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文科省、“クニさん”をスポーツ功労者として顕彰

 数々の二輪、四輪レースでレーサーとして活躍、現在もSUPER GTシリーズに参戦する「TEAM KUNIMITSU(チーム・クニミツ)」の総監督を務める高橋国光氏が、文部科学省の「スポーツ功労者顕彰」を受章、7月27日に文部科学大臣より顕彰を受けた。

 “クニさん”の愛称で知られる氏は、1961年の西ドイツGPで日本人としてロードレース世界選手権を初めて優勝(その当時の貴重な実況アナウンスのダイジェストはコチラ)。転向した四輪レースでも日産やホンダのマシンを駆って活躍、1999年・59歳まで現役レーサーであり続けた。その後もモータースポーツの発展に大きく貢献している。

 尚、「スポーツ功労者顕彰」は2001年の世界GP・250ccクラスでチャンピオンを獲得した故・加藤大治郎選手が二輪モータースポーツ界で初めて受章。2004年のトライアル世界選手権チャンピオン藤波貴久選手、2009年に世界GP・250ccクラス最後のチャンピオンとなった青山博一選手らが顕彰されている。

2019年6月、ホンダのロードレース世界選手権参戦60周年を迎えたオランダGPでの高橋国光氏。
1961年5月14日、世界GP第2戦の西ドイツGP・250ccクラスでゼッケン100の高橋国光氏は日本人として初めて世界選手権で優勝という快挙を成し遂げる。会場のホッケンハイム・リンクには日の丸が揚がり、君が代が流れた。マシンはRC162。


高橋国光氏のコメント
「この度は、スポーツ功労者顕彰という名誉ある素晴らしい賞を受章することができ、大変嬉しく誇りに感じております。思い出せば60年前、Honda、そして本田宗一郎と共に、『モータースポーツ』というフィールドで世界への挑戦を始めました。以来、皆と切磋琢磨をし、常に頂点を目指して活動してまいりました。そんな中、日本人として初めて世界で日の丸を揚げることができ、日本人であることをとても誇りに思った瞬間を今でも覚えております。今では日本国内でもモータースポーツの人気が高まり、SUPER GTなど市販車をベースにしたカテゴリーも世界で人気が高いと伺っております。日本のモータースポーツが、日本の車メーカーのよさを世界に知ってもらえるきっかけにもなっているのではないのでしょうか。この度受章させて頂きました『スポーツ功労者顕彰』は、私だけが受章したとは考えておりません。これは、これまで私を支えてくださったすべての皆様で、受章をさせて頂いたと思っています。これからも、モータースポーツの繁栄のお力となれるよう、引き続き精進して参ります。この度は誠にありがとうございます」
(ホンダ ホームページより)

世界三大耐久レースのひとつ、フランスのル・マン24時間レースにチーム・クニミツが1995年にホンダNSXを擁しGT2クラスに出場、当時55歳だった国光氏自身、ステアリングを握り戦う。3.6リッター・ターボのポルシェ911GT2、7リッターのキャラウェイ・コルベットといった強敵を相手に見事クラス優勝を果たした。ちなみに、全日本GT選手権~SUPER GTシリーズに参戦するチーム・クニミツのマシンは、西ドイツGPを優勝したマシンと同じゼッケン100が使われている。







2020/07/27掲載