全日本ロードレース選手権のST1000クラスに参戦するトーホーレーシングの國峰啄磨(ホンダ)が、群馬県の上越自動車道の横川サービスエリアで開催された『交通安全キャンペーン』に参加した。
群馬県警本部の高速道路交通警察隊長の瀧野好弘警視は「ツーリングで高速道路を使う方も多いので、そんなバイカーの方々に、安全への意識を高めて頂くために、全日本のトップライダーであり、群馬県出身の國峰選手が適任だと一日高速道路警察隊長を任命させてもらいました」と起用の理由を語った。
國峰は「最初は、僕で良いの? と思いましたが、光栄なことだと思い、引き受けることにしました。とても緊張しましたが、自分が“交通安全を”と言うことで、少しでも気を付けてくれる人が増えてほしいと思いました。自分が一般道を走る機会は、多くはないけど、めちゃくちゃ安全運転です。車も自転車も一緒に走るわけですから、慎重に走ります。バイクでの高速道利用は、スピードがあるので、いつも以上に安全運転を心がけます。皆さんも、気を付けて走ってほしい」と語った。
國峰は「鈴鹿8時間耐久5位、全日本ST1000ランキング2位のトップライダー」と何度も紹介され、その都度に、パーキング利用者が足を止め、國峰にサインや撮影を求めた。パーキングにはパトカーや白バイが止めてあり、白バイには希望者がまたがることができた。國峰も憧れの白バイにまたがり「普通に嬉しい」と満面の笑みを見せた。「応援しています」と言う声援に國峰は「来年はチャンピオンとして、ここに戻ってきたいと」と応えていた。
パーキングのイベントの後は、白バイ隊員との質疑応答が設けられ質問に丁寧に答えていた。最後の「自分たちもプロ意識を持って、安全を守ることに取り組んでいますが、國峰選手にとってプロフェッショナルとは?」の質問には「正直、わからないですけど、自分のためというより、支えてくれる人のために中途半端は出来ない、気を抜いてはいけないと思っています。それは練習やトレーニングで辛い時こそ頑張って、その辛さを超えて行く意識を持つこと、1ミリも気を抜かずにやることを大事に考えています」と答えた。
最後は群馬県警察本部交通部長、荒船和男警視正から感謝状をもらい、國峰は一日高速道路警察隊長を終えた。12月2日の14時からは、群馬県けやきウォーク前橋噴水広場前で開催される二輪車事故防止イベントで警察署長を委属される。
(レポート:佐藤洋美)