世界一過酷なモータースポーツと言われるダカールラリー。戦いの舞台を中東に移して4年目、45回目を迎えた大会はサウジアラビアで15日間に渡って争われた結果、二輪車部門はケビン・ベナビデスが優勝。チームメイトのトビー・プライスが44秒差で2位に入り、Red bull KTM Factory Racingがワンツーフィニッシュを決めた。ベナビデスは2021年以来2度目の優勝、KTMとしてはダカールラリー19勝目に。
2020・2021年と連覇したホンダ(Monster Energy Honda Team)はパブロ・キンタニラの4位をはじめ、3人がトップ10入りを果たした。
ケビン・ベナビデス(優勝)のコメント
「素晴らしい一日でした。最初から最後までずっと集中しました。順位や結果は考えず、全ステージで100%の力を出し切り、その日を楽しもうと心掛けました。スペシャルは本当に速くてトリッキーで、ぬかるんでいました。幸い、大きなミスはありませんでしたが、今日のような状態だったらトラブルが容易に発生したと思います。この優勝ために懸命に努力を重ねました。今年のラリーは、これまでで最も僅差の争いになったレースのひとつで、気を抜くことができる日は1日もありませんでした。
チームや家族、友人たちのサポートがなければ、成し遂げることができなかったと思います。まだ実感が湧くには少し時間がかかりそうです。今のこの感覚は、言葉では言い表せません」