『FIM MiniGP JAPAN Series)』は、10歳~15歳のライダーを対象に2023年 5大会10戦に渡って行なわれる。年間ランキング上位2名の選手には、『MiniGP World Final』に参加する権利が与えられ、ここでの 勝者には次のステップとなる『Road to MotoGP』のプログラム選考会参加または、直接の参戦が提供される。
今年度は「筑波サーキット コース1000」「テルル桶川スポーツランド」「モビリティリゾートもてぎ 北ショートコース」「鈴鹿サーキット 南コース」において、全10戦を予定されている。
車両はOHVALE(オバーレ)GP-0 160を主催者にて整備・点検をしたモノを各選手へ各戦ランダムにレンタルされる。競技車両の管理・整備は主催者側より専任メカニックが配置され3台の車両に対し1名が管理・整備をする。イコールコンデションでの戦いとなるように考えられている。また、エアバックの装着、ヘルメット、ツナギ、タイヤサービスなど、安全面での配慮もされている。
日本では昨年から始まりシリーズの1位と2位は、2022年11月にバレンシアで開催されたFIMMiniGP World Finalに参戦した。イタリア、ドイツ、オーストリア、日本、マレーシア、スペインからの参加者が表彰台に登る熱戦が繰り広げられた。シリーズチャンピオンとなった池上聖竜、2位 松山遥希が参戦予定だったが、松山は最終調整中に骨折をしたため、ドクターストップにより欠場となった。池上は レース1を優勝、レース2を7位で終え、SUPER FINALで4位となり、総合ランキング3位でレースを終えた。
今季も世界へと夢を描くライダーたちが集まった。開幕戦は茨城県・筑波サーキット コース1000で行われた。
2022年最終戦までチャンピオン争いを繰り広げた松山遥希やランキング3位となった国立和玖らは継続参戦、今季も激しい戦いが予想されたが、前日に行われた公式テストから雨に見舞われてしまう。雨対策のパーツを作成し、全車に取り付け、決勝に備えた。
決勝日のフリー走行1回目から走り出し、#15 松山遥希が40秒771でトップタイム。2番手に#8知識隼和が40秒856で続き、トップ2が40秒台を記録。フリー走行2回目では#7吉原寅之介がただ一人41秒台に入れる41秒870でトップタイム。2番手に初参戦となる#10富樫虎太郎が42秒007で続いた。フリー走行3回目は15分に短縮して行い、#15 松山がトップタイムをマークするが、公式予選、決勝レースを行う午後に向けて雨量が増すことが予報を踏まえ安全に開催できないため中止という判断を決定した。
4月30日(日)、第2戦は桶川スポーツランドで開催される。
MiniGP
https://www.minigp.jp/
(レポート:佐藤洋美)