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レース・イベント






埼玉県内に3校を展開する指定自動車教習所・ファインモータースクールが仕掛ける、バイク好きの大人から家族連れまで楽しめるバイクのお祭り『まるごとバイクフェスティバル2025』が、例年通りGW前半の4月29日(火・祝)に開催となった。埼玉県内はもちろん近隣からもこぞってライダーが集まるこのイベントをチェックしてみたい!
■文・写真:青山義明

 毎年4月29日(祝)に埼玉県のファインモータースクール上尾校(埼玉県上尾市大字平塚596-5)で開催される『まるごとバイクフェスティバル』。2005年にその第1回目が開催されて、今回で19回を数えることとなり、今回も「二輪人口底上げ、そして地元のバイク関連企業とともに業界の発展と“事故のない安全な街づくり”を目指すこと」を目的に今回も盛大にイベントが開催された。

#BikeFes
出展協力企業・団体による集合写真。過去最多の45社・団体がブース出展を行って、多くの来場者を迎えていた。
#BikeFes
朝から続々とバイク、そして送迎バスでやってきた来場者はまず「ゆっくり体験試乗会」の受付へ。ということで受付列は大行列。

 いわゆる自動車教習所という場所だけに免許を取得さえしてしまえばもう足を踏み入れることのない場所ともいえるが、今回もここに1000人近い来場があったという。というのもこのイベントは展示会ではなく実際に来場者自らがさまざまなブランドの最新車両に乗ったり、プロのテクニックを間近に見ることができるような人気コンテンツが盛りだくさんであることがその理由。

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最新バイクだけでなく、白バイ、黄バイ、自衛隊の偵察車両といった普段は近づくこともあまりない、働くバイクに触れる機会もあり、もちろんバイクの免許を持たない人でもバイクに乗る機会も設けられ、まさにまるごとバイク、である。

 来場者が早朝から大行列を作るのは「ゆっくり体験試乗会」。これは午前と午後それぞれ500円という低価格でいろんな車種を試乗できるプログラムとなっており、自分の気になるバイクを教習所内でしっかり試乗することができるもの。今回は過去最多の8ブランド全42機種が試乗できるようになった。同じコースで比較試乗もできるし、試乗車を持ち込んでいるディーラーが同敷地内にブース出展しているので、気になった点の確認をしたり、場合によってはそのまま商談ということまで可能。

#BikeFes
このイベントのメインコンテンツ「ゆっくり体験試乗会」。多くのメーカーのバリエーション豊かな車両たちを同時に試乗できる機会となっており、今回は42車種が試乗車として用意された。
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ファインモータースクールの敷地内にある、いわゆる教習所のコースが試乗コース。大型車両用と中・小型車両用と2つのコースを設定。先導車について試乗が可能。

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「ゆっくり体験試乗会」は、午前・午後ともに税込み500円という破格の試乗会で、大手テーマパーク並みに行列は必至だが、それでも時間の許す限り参加者はひたすら並んで試乗、を繰り返す。

 もちろんライダーではない層や限定解除していない層に向けても、バイクの楽しみを展開すべく、「プレライダースクール」と「大型バイク体験」を無料で開催。さらに、小学生には「こどもバイク体験」も行って多くの来場者にバイク体験の場を提供。また、全日本トライアル選手権に出場している本多元治選手と武井誠也選手による「トライアルデモ&ライディングアドバイス」では、ジャックナイフやウイリーなどの非常に特殊なバイクの動きを披露しながら、クラッチの使い方などライディングテクニックについてのアドバイスも行われた。

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家族連れに好評なのが小学生以上を対象にした「こどもバイク体験(500円/回)」。親とスタッフが一緒になってじっくり子どもたちに向き合って、初めてのバイク体験、そしてバイクに乗る楽しさを伝えている。

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いわゆる教習所らしいコンテンツが、14歳以上の2輪免許を所持していない人を対象にした「プレライダースクール(無料)」。そして小型・普通2輪MT免許所持者を対象にした「大型バイク体験(無料)」。

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昼休みの時間には「トライアルデモ&ライディングアドバイス」なる目玉イベントも開催。地元出身の本多元治選手と、ファインモータースクールのスタッフとして日々業務に取り組んでいる武井誠也選手が登場。

 また敷地内の駐車場では、ディーラーやパーツ&アクセサリーのブース出展があり、こちらも過去最多の45社・団体を数えることとなった。

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好天に恵まれて、過ごしやすい気候の下、多くの来場者を数えた。ちょうどツーリングにピッタリのタイミングでのイベントだけに、各ブースでの掘り出しものを目当てにやってくるのもあり、だ。

 そして今回は、トライアルの2選手以外にも、全日本ロードレース選手権に参戦中の新井久美選手(ST1000クラス)と若松怜選手(J-GP3クラス)、全日本モトクロス選手権の小方誠選手(IA1クラス)と川井麻央選手(レディースクラス)、そしてすでにレジェンドともいえる青木三兄弟の次男である青木拓磨選手といった面々が会場にやってきており、気軽に写真撮影やサインに応じていた。

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同じ埼玉県内にあるオフロードヴィレッジで5月17〜18日に開催された「D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025 第3戦 21Groupカップ オフロードヴィレッジ大会」のPRも兼ねてオフロードの2選手が来場。

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メーカーもカテゴリーも異なるレーサーが集結し、なかなか変わったラインナップとなった今回の「まるごとバイクフェスティバル」。次回はどんなラインナップとなるのか、にも期待したい。

 そして、この一日の最後を締めくくるのが、自分の愛車を使って教習コースを無料で走行できる「チャレンジ走行会」。ここでは、ゲストライダーの中から新井選手と小方選手が現役レーサーを持ち込み、ブース出展していた陸上自衛隊からは偵察バイク、埼玉県警察から白バイも参加。一般来場者とともに一緒に走って参加者はもちろん、これを見る来場者も楽しめる内容となった。

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締めくくりのイベントとなる「チャレンジ走行会」は無料で自分のバイクを使用してコースを走れるもの。コースはショートコースとロングコースの2種類。しっかり20分間の枠が用意されている。

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ブースで展示されていた白バイ、自衛隊偵察バイクもこの「チャレンジ走行会」に、一般参加車に混じって走行。全日本ロードレース選手権ST1000クラス参戦中の新井久美選手(ヤマハYZF-R1)と、全日本モトクロス選手権IA1クラスの小方誠選手(ホンダCRF450R)も参加した。

 来年の「まるごとバイクフェスティバル」は20回目を数えることとなる。主催者からは「地域企業との連携をさらに深め、バイク文化と安全運転啓発を両立するイベントとして進化させてまいります」とのコメントが発信された。試乗台数もブース出展もゲストライダーも過去最高を記録した今回以上に楽しめるイベントとなりそうだ。2026年4月29日(月・祝)、ぜひファインモータースクール上尾に来場を!
(文・写真:青山義明)

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2025/06/04掲載