全日本ロードレース選手権は新型コロナウィルスの影響から、前半戦は中止や延期となり、今季は4戦で戦われることになった。4大会に縮小され、最高峰のJSB1000のみ3大会で2レース制を導入して全7戦で争われる。

　今季初レースは宮城県・スポーツランドSUGOとなり、8月9日・10日に開催。前売りチケットが6月13日から発売開始される。パドックパスは6月20日から。中学生以下は入場無料。高校生以上は大人料金。ヤマハ、ホンダ、カワサキグッズ付き観戦券も同時発売となる。

　SUGO広報の青島氏は「開催については何度も協議が重ねられましたが実施へと決まりました。ですが、ピットウォークやグリッド入場などの選手と触れ合えるイベントは、お客様・チーム関係者の安全を考慮して、現在は中止も検討しております。実施できない場合は非常に残念ですが、まずは、レース本来の競技を堪能してもらいたいと考えています」と語った。

　ファンにとって、待ちに待った実戦、参戦ライダーたちにとっても、大事な一戦となる。ここが、事実上の開幕だ。JSB1000はヤマハファクトリー・中須賀克行の10回目のタイトル獲得に向けてのシーズン。対抗馬はチームメイトの野左根航汰、ホンダ勢は伊藤真一が本格的に監督として参戦、清成龍一を送り込む。ハルクプロ・水野涼の成長と見所満載。スズキには加賀山就臣、カワサキには柳川明が参戦する。

　また、今季から新設されるST1000のお披露目となる。実力ある高橋裕紀や津田拓也ら、JSB1000からのスイッチ組もいて、層の厚い戦いとなりそうだ。ST600は悲願のタイトルを得た小山知良（ホンダ）に、ヤマハの南本宗一郎、岡本裕生らが挑む。J-GP3は昨年のチャンピオン長谷川聖がST1000ステップアップしたことでゼッケン1不在の戦いとなり、成長著しい鈴木大空翔（ホンダ）、女性ライダー岡崎静夏（ホンダ）らの活躍に注目が集まる。

スポーツランドSUGO
https://www.sportsland-sugo.co.jp/watch/1303/tickets/index.html

全日本ロードレース選手権
ROUND1 8月9日・10日　宮城県スポーツランドSUGO　JSB1000は2レース、全クラス開催
ROUND2　9月5日・6日　岡山県岡山国際サーキット　全クラス開催
ROUND3　9月19日・20日　大分県オートポリス　JSB1000は2レース、全クラス開催
ROUND4　10月17日・18日　栃木県ツインリンクもてぎ　JSB1000は2レース、全クラス開催