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2023年シーズンに向け、各チームが続々参戦発表

石塚健、世界耐久選手権参戦を発表

 世界耐久選手権(EWC※)は、8時間から24時間の二輪耐久レースであり、オートバイとライダーの両方のポテンシャルが試されるチャンピオンシップである。

 2021年はYoshimura SERT Motulが、2022年はF.C.C. TSR Honda Franceが2度目の世界タイトルを獲得した。日本のチームがタイトル争いの主役である。だが、日本人ライダーのレギュラー参戦は、2021年の高橋裕紀がTSRからフル参戦、昨年は渡辺一樹がヨシムラからスポット参戦、OG Motorsport by Sarazinから渥美心が参戦しているが日本人ライダーは少ない。それでも、日本人ライダーが世界へ挑戦するひとつの道を示すようになっている。

 CEVレプソル国際選手権を戦っていた石塚健は、昨年帰国してTONE RT SYNCEDGE4413 BMWから全日本ロードレース選手権とEWCボルドール24時間に参戦していたが、今季のEWC参戦を発表した。

「フランスのチームJMA RACING TEAM #34からEWCに参戦する事になりました。世界の舞台に再び挑戦できる事になりました。支えていただいているスポンサー様やファンの皆様、そして機会をくれたチームに感謝の気持ちでいっぱいです。バイクはSUZUKI GSX-R1000となり、初めて尽くしの環境ですが、いち早く順応して、ワールドカップのタイトルを目指します」

 JMA RACING TEAM #34のライダーであるカム・ジーネンは「石塚は全日本や鈴鹿8時間耐久の活躍があり、その経験を生かしてくれる非常に速い日本人ライダー。また、マッテオ・ジャコマッツォは様々なイタリアのリーグで数シーズン乗っています。2021WERCフランスチャンピオンのティオン・クリストファーはフランス人パイロットで戦います」と語った。

 EWCは・フランスのル・マン、ベルギーのスパ、フランスのボルドール24時間耐久、鈴鹿8時間耐久が予定されているが、JMA RACING TEAM #34は、鈴鹿8時間耐久は参戦しないため、石塚は他チームからの参戦の可能性を残す。

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EWC
Discovery Sports Eventsが2015年にFIMとともにプロモーターに就任して以来、EWCはメディアでの報道と視聴率が大幅に増加し、レースは世界中で放送されるようになった。その結果、ライダーラインナップはより国際的になり、レベルアップし続けている。各選手権ではタイヤのワンメークが進んでいるが、自由にタイヤを選択できる数少ない世界選手権のひとつでもある。夜間走行があり、ライダーがトラックを横切り、バイクに飛び乗りスタートするルマン式のスタンディング・スタートが採用されていることで知られる。



「Team TATARA aprilia」が2023年シーズンの体制発表

 「Team TATARA aprilia」が全日本ロードレース選手権参戦体制発表を都内ホテルで行った。JSB1000に新庄雅浩、豊田浩史、ST1000に和田留佳がフル参戦する。合わせて鈴鹿8時間耐久参戦も発表した。

 昨年からアプリリア公式チームとして活動をスタート、JSB1000に江口謙、スポットで豊田が参戦、シーズン途中から和田がST1000参戦した。今季、江口は現場責任者ECU担当としてチームを支える。

 エースライダーとなった新庄は、2021年のST1000以来となる全日本フル参戦。JSB1000は12年ぶりの参戦となる。2008年に全日本昇格して以来、アジアのレースに参戦や、テイストオブツクバなどで活躍してきた。

 新庄は「自分よりも若手ライダーが走った方が良いと考えて、若手優先としてチーム活動して来た部分もありますが、今季はライダーとしてチャンスをもらえたことを感謝しています。これまでの経験を含めてチームに貢献できるように全力で挑みます。来年は赤ゼッケン(ランキング10位内)で走れることを目標にしっかりポイントを取りに行きます」と決意を語った。

 豊田は鈴鹿8耐参戦を見据えてのマシン開発をしながらの参戦となる。豊田は「昨年は初めて駆るバイクだったこともあり、ケガやトラブルと思うような戦いが出来ませんでしたが、それでも走行経験があることをプラスとして、しっかり積み重ねて行きたい。昨年のもてぎでは難しい路面コンデションで13位なりましたが、納得できるレースではなかったので、今年はしっかりポイントを取れるレースがしたい。ちゃんとドライコンデションで15位以内にはいることを目標とします」と語った。

 和田は「毎戦、しっかりトップ10に入るレースを目指す。雨など、難しいコンデションの時は入賞を狙いたい」と上位入賞を狙う。

 井上哲悟監督は「才能あるライダーに走れる場所を作りたいと始まったチームなので、しっかりとライダーの力を引き出すレースを目指したい」と語った。

 今季よりJSB1000への特別申請車両として参戦が認められた最新モデルのaprilia RSV4 Factory 1100でタイヤはブリヂストン。ST1000はRSV4 RF LEにワンメイクのダンロップでの戦いとなる。

(文:佐藤洋美)







2023/02/02掲載