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レース・イベント

都心で轟音! 神宮の森に響き渡ったレーシングサウンド Red Bull Race Day
♫翼を授ける~でお馴染みのRed Bullと言えば、エナジードリンクとしてだけではなく、F1やMotoGPのスポンサード、そして度肝を抜くようなイベントを仕掛けることでも知られている。そのRed Bullが、「Red Bull Race Day」を開催。神宮外苑の外周路を、レーシングカー&バイクがデモランするというのだ。MotoGPからは、中上貴晶が出場。神宮の森に、レーシングサウンドが響き渡った。
■取材・撮影:中村浩史 ■協力:Red Bull






 クルマにしろバイクにしろ、レーシングマシンを身近に「感じる」ことができるのは、ほぼサーキットに限られます。もちろん、ショールームやイベントでレーシングマシンを目の前に見ることはできるけれど、それは「見る」であって「感じる」ではないことは、レースファンはハッキリ体感していることですよね。そこが、レース好きとそうでない人の、誇らしげな高い壁でしょう。
 そこで、突拍子もないイベントを仕掛けることでおなじみのRed Bullが、明治神宮外苑で、またまたやってくれました。Red Bullとは「翼を授ける~♫」でおなじみの世界一のシェアを誇るエナジードリンク。  
 2006年かな、セブンイレブンやENEOSで販売が始まりましたよね。街中にデカレッドブル缶を載せたミニが走り回ってたり、イベントや駅でサンプリングしてくれたり。今では、きっと日本でも一番有名なエナジードリンクです。
 

最初はホンダS660でパレードラン。タカ、なかなかの人気でした。
お、こっち気づいてくれた。2年も日本でMotoGPやってないから、久しぶりに本人に会えましたね。

 
 そのレッドブル、スポーツイベントや音楽イベント、レーシングチームのスポンサーをはじめ、突発的にいろんなイベントを仕掛けてきました。2019年3月には、ところも同じ神宮外苑、この時は青山通りから神宮へ向かういちょう並木でレッドブルF1がデモランしましたよね。あれは、すぐ近くのホンダ本社で19年のホンダF1チーム結成発表会があって、その流れでいちょう並木デモランがあったんでした。

 あれから2年半。今度は神宮のいちょう並木につながる外周路で「Red Bull Race Day」は行なわれました。今度はF1マシンではなく、SUPER GTからRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GT、スーパーフォーミュラからTEAM MUGEN ダラーラSF19が参加。そしてMotoGPからRC213Vが!と思ったら、マシンはRC213V-S。そうです、2200万円の市販車213V-Sが、LCRホンダIDEMITSUカラーにフルペイントされての登場です。クルマはレーシングカーだったのに残念……でも、参加した213V-S、あのサウンドは215PSキットパーツの入った公道不可バージョンですね。それでもホンモノのMotoGPマシン、みんなに見せてあげたかったなぁ。
 

スーパーGTはRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GT。これ、NSXなの??
スーパーフォーミュラはダラーラSF19。タイヤむきだしのフォーミュラカーの世界最高峰クラスです

 
 デモランは、4人の「レッドブルファミリー」によって行われた。スーパーGTからは笹原右京選手、大湯都史樹選手、スーパーフォーミュラの大津弘樹選手、そしてMotoGPからは中上貴晶選手です。タカ中上は日本に数人しかいない「レッドブルアスリート」ですからね、でもこういうイベントは初参加だったそうです。その中上、11月末に日本に帰ってきて、それからは「ちょっとだけのんびりして、あとはトレーニング始めてます」(中上)という毎日だそう。
 

タカの213V-SとSF19がワンショット! なかなか貴重です。

 
 そしてデモランは公道を封鎖した特別コースで行なわれました。神宮の軟式野球場噴水を囲む周回路をU字型に往復、片道500m、往復1kmほどのコースで、もちろん路面は一般のアスファルト舗装、いちょうの落ち葉も多い、12月中旬の冷えた路面温度のコンディションです。もちろん、コース試走も出来ませんから、イッパツのぶっつけ本番走行。ライダー、ドライバーとも、ここ一番気になったでしょうね。
「路面温度は低いし、路面はダスティでしたからね、すごく気をつけて走りました。先に走った笹原選手からコンディションとか聞いて、おそるおそるコースインしましたもんね。途中、マンホールあってびっくりしましたけど、そりゃありますよね(笑)。市販タイヤで走ったから、フルバンクとまではいかないけど、まぁまぁグリップしましたよ」(タカ)
 

神宮外苑を走る213V-S。タカ、この後の走行では、フェンスすれすれを爆走しました。

 
 ミシュランの市販公道用タイヤ、パイロットCUPを履いたRC213V-Sは、周回コースを3回に分けて往復。1回の走行で3往復とかしてたのかな、さすがにスーパーGTとかスーパーフォーミュランにくらべるとボディが小さいから、ちょっと迫力伝わらないかなぁ、って心配してたんですが、そこはタカ、頑張りました。
「ヒザするほどじゃなかったけど、体インに入れて、イン側のフェンスにヒジこすりつけてやろうかなと思って(笑)」ってことは、フェンス際で見ているお客さんにとっては、目の前ギリギリを轟音213V-Sがスッ飛んでいく、ってこと。これ、普段はレーシングマシン見たことない人、見たことがあってもクルマのレースしか見たことがない人が度肝抜かれたでしょうね! Twitterとかでも、そんな声多かったです!
 

スーパーGTのマシンをアウトからゴボウ抜きするタカの213V-S。もちろん演出ですが、キモチいいシーン!
スーパーGT、スーパーフォーミュラではPIT STOP SHOWとして秒速タイヤ交換ショー! 8耐マシンでもできるねー。

 
 時間としては数時間しかありませんでしたが、東京のド真ん中でレーシングマシンをこんなに「感じる」ことができることなんかありませんからね。すごくいいイベントだったと思います! 特に音、匂い、目の前の疾走感って、普通の人にとっては完全な「非日常」。もちろん、いろんなところに開催許可が必要で、公道を封鎖して行なうこういうイベント、やっぱレッドブルしかできないなぁ、って感じでした! またやってほしい! 次はタカのチャンピオンマシンRC213Vでね!
(文・撮影:中村浩史)
※イベントの模様はレッドブルTVで視聴できます→Red Bull Race Day
 

こちら側からRC213-VS、NSX-GT、SF19。IDEMITSUカラーの213V-S、カッコいい!
「お客さんを入れてのこういうイベント、本当に久しぶりで嬉しいです!」とタカ。なかなか日本のファンのみんなと会えなくて寂しい、って。

 





2021/12/21掲載