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2023 DAIJIRO-CUP、3戦で3人の勝者! 残り2戦チャンピオン争いはどうなる!?

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 オリジナルポケットバイク・74Dijiroを使った大治郎カップ第3戦がサーキット秋ヶ瀬で開催された。梅雨明けの暑い1日となり、最高気温34℃と発表されたが、サーキットでの体感はもっと暑い。それでも、子供たちは元気いっぱい。夏休みに入り、開放感の中で走行が行われた。

 レースを始めたばかりのライダー対象のバンビーノクラスは、2台のみ5周のレースとなった。入江竜乃介(6)がスタートから首位をキープ、2番手の中村汐那(4)を引き離して独走優勝。中村は74Dijiroに乗り始めたばかりで、いきなりのサーキットデビュー、周回を重ねながらアクセルの開けっぷりが上がり、コーナリングでもマシンが倒れるようになるという成長を示しながらのデビューレースとなった。2位が悔しくて、ご機嫌斜めだったが、これからが楽しみなライダーの登場だ。

入江竜乃介
中村汐那


 74Daijiroクラスを目指すフレッシュマンクラスの4台と、74Daijiroクラスの8台を合わせて12台がグリッドに並び混走で決勝が行われた。ポールポジションは中山結互(10)、2番手に田中陸(10)、3番手に木村隆之介(8)、4番手に田中楓人(11)が続き、第2戦で優勝を飾った全日本ST1000ライダーの高橋裕紀の長男・高橋慶志郎は、マシンセットが上手くいかず10番手となる。

 決勝でホールショットを奪ったのは中山結互だが、田中陸が首位を奪い、それを田中楓人、木村隆之介が追った。4台は激しいトップ争いを展開する。田中陸は積極的に前に出るが、中山結互がぴたりとマーク、その後方に田中楓人、木村隆之介がつける。レース中盤には木村隆之介が、田中楓人、中山結互をパスして2番手浮上するが、翌週にはポジションアップした中山結互がトップの田中陸をも捉え首位を奪い返してレースを引っ張る。だが、4台のバトルは最終ラップまで、各コーナーでポジションを入れ替えながら続いた。最終コーナーの攻防で競り勝った中山結互がトップでチェッカーを受け今季初優勝を飾った。2位に田中陸、3位に田中楓人、4位木村隆之介となった。高橋慶志郎は7位でレースを終えた。



 中山結互は「最近、サーキット秋ヶ瀬がうまく走れなくて…。他のサーキットでは勝っているのに、ここでは勝てずにいたので、勝つことが出来て良かった。苦手意識が克服できたかも…。74のライディングスクールで名越公助さん(全日本JSB1000名越哲平の兄)にラスト5周には、トップに出ることを考えながら走るように教えてもらいました。なので、最終的に前に出ることを考えて走り、思う通りに出来て良かった」と語った。

中山結互


 中山結互は今季、大治郎カップでチャンピオンになって卒業したいと考えており、そのためにも優勝は必至だと挑んだ。8月11日の誕生日には両親からNSFをプレゼントされ、来季に向けての準備を進めている。ここまで、大治郎カップは3戦を終え、3人の勝者が生まれている。残り2戦、中山のタイトル獲得イヤーとなるか注目が集まる。

田中陸
niu
田中楓人
木村隆之介



 フレッシュマンクラス、予選トップは津田到磨(6)。津田は全日本JSB1000参戦ライダーの津田一麿の長男で、決勝でも元気の良い走りを貫き優勝を飾った。2位には高橋祐典(6)、3位に和智恒弦(6)。和智の兄・垣晴は昨年の大治郎カップチャンピオンで、兄を目標として参戦している。4位にホシノハヤト(9)となった。

津田到磨



 
 第4戦は9月10日に開催される。

(レポート・写真:佐藤洋美)








 

2023/07/27掲載