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鈴鹿8耐直前テストレポート

 鈴鹿8時間耐久レースも間近に迫ってきたところで、6月と7月に行われたテストの写真を交えて直前情報をお届けします。

#33 Team HRC with 日本郵便 CBR1000RR-R FIREBLADE SP

 まずは直前発表となったHRCのライダー交代です。MotoGP代役参戦が決まったイケル・レコーナー選手の代役として、長島哲太選手の加入が発表されました。そしてチーム名も「Team HRC with 日本郵便」。昨年の8耐優勝メンバーである長島選手、実は4月に足首を骨折しており、6月に行われた8耐テストではまだ松葉杖をついて見学だったのですが、さすがトップライダーの回復力です。7月に行われた2回目のテストで全体のトップタイム、しかもタイムアタックではなくロングランの最中に叩き出し、自身をアピールします。しかしながらその時点でのHRCの発表は高橋巧選手、チャビ・ビエルゲ選手、イケル・レコーナー選手。実力もあり、国内で人気の高い長島選手をなぜラインナップさせないのか? とHRCに不信感を抱きますが、実は現場では既に2回目のテストの際に、チャビ、高橋、長島の3選手でのショットも撮っており、長島選手の走行時間も多くとられていて、もはや「早く発表してくれよ!」の雰囲気しかなかったです。長島選手の加入によりアベレージがかなりアップするHRCです。また高橋巧選手は2年間のBSB参戦から帰国し、全日本のST1000クラスに参戦中、力を存分に発揮してほしいですね。

#33
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長島哲太選手は全日本ではチームオーナー。レースには出ていないので、決勝はとても楽しみ。レコーナー選手は暑い中散々走らされてお疲れ様でした。チャビ選手は昨年は8耐見学でピットにいました。テストのみ参加のタラン・マッケンジー選手はBSBチャンピオン。「新沼謙治?」で有名なニール・マッケンジー選手の息子さんです。

#1 F.C.C. TSR Honda France CBR1000RR-R FIREBLADE SP

 耐久のレギュラーチームはF.C.C. TSRホンダ・フランス。2回目テストから走行。藤井監督のコントロールも素晴らしく、ライダー、スタッフ全員のチームワークの良さを感じます。ライダーはジョシュ・フック選手、マイク・ディメジオ選手、アラン・ティシェ選手。昨年の8耐でクラッシュし深刻な状態でドクターヘリで搬送されたジノ・レイ選手は病院で1ヶ月を過ごして帰国。長期リハビリののち、今年の英国で開催されたグッドウッドフェスティバルでデモ走行するほどに回復しています。

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#3 KRP SANYOUKOUGYO&MATSUBA RS-ITOHP ZX-10R

#3
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柳川明選手、まだまだ健在。実は8耐の前の「もて耐」に出場しようとしたのですが、出場資格を満たせずキャンセルしたらしいです。

#11 Team Kawasaki Webike Trickstar Ninja ZX-10RR

 チームカワサキ・ウェビック・トリックスターは渡辺一樹選手が一人でテストをこなしていました。メンバーはランディ・ドプニエ選手、グレゴリー・ル・ブラン選手。

#11
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#12 Yoshimura SERT Motul GSX-R1000R

 全日本に参戦の亀井雄大選手が1回目のテストに参加。決勝メンバーへのトライアウトで順調にタイムアップするも転倒。ラインナップは、シルヴァン・ギュントーリ選手、グレッグ・ブラック選手、アントニー・マッソン選手。昨年はシルヴァン選手が体調不良で離脱していましたね。

#12
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ヨシムラはライダーもゴリゴリですが、チームスタッフも昨年は耐久明け、月曜日から富士登山を楽しだそうです、鉄人チーム……

#7 YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC YZF-R1

 ヤマハはファクトリー参戦はなく、YAMALUBE YART YAMAHAのニッコロ・カネパ選手、マービン・フリッツ選手、カレル・ハニカ選手。

#7
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#17 Astemo Honda Dream SI Racing CBR1000RR-R FIREBLADE

 全日本参戦チームですが、HRCに続く2番手タイムで追従するのは伊藤真一監督率いるAstemo Honda Dream SI Racing。渡辺一馬選手、水野涼選手、作本輝介選手。高橋巧選手と同じく、2年のBSB経験からの全日本参戦中となる水野選手ですが、1回目のテストで激しくクラッシュし脳震盪により以降を欠席、メニューを消化できずにいたところ2回目のテストでは今度は作本選手がマシンを大破。テストのメニューを十分にこなせない中、水野選手がHRCに続くクラストップタイムを出すなど速さをアピール。水野選手、作本選手は同じJSBクラスでバッチバチなので、兄貴分の渡辺一馬選手(ST1000に参戦中)にまとめを期待。

#17
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水野涼選手は、6月テストの直前にSBKミサノに代役参戦していて、ゆっくり話を聞こうとしてた矢先のクラッシュ。2回目のテストでしっかりタイムを出してきましたが、1週間はぼーっとした状態で過ごしていたと脳震盪の辛さを語る。渡辺一馬選手はカワサキ時代2018年にジョナサンレイ、レオン・ハスラムとともに表彰台に上がってます。最近ではチャリトレに勤しんでおり、背中に大きくASTEMOの日焼けに成功!

#76 AutoRace Ube Racing Team GSX-R1000R

 ファクトリーパーツを全部かき集めてバイクを作ってしまったオートレース宇部は、全日本レギュラーの津田拓也選手にダン・リンフット選手、SBK参戦中のアジアのスター、ハフィス・シャリーン選手。ハフィス選手は何度も来日しているしとても笑うし、めちゃくちゃファンサも良いです。ぜひ!

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#64 Kawasaki Plaza Racing Team ZX-10R

ジョナサン・レイ選手やレオン・ハスラム選手を起用し素晴らしいレースで楽しませてくれたカワサキレーシングですが、今年は残念ながら参戦はなく、昨年のSSTクラス優勝のカワサキプラザレーシングは岩戸亮介選手、SBK600参戦の岡谷雄太選手、佐野優人選手。NSTクラス優勝を狙っていきます。ヘルパーをしてくれる岩戸選手の妹さんがとても美人です。RS-ITOHでは柳川明選手も走りますよ。

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岩戸選手の妹さんは九州でアイドルグループで活動していたことも。

#95 S-PULSE DREAM RACING-ITEC GSX-R1000R

 エスパルスドリームレーシングですが、チームオーナーでライダーの生形秀之選手が全日本開幕前に骨盤骨折を含む十数か所の骨折により本人は走れません。代役で渥美心選手を起用し鈴鹿2&4レースでもチーム最高位の7位と好成績を収めました。ラインナップは渥美選手のほか、ジョシュ・ウォータース選手、マルセル・シュロッター選手。ジョシュ選手はオーストラリアのレースではドゥカティを駆り現在RANKING2位。そして、コーチに藤原克昭さん! ピットウォークでも絶対に盛り上げてくれることでしょう

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#86 NCXX RACING with RIDERS CLUB YZF-R1

 原田哲也さんがチーム監督を務めるNCXXレーシングは、伊藤勇樹選手、前田恵助選手、中山耀介選手。選手を後ろから見つめる原田さん「俺が口出しすぎると萎縮しちゃうでしょ?」とライダーの気持ちを一番に優しく見守っています。

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#73 SDG Honda Racing CBR1000RR-R FIREBLADE

 日本レギュラーの名越哲平選手、國井勇輝選手、ESBK参戦の浦本修充選手でしたが、國井選手がトレーニング中の怪我によりアジア1000に参戦中の埜口遥希選手に交代になりました。

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ピットアウトしようとしたところ赤旗でクローズになり、出口からSDGのピットまで延々とあるく名越選手です。テスト仕様の黒いレーシングスーツもレアです。

#71 Honda Dream RT SAKURAI Honda CBR1000RR-R FIREBLADE

 あなたの街のバイク屋さん「桜井ホンダ」で働いているスタッフさんでチームを回しています。全日本レギュラーの伊藤和輝選手 、強力助っ人の日浦大治朗選手 モトバムから1000に参戦している若手の荒川晃大選手で戦います。荒川選手はテストはモトバムのグリーンでしたが、本番に向けてのレーシングスーツが出来上がった模様。

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#72
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桜井ホンダチームで参加の荒川晃大選手は昨年のST600のチャンピオン。イケメンなので顔覚えてください。全日本ではMOTOBUMの緑のバイクで走ってます。

#40 Team ATJ CBR1000RR-R FIREBLADE

 チームATJは全日本レギュラーの岩田悟選手に、本来の「日本郵便」を走らせている、高橋裕紀選手、小山知良選手。

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#88 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA CBR1000RR-R FIREBLADE

 アジア・チャンピオンのザクワン・ザイディ選手、アンディ、ナカリン選手。チーム監督は玉田誠さんです、アジアの若手ライダーの育成に貢献されています。

#88
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#104 TOHO Racing CBR1000RR-R FIREBLADE SP

 清成龍一選手、國峰琢磨選手が2人で走る覚悟だったのですが、無事に榎戸育寛選手の加入となったようです。清成選手は第3戦SUGOでJSBクラス3位表彰台を獲得しています、トップ10トライアルも楽しみですね

#104
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 例年8耐は7月最終週を開催日としてきていましたが、今年は8月の第一週、8月6日の午前11時半スタートです、今年の暑さは8月2日あたりから本番になるそうで、現地で観戦のみなさま暑さ対策をお願いします。ご自宅の方は、今年は土曜日のトップ10トライアルからテレビ放送もされるので、クーラーの効いた部屋でたっぷり楽しんでください。

HRC
HRCは昨年のピット内でも大騒ぎ。今年も派手にやっちゃいますか!?

(レポート&撮影:楠堂亜希)

2023/07/28掲載