3代目インパルス登場
1986年3月 GSX-400X IMPULSE
GSX400IMPULSE キャンディアカデミーマルーン
バンディットの後継モデルにあたるインパルスは、今回で3代目になる。「艶」をコンセプトにした個性的なデザインのバンディットと真逆と言えるような、直線を基調とした大柄でオーソドックな硬派スタイルで登場した。エンジン、フレームは400カタナがベースだが、スイングアームはアルミ製、吸排気系、点火系も一新された。車体色はキャンディアカデミーマルーン、パールノベルティブラック、プラネットブルーメタリック、アーバンミディアムグレーメタリックの4色をラインアップ。
GSX400IMPULSE パールノベルティブラック
GSX400IMPULSE プラネットブルーメタリック
GSX400IMPULSE アーバンミディアムグレーメタリック
●エンジン:水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:399cc ●内径×行程:52×47mm ●最高出力:53ps/11000rpm ●最大トルク:3.8kg-m/9500rpm ●圧縮比:11.8 ●変速機:6段リターン ●全長×全幅×全高:2065×740×1110mm ●軸距離:1435mm ●乾燥重量:172kg ●燃料タンク容量:16L ●タイヤ前・後:110/70-17 54H・140/70-17 66H ●車体色:キャンディアカデミーマルーン、パールノベルティブラック、プラネットブルーメタリック、アーバンミディアムグレーメタリック ●発売当時価格:559000円
いにしえのワークスカラーとミニカウルを追加
1994年6月 GSX400IMPULSE TYPE S
インパルスをベースに、1970年代後半から80年代前半、デイトナ、ル・マン、そして鈴鹿8耐などのビッグレースで大活躍したGS1000Sをイメージしたビキニカウルと、青白のレーシングカラーをまとったバリエーションモデルが登場。このタイプSには新たにハザードも追加装備された。
GSX400IMPULSE TYPE S パールスティルホワイト×パールスズキミディアムブルー
●エンジン:水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:399cc ●内径×行程:52×47mm ●最高出力:53ps/11000rpm ●最大トルク:3.8kg-m/9500rpm ●圧縮比:11.8 ●変速機:6段リターン ●全長×全幅×全高:2065×740×1205mm ●軸距離:1435mm ●乾燥重量:174kg ●燃料タンク容量:16L ●タイヤ前・後:110/70-17 54H・140/70-17 66H ●車体色:パールスティルホワイト×パールスズキミディアムブルー ●発売当時価格:579000円
細部を改良
1995年2月 GSX400IMPULSE
シート下に4リットルの収納スペースが設けられ、スタンダードモデルにもTypeSで採用されたハザード機能を追加。バックミラーの位置が30mm上方に移動した。外観ではマフラーエンド形状の変更、プラグキャップの赤色化、タンクとサイドカバーのロゴは立体タイプとなり、タンクにIMPULSE、サイドカバーがGSX400の表記に改められた。主要諸元は乾燥重量が1kgアップし、価格も1万円アップ。
GSX400IMPULSE キャンディフォレストグリーン
GSX400IMPULSE キャンディアカデミーマルーン
GSX400IMPULSE アーバングレイミディアムメタリック
タイプSも細部を変更
1995年3月 GSX400IMPULSE TYPE S
タイプSもスタンダードモデル同様の変更を受け、さらにゴールドチェーンの採用、クラッチとブレーキレバーを黒アルマイト処理、マフラーはブラック、リアスプリングは赤、フロントフォークアウターチューブとリアショックのリザーバータンクにKYB、エンジンケースにはTSCCの文字が入るなど細部を変更した。主要諸元は乾燥重量が1kg、価格は1万円アップ。
GSX400IMPULSE TYPE S パールスティルホワイト×パールスズキミディアムブルー
スズキ創立75周年記念モデルを設定
1995年3月 75周年記念車GSX400IMPULSE・GSX400IMPULSE TYPE S
各部の改良を受けた1995年モデルをベースに、タンク上に記念エンブレムを配し、パールノベルティブラックとしたスズキの創業75周年記念車を発売。主要諸元に変更はない。インパルスは569000円、タイプSが589000円。
GSX400IMPULSE パールノベルティブラック
GSX400IMPULSE TYPE S パールノベルティブラック
車体形状を一部変更
1996年2月 GSX400IMPULSE TYPE S・GSX400IMPULSE
足着き性向上のためにシート、サイドカバー、テールカウルの形状を変更。ハンドルスイッチ形状も変更され、エアクリーナーカバーはクロームメッキとなり、センタースタンドも標準装備となるなど各部を改良。価格は1万円アップ。
GSX400IMPULSE TYPE S パールスティルホワイト×パールスズキミディアムブルー
GSX400IMPULSE ウォームシルバーメタリック
GSX400IMPULSE キャンディアカデミーマルーン
GSX400IMPULSE パールスズキディープブルー
GSX400IMPULSE パールノベルティブラック
●エンジン型式:水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:399cc ●内径×行程:52×47mm ●最高出力:53ps/11000rpm ●最大トルク:3.8kg-m/9500rpm ●圧縮比:11.8 ●変速機:6段リターン ●全長×全幅×全高:2080×740×1100<1205>mm ●軸距離:1435mm ●乾燥重量:175<177>kg ●燃料タンク容量:16L ●タイヤ前・後:110/70-17 54H・140/70-17 66H ●車体色:ウォームシルバーメタリック、キャンディアカデミーマルーン、パールスズキディープブルー、パールノベルティブラック、<パールスティルホワイト×パールスズキミディアムブルー> ●発売当時価格:579000<599000>円 < >はタイプS
ヨシムラ風のツートーンを追加
1996年6月 GSX400IMPULSE
ヨシムラカラーをイメージしたようなツートーンモデルを追加。579000円。12月にはタンクのSマークがホワイト、SUZUKIロゴがブラック、サイドカバーが黒、フロントフォークアウターチューブにKYBロゴが入ったモデルにマイナーチェンジ。価格は共に579000円。
GSX400IMPULSE マーブルカレントレド×ブラック
GSX400IMPULSE マーブルカレントレド×ブラック(1996年12月発売)
ブレンボキャリパーを装備
1999年7月 GSX400IMPULSE
フロントブレーキキャリパーを2ポッドからブレンボの対向式4ポッドへアップグレード。ヘッドライトはマルチリフレクターとなり、フロントウインカーは車幅灯の機能が追加された。価格、主要諸元に変更はない。
GSX400IMPULSE フラッシュシルバーメタリック
GSX400IMPULSE パールノベルティブラック
GSX400IMPULSE キャンディアカデミーマルーン
GSX400IMPULSE マーブルカレントレッド×ブラック
カタログ落ちからまさかの復活
2004年10月 GSX400IMPULSE
1999年モデルを最後にモデルチェンジもなく2000年末まで販売されていたが、翌年カタログ落ちしたインパルスがまさかの復活を果たした。1999年モデルをベースとしながらも、別体式の大型アルミサイレンサー、液晶表示のオドメーター、2ウェイトリップメーター、デジタル時計、燃料計を追加した新型二連メーター、760mmのフラットな形状のシートなどを新たに採用。価格は629000円。
GSX400IMPULSE パールネブラーブラック
GSX400IMPULSE グラススプラッシュホワイト×パールスズキミディアムブルーNo.2
●エンジン:水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:399cc●内径×行程:52×47mm ●最高出力:53ps/11000rpm ●最大トルク:3.8kg-m/9500rpm ●圧縮比:11.8 ●変速機:6段リターン ●全長×全幅×全高:2080×745×1105mm ●軸距離:1435mm ●乾燥重量:177kg ●燃料タンク容量:16L ●タイヤ前・後:110/70-17 54H・140/70-17 66H ●車体色:パールネブラーブラック、グラススプラッシュホワイト×パールスズキミディアムブルーNo.2 ●発売当時価格:629000円
初代インパルスをイメージした最終型
2008年9月 GSX400IMPULSE SPECIAL EDITION
初代のGSX-FSインパルスをイメージしたカラーのスペシャルエディション。タンクにSUZUKI、エンジンカバーにはTSCC、サイドカバーにはImpulse SPECIAL EDITIONのロゴが入り、フロントフォークアウターチューブとフロントディスクブレーキインナーがブラックに。価格、主要諸元はスタンダードモデルと同じ。1982年の初代、1986年の2代目と、インパルスは一代限りの短命モデルであったが、3代目はカタログ落ちからの復活もあり、このスペシャルエディションまで続く長寿モデルであった。
GSX400IMPULSE SPECIAL EDITION パールネブラーブラック×マーブルエキストラレッド
[番外編]空冷でも水冷でもない。444唯一の油冷エンジン搭載モデル
1997年3月 INAZUMA
水冷ではないのだが、空冷編でも登場しなかった444の異端児? イナズマを最後にご紹介。油冷システムを採用した4気筒DOHC4バルブエンジンはGSF750系をベースに400cc化されたもので、イナズマ1200(翌1998年4月発売)と共通(フレーム肉厚や一部スペックなど完全に同一ではない)の大型クラス並のボディに搭載した。大柄ながら良好な足着き性やそれほど重たくない車重で、見た目とは裏腹に扱いやすい一面も持ち合わせた。
●エンジン:油冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:399cc●内径×行程:52×47mm ●最高出力:53ps/11000rpm ●最大トルク:3.7kg-m/9500rpm ●圧縮比:11.2 ●変速機:6段リターン ●全長×全幅×全高:2140×745×1090mm ●軸距離:1460mm ●乾燥重量:185kg ●燃料タンク容量:18L ●タイヤ前・後:120/70ZR17 58W・170/60ZR17 72W ●車体色:パールノベルティブラック、キャンディアカデミーマルーン、フラッシュシルバーメタリック ●発売当時価格:599000円
新色を追加
1997年6月 INAZUMA
新色のパールスティルホワイトを追加。従来のフラッシュシルバーメタリック、パールノベルティブラック、キャンディアカデミーマルーンの3色も継続販売されたので全4色のラインアップに増加した。主要諸元、価格とも変更はない。
カラーを変更
1998年2月 INAZUMA
チャコールグレーメタリック、キャンディディープグレープマルーン、エクルーシルバーメタリックにカラーを一新。登場以来のフラッシュシルバーは継続されたので4色のラインアップは健在。主要諸元、価格とも変更はない。
INAZUMA キャンディディープグレープマルーン
新色を追加
1999年3月 INAZUMA
新色のパールダークスペースブルーが加わり、フラッシュシルバーとチャコールグレーメタリックが継続されたので、1色減の3色のラインアップに。主要諸元、価格とも変更はない。
最終型は排出ガス規制に対応
2000年11月 INAZUMA
カラー以外の変更はなかったが、排出ガス規制対応のためエアインダクションシステムとメタルハニカム酸化触媒が追加されるとともに、キャブレターがCVK30からスロットルポジションセンサー付きのCVR28に変更された。主要諸元では乾燥重量が2kg増、最高出力1ps減し、価格も619000円にアップ。車体色は新色のギャラクシーシルバーメタリックと継続のパールダークスペースブルーの2色。これが最終型となり2004年ころまで販売された。
●エンジン:油冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:399cc●内径×行程:52×47mm ●最高出力:52ps<38kw>/11000rpm ●最大トルク:3.7kg-m<36N・m>/9500rpm ●圧縮比:11.2 ●変速機:6段リターン ●全長×全幅×全高:2140×745×1090mm ●軸距離:1460mm ●乾燥重量:185<187>kg ●燃料タンク容量:18L ●タイヤ前・後:120/70ZR17 58W・170/60ZR17 72W ●車体色:ギャラクシーシルバーメタリック、パールダークスペースブルー ●発売当時価格:619000円
※2004年10月以降の価格はすべて税抜きの車両本体価格です。
[THE444・水冷編-4 SUZUKIその1|THE444・水冷編-4 SUZUKI その2|Kawasaki編 その1]