Hondaは、イタリア・ミラノで開催されたEICMA2021(ミラノショー)に出展するヨーロッパ向け2022年モデルの二輪車ラインアップを発表した。
2022年モデルのCBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SPおよび発売30周年を記念したCBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary を公開。
アドベンチャーモデルのスタイルとシティースクーターの洗練さを融合したニューモデルADV350を公開。
快適性と多用途性を備えたNT1100を初公開。
Hornetコンセプトを3Dプロジェクションマッピングで初公開。
人気モデルSH125iおよびSH150iにシャープでスポーティーなニューカラーを2パターン追加。
X-ADV、Forza 125、Forza 350、CB650R、
CBR650R、CMX500 Rebel、CMX1100 Rebel、Gold Wing、Gold Wing Tourに新色を追加。
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また、2022年モデルの「CBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SP」および記念モデルの「CBR1000RR-R FIREBLADE SP30th Anniversary」も公開。
1992年の初代モデル「CBR900RR」の誕生以来30年に渡るチャレンジを記念して、初代モデルのカラーリングをモチーフとした30周年記念モデルを設定している。
2022モデルは、160kW/14,500rpmの最高出力を持つ直列4気筒エンジンの中速域の出力特性を変更。ドリブンスプロケットの丁数を3丁増やし43丁とし、各ギアでより力強い加速力を実現。また、「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」は、HRCのテストライダーからのフィードバックをもとに、制御の熟成を図っている。
また、CBR1000RR-R FIREBLADEに採用するNissin製フロントブレーキキャリパーのピストンに新素材に特殊表面加工を施すことで、サーキット走行における高負荷時の操作性向上に寄与。さらにCBR1000RR-R FIREBLADE SPにはOhlins製の電子制御式サスペンションおよびBrembo製のブレーキパーツを引き続き採用。またクイックシフターの制御も今回新たに最適化している。
ニューモデルのADV350は、アドベンチャーモデルのスタイルとシティースクーターの洗練さを高次元で融合した「X-ADV」に続き、ミッドサイズ・スクーター市場に投入するモデルで、洗練されたスクーターのルックスにタフなADVスタイルを併せ持ち、舗装路から荒れた路面まで軽快な走りを提供するという。
シート下には、フルフェイス・ヘルメットを2個収納可能※で、グローブボックス内にはUSBソケットを装備。「Honda SMART Key システム」を採用するなど実用性を考慮している。スクリーンの高さは調整可能で、LCDメーターには「Honda Smartphone Voice Control system(HSVCS)」が搭載されている。
エンジンは、330ccのSOHC4バルブの低燃費「eSP+」を搭載。Hondaセレクタブル トルク コントロール(HSTC)を標準装備。フレームには、高剛性と靭性を併せ持つスチール製チューブタイプを採用。足まわりは、路面追従性に優れたフロントフォーク、リモートリザーバーリアショックを備え、十分な最低地上高を確保している。ホイールは、前15インチ/後14インチの軽量タイプにブロックパターンのチューブレスタイヤを組み合わせている。
カラーリングは、スパングルシルバーメタリック/マットカーボニウムグレーメタリック/マットカーネリアンレッドメタリックの3色。
※ ヘルメットのサイズや形状によっては収納できない場合あり
2021年10月の欧州発表に続き、今回ショーイベントで初披露となる「NT1100」は、軽快なスポーツモデルと快適なツアラーモデルの融合を図り、新たなオンロード・ツーリングモデルの市場を創造する機種だ。
5段階に高さ調整可能なウインドスクリーンに加え、ライダー前方の左右上下のウィンドディフレクターが、ライダーへの走行風をやわらげるなど快適性を追求。
6.5インチのタッチパネル式TFTフルカラー液晶の表示はカスタマイズ可能で、Apple CarPlay/Android Autoにも。
NT1100のスチール製セミダブルクレードルフレームは、シャープな操縦性を実現。フロントサスペンションにはShowa製の倒立式フロントフォークを、リアにはシングルリアショックを採用。フロントの310mmブレーキディスクには4ピストンのラジアルマウントキャリパーを組み合わせて採用。タイヤは、前120/70-17、リア180/55-17サイズを装着。エンジンは、定評のある水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒を搭載。最高出力74kW/最大トルク104Nmを発揮し、吸気およびエキゾーストはよりスムーズな加速力と魅力的な排気サウンドを重視している。Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)は3段階の設定とし、後輪スリップ制御とウイリー挙動緩和制御を採用。
カラーリングは、マットイリジウムグレーメタリック、パールグレアホワイト、グラファイトブラックの3色を設定。
また、コンセプトモデルとして、欧州で高い評価の「Hornet」が登場(写真上方)。新たなHornetコンセプトの方向性のプレビューとしてEICMAで初公開された。Hondaブースにて、プロジェクションマッピングを駆使して3次元の映像と音声で、Hornetの歴史と将来へのプレビューを展開した。
ちなみにEICMA 2021に出展した下記モデルは、日本での販売を予定しているという。
・CBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SP/CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary
・NT1100
■HONDA https://www.honda.co.jp/motor/