2023MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
第3戦・スーパーバイクレース in SUGO
(スポーツランドSUGO)
JSB1000クラス
全日本ロードレースは前半戦の3戦(JSBクラス以外は2ラウンド)が終了しました。第3戦SUGOの1週間前に行われた合同テストは3日間とも快晴でしたが、レースウィークは天候が崩れ、金曜から土曜の午前にかけては雨。午後は時折降る程度となりコースのライン上はドライですが、外すとややウェットが残るコンディション。午前のウェットでの予選でレース1、レース2のグリッドが決められましたが、ポールポジションはレース1、レース2ともに中須賀克行選手(#1)。2番手タイムで驚かせたのはBMWに乗るベテランの星野知也選手(#22)。雨を得意とする星野選手は決勝レース1でも抜群のスタートでホールショット決めました。
1ラップ目を終えてトップで戻ってきたのは中須賀選手、岡本裕生選手(#3)の順、序盤から岡本選手は積極的に攻め、中須賀選手に仕掛けますがすぐにかわされ、水野涼選手(#36)にもパスされ3番手に落ちますが、すぐに挽回します。
中須賀選手が頭一つ抜けたかたちで岡本選手、水野選手、亀井雄大選手(#5)の順で少し離れて津田拓也選手(#13)、清成龍一選手(#10)、名越哲平(#15)選手で周回を重ねます。このままかと思われたレース後半、岡本選手がベストラップをマークしながら徐々に中須賀選手との差を詰めて、ラスト3周のストレートでついに中須賀選手を引き離して岡本選手はJSBクラス初優勝。2位中須賀選手、3位水野選手、4位亀井選手。
日曜に行われたレース2ではスタートからヤマハの2台が後続をぐんぐん引き離します。中須賀選手、岡本選手の一騎打ちと後方では清成選手、亀井選手、水野選手、作本輝介選手(#4)がグループを形成。中須賀選手の背後に岡本選手はぴったりと付きストレートエンドでは何度も前に出ようとしますが、中須賀選手も隙を見せず岡本選手よりも深いブレーキングで押えます。14周目、岡本選手は接触ギリギリの様相で中須賀選手の前にでますが、ハイポイントで抜き返されてしまいます。レースは22ラップ、岡本選手が何度も仕掛けようとするもヤマハの2台の順位は変わらず、中須賀選手、岡本選手の順でチェッカー。その20秒後方の水野選手、作本選手、清成選手、亀井選手の4台の争いは順位を入れ替えながら最後までもつれ込み、最後に抜けだした清成選手が3位表彰台を獲得。4位に亀井選手。
ST1000クラス
より市販車に近く、タイヤもダンロップのワンメイクで行われるST1000クラスは、ポールポジションの榎戸育寛選手(#32)がポールトゥウィン。開幕優勝の国峰琢磨選手(#2)、渡辺一馬選手(#1)、國井勇樹選手(#33)が最後まで表彰台争いを繰り広げ、渡辺選手が2位、3位に国峰選手。
ST600クラス
ブリヂストンタイヤのワンメイクで行われ、若手ライダーがひしめくST600クラスは土日にかけて2レースが開催され、レース1を阿部恵斗選手(#3)、レース2は10台以上が連なり最後まで混戦となりましたが、羽田大河選手(#5)がトップに立った残り5ラップ、赤旗中断により1ラップ前の順位が適用され西村硝選手(#21)が全日本初優勝。
J-GP3
チャンピオン尾野弘樹選手(#1)が優勝、2位争いの2台がラストラップに転倒、5番手につけていた昨年のミニGPチャンピオン・池上聖竜選手(#50)が木内尚太選手(#3)を抜いて2位表彰台を獲得。
(撮影・レポート:楠堂亜希)