2004年開幕戦の南アフリカGP、ヤマハ移籍後に初めて決勝レースを戦うこととなるYZR-M1を駆って勝利を飾って以降、ロードレースの世界最高峰・MotoGPで一時代を築く活躍を果たしたバレンティーノ・ロッシ。このほど、ロッシはヤマハと複数年のアンバサダー・サービス契約を締結、公式ブランド・アンバサダーに任命された。
ロッシは2021年シーズンを最後にMotoGPから引退。その後、トレーニングやレジャー用にヤマハ製品に乗り続けたいという希望を持っており、ブランド・アンバサダー就任への興味を持っていたことから今回の契約になったという。
バレンティーノ・ロッシのコメント
「ヤマハ発動機との契約は、間違いなく大きな感動を与えてくれました。長年にわたって一緒に仕事をしてきたので、とても自然な感覚です。MotoGPを引退したあとも、私はトレーニングとモーターサイクルでのライディングを続けています。常に何らかの形でレースを続けていこうと思っていたのです。MotoGP参戦中は契約の一部としてヤマハ発動機のモーターサイクルに乗っていましたが、引退後もヤマハ発動機のモーターサイクルを使い続けて楽しんでいます。契約が締結され、ヤマハ発動機と私が協力し合えるようになったことをうれしく思います」
バレンティーノ・ロッシが残した記録
・ヤマハ発動機で史上最も成功したライダー(ヤマハ発動機で56勝、2位46回、3位40回、273レースでポイント獲得)
・グランプリで最も長く活躍したライダー(1996年にデビューし2021年に引退。合計26シーズンのなかで432レースに出場、そのうち372回は最高峰クラス)
・MotoGPで最も多くのシーズンをヤマハ発動機で戦った(16シーズン)
・MotoGPで最も多くの表彰台をヤマハ発動機にもたらした(142回)
・MotoGPで最も多くの優勝をヤマハ発動機で果たした(56勝)
・230回連続で完走(1996年マレーシアGPでのデビューから2010年のムジェロまで1度も欠場なし)
・総合および最高峰クラスで最多出場の記録を保持(全クラスで合計432レースに出場、そのうち372回が最高峰クラス、そのうち273回はヤマハ発動機で出場)
・異なるメーカーで最高峰クラスの連続優勝を達成した最初のライダー(2004シーズン開幕戦の南アフリカGPにて達成)
・最高峰クラスの1シーズンに、ヤマハ発動機のライダーとして最も多くの優勝を獲得(2005年に11勝)
・最高峰クラスで199回の表彰台
・全クラスの合計で235回の表彰台
・ラリー・レースにも優れた唯一のグランプリ・ライダー(Monza Rally Showで7勝、アブダビのYas Marina Circuitで2019年Gulf 12 HoursのGTE Am-class優勝)
・ヤマハ発動機のグランプリ520勝のうち11%を獲得し最も貢献したライダー(520勝中56勝)
・グランプリ出場とチームオーナーを同時に行った唯一のライダー
・出場した全クラス(125cc, 250cc, 500cc, MotoGP)を通じて合計6,357ポイントを獲得