模型シーズンの開幕を告げる(かのような)初夏のお楽しみ静岡ホビーショー。コロナ禍の影響により2020、2021年は中止となり、昨年は2年振りに開催されたものの一般公開はなしという変則開催でありました。
みなさま、たいへんながらくお待たせいたしました。今年は一般公開が復活です。2023年5月10〜11日業者招待日、12日小中高校生招待日で、一般公開は13日(土)と14(日)という5日間の開催に、モデラーズクラブ合同作品展、陸上自衛隊の新鋭車両の展示などの姿が戻ってまいりました!! 業者招待日は久々に海外バイヤーの方の姿もちらほらと見受けられました。一般公開は会場内の混雑緩和のため事前登録制での開催なのですが、残念ながら事前登録はすでに定員になったため終了しています。行けない方はニコニコ生放送でライブ配信が5月13日12時から行われるようなので、そちらでお楽しみください。まずは、事前学習としてバイク関連の新製品を速報でお伝えします。
ハセガワ
なつかしの2ストロークシリーズで攻めに攻めているハセガワの新作は、意外? 順当?? RZのライバルVT250Fの2代目1984年のFEが登場。もちろん完全な新規金型。車体周りを白、エンジン周りは黒、フレームなどはグレー、シートは青、ヘッドライトとミラーの鏡面はメッキ成型なので、面倒なら色を塗らなくてもそれなりの仕上がりに。プラモから離れていたけれど、青春時代を思い出したいおじさん、おばさん(失礼)にも!? オマケパーツのタンクバックも泣けます。さらにインボードディスクのメッシュパーツ、パイプとケーブル用ガイドのエッチングパーツもオプション設定 1890円(税込)。ホンダ VT250F(MC08)(1984)6月下旬発売 3960円(税込)。
もちろん2ストも忘れていません。RZ350も登場。昨年11月に発売されたRZ250をベースに350ccエンジン用シリンダーヘッド、リアホイール、ハンドル基部、フロントブレーキディスクなどのパーツを新規製作。ヤマハ RZ350(4U0)(1981)2023年7月15日頃発売 3740円(税込)。
アオシマ
昨年秋の全日本模型ショーでプロトタイプが発表された1/12CB750FOUR K0は秋頃に発売予定。エンジンフィンはミルフィーユ? のような積層式でフィンの薄さを再現。リアサスのバネは金属でエンブレムはメッキパーツを採用。ディテールアップパーツセットも同時に発売予定。ザ・バイク No.1 1/12 ホンダ CB750 ドリーム CB750 FOUR ’69 4400円(税込)
人気の1/12完成品バイクシリーズは、2009年にフューエルインジェクションを装備したモンキー(50)を製作中。カラーは2009年のモンツァレッドのリミテッド、2011年リミテッドのブラック、2012年のプラズマイエローの3色を予定。さらにCT125・ハンターカブの最新バージョン2023年モデルの発売も予告。共に2023年冬発売予定なので秋の模型ホビーショーには姿が見られるかも?
タミヤ
新規金型の新製品はおあずけだったが、2020年に発売された1/12 オートバイシリーズNo.138 CBR1000RR-R FIREBLADE SPのバリエーショモデルとして、CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversaryが登場。初代のCBR900RRを連想させるカラーはスライドマークで再現。一枚づつ貼っていくのは大変そうだが位置合わせをしやすいような作りになっているそうだ。ただし一ヶ所だけは腕を問われるところがあるとか??? これも醍醐味のひとつ。1/12 オートバイシリーズ No.141 CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary 8月発売予定 4730円(税込)。
2017年に発売済みの1/6オートバイシリーズNo.24 Honda CRF1000L アフリカツイン。24200円(税込)。1/6というビッグスケールだが、実車と並べれば小さく見える(当たり前)。それよりも実車と見比べれば見比べるほど精巧さがひしひしと。
ついに1/1スケールのダックス125が! と思ったらタイホンダとタミヤのコラボで誕生したリミテッドエディション。スペシャルエンブレムなどを装備し、シリアルナンバー入りで300台限定。タミヤファンならずとも気になるけれど、残念ながら日本での発売は今のところ予定なし。ちなみにこのシリアルナンバー001のモデルはタミヤ本社で展示される予定。
BEEMAX
その他メーカー
童友社が扱う1/12完成品のダイキャストモーターサイクルシリーズRMZ Cityに2020 Honda CBR1000RR-R SP、2021 SUZUKI GSX-R1000R、2020 Aprilia RSV4 RRの3アイテムを発売。CBRはトリコロール、RSV4はブラックもラインアップ。各3520円(税込)。
毎年春の静岡ホビーショーはすでに60回を越える世界に知られる模型の祭典。駅前には各社の製品を展示販売し、無料で見学できる静岡ホビースクエアがあり、企画展(こちらは有料)も行われている。そんな静岡市はプラモの全国シェアの8割以上を占め、出荷額は全国ナンバーワン。歴史も古く、1924年(大正13年)にアオシマの前身である青島飛行機研究所が設立され、1932年から木製の模型飛行機を製造販売していたそうだ。現在では誰もが知る大手模型メーカーはもちろん、マニアックな製品で人気を集める中小メーカーなどが本社を置いている。そんな静岡市では静岡市プラモデル化計画として、プラモのパーツをイメージしたモニュメントを市内の各所に設置している。一昔前なら「税金で悪ふざけするな」とか言われそうだが、ハコモノ行政の時代はもう終わった。こういう柔らか頭の発想が、人を呼び活気を生み出す(はず)。静岡を訪れたら、探してみては?。
[第60回全日本模型ホビーショー(2022)|第61回静岡ホビーショー(2023)|第61回全日本模型ホビーショー(2022)]