ヤマハ発動機は、水冷4ストローク3気筒DOHC4バルブ、890cm3エンジン搭載を搭載したスポーツツーリングモデル「TRACER9 ABS」および「TRACER9 GT ABS」をフルモデルチェンジし、欧州向けに発売すると発表した。また、「TRACER9 GT ABS」は、2021年春以降に日本での発売を予定しているという。

「TRACER9 ABS」は、“Multirole fighter of the Motorcycle”をコンセプトに開発されたモデルで、スポーツ性能とツーリングなど多用途に使える実用機能を磨きながら、軽量化技術を織り込み、同クラス最軽量級の車両重量を実現している。また今回、新しい「TRACER」の世界を提唱するスタイリングを採用している。

「TRACER9 ABS」の新たな特徴は、
1）トルクフルな新890cm3エンジン
2）軽量CFアルミダイキャスト製の新フレームと専用リアフレームおよびリアアーム
3）独自のSPINFORGED WHEEL（スピンフォージド ホイール）技術による軽量アルミホイール
4）IMUを活用した運転操作を支援する各種制御
5）機動性と機能性を表現したスタイリング
6）スポーツツアラーとしての快適性と機能性をさらに高める充実装備と車体構造など。

　また「TRACER9 GT ABS」は、「TRACER9 ABS」をベースに、ツーリングの快適性を向上させた上級モデルで、新たに、
1）KYB製前後電子制御サスペンション
2）夜間走行でライダーの負担の低減を図るコーナリングランプ
3）ダンパー内蔵サイドケース用ステー
4）シフトダウンにも対応したQSS（クイックシフトシステム）、などをが採用されている。
　

　

　

　
■欧州仕様「TRACER9 ABS」主要諸元
全長×全幅×全高：2,175×885×1,430（1,470※TRACER9 GT ABS)mm
軸間距離：1,500mm
車両重量：213（220※TRACER9 GT ABS)kg
原動機種類：水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒数配列：直列3気筒
総排気量：890cm3
内径×行程：78.0×63mm
圧縮比：11.5：1
最高出力：87.5kW(119.0PS)／10,000rpm
最大トルク 93.0N・m（9.5kgf・m）／7,000rpm
始動方式：セルフ式
燃料タンク容量：18リットル
燃料供給方式：フューエルインジェクション
タイヤサイズ：前・120/70ZR17M/C (58W)×後・180/55ZR17M/C (73W) （前後チューブレス）

■ヤマハ　https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/