スズキは、ストリートバイク「GSX-S100」を全面改良し、6月より欧州をはじめ世界各国で順次販売を開始すると発表した。
「GSX-S1000」は、スーパースポーツバイク「GSX-R1000」のエンジンと車体をストリート向けにチューニングした、高揚感のある加速と軽快な走りを楽しめるストリートバイクで、今回の全面改良では、扱いやすさとスポーツ性能の高さを継承しつつ、アグレッシブかつ前衛的なデザインが採用された。
また、エンジンの出力向上を図るとともに、電子制御システムS.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)を新たに搭載することで、より扱いやすさとスポーティーなライディングを両立できるストリートバイクとなった。
スズキ二輪車としては初採用となるモノフォーカスタイプのLEDヘッドライトを、縦型2 灯式に配列した斬新なデザインを特長としている。また「美しく迫力のあるタンクとシャープなカウルラインとのコントラストを強調したデザインとすることで、アグレッシブさと機敏さ、知性を備えたパフォーマンスの高さを表現した」としている。
水冷直列4気筒、999cm3エンジンは、電子制御スロットルシステムの採用や吸排気の機構変更により、欧州で2020年より新型の二輪車を対象に導入された新しい排ガス規制「ユーロ5」に対応(欧州仕様車)しながら、最高出力の向上を実現したという。
新搭載の電子制御システムS.I.R.S.には、出力特性を3つのモードから選択できるSDMS(スズキドライブモードセレクター)や、選択幅を広げ5段階から選択可能となったトラクションコントロールシステム、クラッチレバーを操作しなくてもシフトアップ/ダウンできる双方向クイックシフトシステムなどを採用。
ライダーの経験値や路面の変化に応じた走行を可能とすることで、スポーティーなライディングから普段使いまで、ストリートバイクにおけるライダーの走る楽しさを追求したモデルとなっている。
●新型「GSX-S1000」の主要諸元 (欧州仕様)
全長 2,115mm
全幅 810mm
全高 1,080mm
ホイールベース 1,460mm
装備重量 214㎏
エンジン型式 999cm3水冷4サイクル直列4気筒DOHCエンジン
最高出力 112kW/11,000rpm
最大トルク 106N・m/9,250rpm
燃料タンク容量 19.0L
■スズキ(https://www1.suzuki.co.jp/motor/)