全日本ロードレース最終戦・MFJグランプリが10月31日~11月1日に鈴鹿サーキットで開催され、各クラスのチャンピオンが決定しました。
新型コロナウイルスの影響で全5戦で予定された2020シーズンですが、台風により1戦が中止となり、全4戦という異例のスケジュールで開催されました。
最終戦鈴鹿の天気は晴れ。J-GP3クラスでは村瀬健流(たける)、ベテラン小室旭が2ポイント差、成田彬人、古里太陽が続きます。赤旗により9ラップに短縮されたレースは最後までトップ争いが続き、最終ラップのシケインで村瀬がトップを奪ってチェッカー! 優勝&タイトルを決めました。
ST600クラスではランキングトップの岡本裕生を13ポイント差で昨年のチャンピオン小山知良が追います。レースは4ラップ目に赤旗中断、残りの7ラップで出たのは南本宗一郎。逃げる南本の後方で5台の2位争いになりますが、MCシケインでその中の1台が転倒、その後複数の転倒が重なったため再度赤旗になりレースは終了。第2レースの5ラップ終了時点のリザルトで優勝は独走の南本。岡本は4位、小山は5位で、シリーズチャンピオンは岡本裕生が2018年以来2度目の獲得となりました。
今年から導入されたST1000クラスですが、3戦中2勝の高橋裕紀と1勝の名越哲平には25ポイントの差。予選から好タイムの名越がポールポジションを獲得しますが、高橋にとっては完走すればOKというレースで、なんと高橋にジャンプスタートのペナルティ。最終戦は3ポイントか追加されるので名越が逆転するには優勝するしかなく、独走態勢を築き、追い上げてきた伊藤勇樹を振り切って2位以下を引き離して完全優勝。ライドスルーペナルティを終え30位まで順位を落とした高橋は毎ラップごとに順位を上げ、4ラップでポイント圏内に入ると16位でフィニッシュし、ST1000初代チャンピオンを獲得しました。
JSBクラスは2レースが行われ、ここまで野左根航太が150ポイント、2番手に清成龍一98ポイント。レース1では野左根と中須賀克行が抜け出し、ラスト3ラップで中須賀がトップに立ち今季初優勝。野左根は2位で初のJSBクラスシリーズチャンピオンを獲得! 第2レースは野左根と中須賀との一騎打ちになりましたが、シケインで中須賀が転倒、野左根はペースを緩めることなく走り切り7勝目を挙げ、来期はワールドスーパーバイクに挑戦します。
(レポート&撮影:楠堂亜希)