世界耐久選手権(EWC)に継続参戦を発表したヨシムラ SERT Motulがラインナップを発表した。
グレッグ・ブラック、シルバン・ギュントーリが継続となり、新たにエティエンヌ・マッソンが加わった。マッソンは過去3度のEWCタイトル獲得した実力者だ。ヨシムラとのコラボレーション前のSERTのライダーとして活躍していた。
マッソンは「2年のブランクを経て、またスズキファミリーに戻ってくることができ、本当に嬉しく思っています。このチームのメンバーはフランス人だけでなく日本人も良く知っており、また皆と一緒に戦うのが楽しみで、自分を信頼してくれたヨシムラSERT Motulに感謝しています。チームメイトの2人はEWCライダーの中でトップクラスであり、私たちはシリーズ戦で常に優勝候補の筆頭になれると確信しています。自分はGSX-R1000Rのライディング経験は豊富ですが、ブリヂストンタイヤとのパッケージは今回が初めてになります。過去2年、このマシンの活躍は常に見ていたので今から走行が楽しみで仕方ありませんし、初戦のルマン24時間に向けてしっかり準備をしていきます」と語った。
チームディレクターの加藤陽平は「ライダーキャプテンであるグレッグは2023年もチームのまとめ役として、そして力強い走りを魅せてくれるライダーとして継続起用となりました。同じく継続のギュントーリは様々な経験からチームの屋台骨として期待しており、安定したパフォーマンスで貢献してくれるでしょう。新メンバーではありながらスタッフもライダーも慣れ親しんだマッソンを再びスズキチームへ迎え入れることができ、非常に嬉しく感じております。欧州の24時間レースに対し、異なったスキルが望まれる鈴鹿8耐には日本人ライダーの起用も検討しておりますが、この3名をシリーズの軸として、3つの24時間耐久レース全てにおいて勝利を目指して参ります。2023年はチャンピオンタイトル奪還に狙いを定めています」とタイトル奪回を狙う。
開発ライダーとしても活躍していた渡辺一樹はヨシムラを離れたことで、同時に全日本ロードレース選手権JSB1000の加賀山就臣監督で指導したYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINからの参戦も白紙となり、その動向が注目されている。
(レポート:佐藤洋美)