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ヤマハがLMWテクノロジー搭載モデル第4弾「TRICITY300」をEICMAに出展
ヤマハ発動機は、水冷4ストロークSOHC単気筒、292cm3“BLUE CORE”エンジンを搭載するLMW(Leaning Multi Wheel、モーターサイクルのようにリーン=傾斜して旋回する3 輪以上の車両の総称)の新製品「TRICITY300」を11月5日からイタリア・ミラノで開催される「EICMA(国際モーターサイクルエキシビション)」に出展すると発表した。

 
この「TRICITY300」は、すでに東京モーターショーで公開されたモデルだが、今回詳細なども発表された。LMWシリーズではミドルクラスに位置するモデルで、“The Smartest Commuting Way”をコンセプトに開発されたという。

旋回時の優れた安定感や自然なハンドリングを生み出すLMWテクノロジー(パラレログラムリンクを用いたサスペンションと操舵機構で軽快感と安定感の両立に貢献する技術)とパワフルで環境性能に優れる“BLUE CORE”エンジンを組み合わせることで、都市部でのコミューティングに安心感や快適性をもたらしている。さらに、車両の自立をアシストする機能「チルトロックアシストシステム(TLA)」をヤマハの市販モーターサイクルとして初採用し、利便性と快適性を一層向上しているという。

主な特長は、
1) 快適な乗り味を支える「TRICITY300」専用設計LMW 機構、
2)利便性を高める「チルトロックアシストシステム(TLA)」、
3)安定感としなやかさをもたらす新フレーム、
4)市街地での使用を配慮した292cm3“BLUE CORE”エンジン、
5)ブレーキ時の車体挙動に穏やかさをもたらすABS、UBSの採用、
6)「TRICITY125/155」で築いてきたブランド・アイコンの進化、
など。
 

 
ヤマハでは、長期ビジョン「ART for Human Possibilities」に基づき、2030年に向けた成長戦略を推進。その注力領域(3つの注力領域=Advancing Robotics:ロボティクス/知的技術の活用、Rethinking Solution:社会課題解決へのヤマハらしい取り組み、Transforming Mobility:モビリティの変革)のうちのひとつ「Transforming Mobility」において、LMW テクノロジーを筆頭に、FUN(楽しさ)と安心・快適を提供し、モビリティの世界の拡大を目指している。

なお、EICMA には「TRICITY300」のほか、562cm3エンジンやリア周りの新デザインなどを採用しモデルチェンジしたオートマチックスポーツコミューター「TMAX560」(来春以降国内発売を予定しているという)も出展した。

■欧州仕様「TRICITY300」主要仕様諸元
全長×全幅×全高 2,250mm×815mm×1,470mm
シート高 795mm
軸間距離 1,595mm
車両重量 239kg
原動機種類 水冷・4 ストローク・SOHC・4バルブ
気筒数配列 単気筒
総排気量 292cm3
内径×行程 70.0mm×75.9mm
圧縮比 10.9:1
最高出力 20.6kW(28.0PS)/7,250rpm
最大トルク 29.0N・m(3.0kgf・m)/5,750rpm
始動方式 セルフ式
燃料タンク容量 13L
燃料供給方式 フューエルインジェクション
タイヤサイズ(前/後)
120/70-14M/C 55P / 140/70-14M/C 62P (前後チューブレス)

■ヤマハ https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

2019/11/05掲載