1985年モデルの北米向けGPZ900Rから着想を得たカラーリングを施していたのである。

 そして今回、Ninja ブランド誕生40 周年を記念し、そのファイアクラッカーレッドとエボニーを採用した「Ninja 1000SX 40th Anniversary Edition」もラインナップしたというわけだ。

 レースの第一線で活躍したZX-Rシリーズと、映画「トップガン」に登場するなど世界中のバイクファンのライフスタイルに浸透したGPZシリーズ。ともにNinjaの名を発し、世界中を駆けたそれらのモデル、そしてカラーリングは、いまも色褪せることはない。

 では、各モデルを見ていこう。
 

 
■ZX-Rシリーズのベースモデルからの変更点
・1989年に登場したZXRシリーズに着想を得た、ライムグリーン/ホワイト/ブルーの3色レイヤーカラーリング
・フューエルタンク上部にチャンピオンステッカーデザインの40周年記念デカール
・オリジナルデザインをもとにリニューアルした「Ninja」ロゴ
・カウルのサイズに合わせて最適化した車体側面の「Kawasaki」ロゴ
・シルバー塗装したフレームとスイングアーム
・ライムグリーンに塗装した前後ホイール
・ゴールドカラー仕上げのフロントフォークアウターチューブ
・1989年のZXRシリーズに採用したフォントを使用したテールカウルのロゴ
 

【Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition】

 WSBK/スーパーバイク世界選手権に参戦するカワサキ・スーパースポーツカテゴリーのフラッグシップモデル。ウイングレット一体型のカウルを採用し、優れた空力性能とダウンフォースを生み出すとともに、小型ヘッドライトと大口径ラムエアインテークが次世代のNinjaスタイルを体現している。またファクトリーマシンからフィードバックした空冷式オイルクーラー、エレクトロニッククルーズコントロールやスマートフォン接続機能を備えるTFTインストゥルメントパネルなど、先進機能を採用している。
 

 

 

 

【Ninja ZX-6R 40th Anniversary Edition】

 排気量637ccの水冷4ストローク並列4気筒/DOHC 4バルブエンジンを搭載したNinja ZX-6R。KQS(カワサキクイックシフター)、KTRC(カワサキトラクションコントロール)、パワーモード選択、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)などの高度なライダーサポート技術を搭載。新たにレイヤー構成のカウリングや新デザインのヘッドライトなどを装備している。

 

 

 

 

【Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition】

 日本はもちろん、世界中のバイクファンの話題をさらった、排気量399cc水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジンを搭載したNinja ZX-4RR。軽量コンパクトな車体と、SHOWA SFF-BPフロントサスペンション、同じくSHOWA BFRC-lite リアショックアブソーバーとのコンビネーションが、4気筒400ccの走りをさらに高める。

 

 

 

 

【Ninja 1000SX 40th Anniversary Edition】

 スポーティかつダイナミックなスタイリングを採用しながらも、最新の電子制御システムや最適化されたシート形状により高い運動性と快適性を両立させ、高い評価を得ている。この40th Anniversary Edition には、1985年モデルの北米向けGPZ900Rから着想を得たカラーリングを採用。シルバーストライプや、アウトライン付「Kawasaki」ロゴ、さらに「Ninja」「Liquid-Cooled」のロゴもデザインしている。

■ベースモデルからの変更点
・GPZを象徴する「ファイアクラッカーレッド」と、カワサキ独自のディープブラックである「エボニー」を組み合わせた、レジェンダリーツートーンカラーリング
・フューエルタンク上部にチャンピオンステッカーデザインの40周年記念デカール
・1985年モデル同様にシルバーで縁取った「Kawasaki」ロゴマーク
・オリジナルのアウトラインデザインで再現した「Ninja」マーク
・空冷エンジンから水冷エンジンの移行期を象徴した「Liquid-Cooled」マーク
・切削加工ホイールの質感を表現したシルバーのホイールリムテープ

 

 

 

 



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2024/02/19掲載