1月26日、ハーレーダビッドソンジャパン(以下HDJ)は、2023年モデルとしてラインナップする新型車「BREAKOUT(ブレイクアウト)」の発表会を、東京・代官山「T-SITE(ティー・サイト)」で開催した。そこでは、ハーレーダビッドソンジャパン代表取締役の野田一夫氏が登壇し、2022年を振り返るとともに、新型車「ブレイクアウト」と2023年モデルの詳細を説明。また、K-1 WORLD MAX 2003&2008世界王者の元格闘家/現タレントの摩娑斗さんとともに「ブレイクアウト」の発表セレモニーを行った。
新型車「ブレイクアウト」は、ハーレーダビッドソン2023年モデルのハイライトのひとつ。エンジンは、前モデルが搭載したミルウォーキーエイト114(排気量1868cc)から、ミルウォーキーエイト117(排気量1923cc)にスケールアップ。燃料タンクは13.2リットルから18.9リットルまで容量を拡大。More Power&More Distance(もっとパワーを、そしてもっと長い航続距離を)を実現した。そのエンジンやタンクのバージョンアップにともない、クルーズコントロールを標準装備。新しいハンドルバーライザーとポリッシュ仕上げのハンドルバーによって、ハンドルポジションが従来モデルよりも約20mm高くなり、ライダーの操作性も向上させている。
そして発表会後に代表の野田氏に、販売台数を大幅に増やした2022年を振り返るとともに、2023年以降のHDJのプランについて話を聞いた。2022年はHDJとして、5年ぶりに1万台を越える1万199台の新規登録台数を記録。また2023年1月には、世界的にもまだ少ない、新しいグローバル基準に適合したストアデザインプログラム採用のディーラー店舗「ハーレーダビッドソン沖縄」がオープン。さらに2023年はハーレーダビッドソン創業120周年の節目であり、すでに記念モデルも発表されている。
「HDJの代表に就任直後の2021年は基本的なことを見直しました。世界的に感染症が拡大したことで予定していた活動が思うように進まない状況ではありましたが、逆にそういう時だからこそ自分たちの足元を見直そうと考えたのです。例えば販売計画がしっかり立てられているか。その目標を達成するための活動ができているか。ディーラーに来店した顧客に満足度と理解度を高めた接客ができているか。110を越える全国のディーラーもすべて回って、直接販売の最前線から話を聞きました。そしてHDJ内の各部署が抱えていた少しのズレを修正し、HDJの総力を挙げてひとつの目標に向かって動ける下地を造り上げました。2022年はそれが実を結んだといえるでしょう」
「2023年は、ブレイクアウトのようにパワフルなニューモデルを、年初から揃えることができました。120周年モデルは7モデルも発表しましたから。すでに通年の1.5倍ほどの新型車を発表しています。しかしこれだけではありません。これからあと2つほど、皆さんをアッと言わせる新型車の発表を予定しています。今年はハーレーダビッドソンから目が離せない。そう思って頂けると確信しています。期待していて下さい」
(文・写真:河野正士)
■エンジン種類:ミルウォーキーエイト117 ■総排気量:1,923cc ■ボア×ストローク:103.5×114.3mm ■圧縮比:10.2 ■最高出力:102HP(76kW)/ 5,050rpm ■最大トルク:168Nm/3,500rpm ■全長×全幅×全高:2,370×──×──mm ■軸間距離:1,695mm ■シート高:665mm ■車両重量:310kg ■燃料タンク容量:約18.9L ■変速機形式: 6段リターン■タイヤ(前・後):130/60B21 63h・240/40R18 79V ■ブレーキ(前/後):シングルディスク+4ポットキャリパー/シングルディスク+2ポットキャリパー ■懸架方式(前・後):正立型テレスコピック式・スイングアーム式 ■車体色:ビビッドブラック、モノトーン ■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):3,264,800円~