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高橋裕紀ジュニアが初優勝、果たして今後はどの道へ!?

 オリジナルポケットバイクの74Daijiroで参加する『大治郎カップ』の第2戦が埼玉県のサーキット秋ヶ瀬で開催された。生憎の雨となり、本降りとなる中で、エキスパートクラスとフレッシュマンクラスが混走して決勝が行われた。

 雨の予選でポールポジションを獲得したのは♯23高橋慶志郎(9歳)。慶志郎はスタートから飛び出し、一度も首位を譲ることなくレースをリードして独走し念願の初優勝を飾った。2番手争いは混戦となったが、そこから♯77木村隆之介(7歳)、♯3田中楓人(11歳)が抜け、2台のバトルを展開、木村が田中を振り切り2位となった。3位に田中、4位には♯93中山結互が入った。


 高橋の父は、ロードレース世界選手権で活躍、現在も全日本ロードレース選手権ST1000クラスに参戦、タイトル争いを繰り広げているトップライダー・高橋裕紀だ。自身のレースや仕事と重なった時は祖父母も手伝い、母・奈央さん、長女の裕奈ちゃん(8歳)、次女の鈴佳ちゃん(7歳)も一緒にサーキットを訪れ、一家総出で慶志郎のレースを支えている。

 慶志郎は「絶対に転ばないように走ろうと思っていた。だから、転ばずに走り切れて、そして、勝てて嬉しい」と安堵の表情を見せた。父は「今度は晴れで勝ってほしい」と語った。

 高橋ジュニアの初優勝に期待を寄せる関係者も多いが、高橋は「今年で区切りを付けようと思っています。もともと、交通ルールを守る意識を育てたかったこと、一生懸命に何かに打ち込む気持ちを持ってほしかったから始めたことです。本人が望んで始まったわけではなかったから、次は、本人がどうしてもレースを続けたいと思うのであれば手伝いますが、そうでなければ終わりにします。今は野球も初めていて、それも楽しんでいる」と言う。


 ポケバイに乗り始めた当初は「将来の夢はYouTube」と語っていた。レースで頑張ると祖父母がお祝いをくれ、それでGo-Proを購入。自ら動画を撮ったりしていたが、それがライディング研究動画と変わって、今では「プロのアスリートになりたい」と目標が変化、バイクも面白くなり、勝利を求めるように。「今は野球もバイクも楽しい」と言う。

 父・高橋もプライベートライダーとして走っていた時に大ケガをして「レースを続けたいのか?」と父に聞かれ「どうしてもやりたい」と答えたことで、父は「こんなケガをしてまでもやりたいのは本気だと思った」と応援することにしたと言う。その時の決断があり、世界へと飛び出すライダーへと成長している。慶志郎が残り3戦でどんな戦いを見せ、最後にレースを選ぶことになるのかも注目だ。

 混走で行われたフレッシュマンは和智恒河(8歳)が1位、2位にホシノハヤト(8歳)が入った。初心者対象のバンビーノクラスは和智恒弦(6歳)が優勝、2位に下家丸絆穣(6歳)、3位に入江竜之介(6歳)の6歳コンビが表彰台に登った。



(レポート・写真:佐藤洋美)

※大治郎cupの動画はコチラ→ https://www.youtube.com/watch?v=ZczCasRRNSo







2023/05/30掲載