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新たな戦いに挑む、チームノリックの2020年始動!

 ウェビックチームノリックヤマハの2020年チーム体制発表が行われた。GPライダー阿部典史(ノリック)の父、阿部光雄が監督を務めるチームノリックは2006年に設立され、野左根航汰を全日本チャンピオンに押し上げヤマハワークス入りさせるなど、若手育成に手腕を発揮している。

 今季は、レーサーマシンにスリックタイヤと世界ロードレース世界選手権Moto2に近いくらいと言われていた全日本J-GP2クラスが終了したことを受け、阿部恵斗(16歳)がST600にスイッチする。ノリックの長男である阿部真生騎(16歳)は、昨年同様ST600で地方選を中心に参戦、15レースを消化する予定。二人とも「全戦全勝」を目標に掲げた。また、青田魁(14歳)は、筑波選手権J-GP3に参戦、チームの先輩である恵斗が残したランキング2位を超えることを目指す。

阿部恵斗(あべ けいと)※写真をクリックすると11歳の時の彼(一番左)を見ることができます。
阿部真生騎(あべ まいき) ※写真をクリックすると14歳の時の彼を見ることができます。

 阿部監督は「まだ、結果が残っていない若いライダー3人の成長を応援し、多大なサポートをし続けているリバークレイン社の信濃社長を始め、サポート企業への感謝に応えたい。オフシーズンのテストでは3人共タイムアップする成長を見せており、十分に戦える手応えを得ている。それを、しっかりと結果につなげたい」と語った。

 恵斗は「ST600は初挑戦になりますが、開幕戦から小山知良選手、岡本裕生選手とトップ争いがしたい」と過去2年のチャンピオンライダーの名前を挙げた。まだ、バイクに乗り始めて3年目ながら、非凡な才能を示している真生騎は「勝つことは簡単ではないと思うが、そこを目指したい」と気合を込めた。

青田 魅(あおた かい) ※写真をクリックすると12歳の時の彼を見ることができます。


 オートバイの総合ネットサービスを運営するウェビックの信濃社長はノリックファンだったことから「2010年から応援させて頂き、たくさんのフィードバックを頂いて、有難いと思い続けさせて頂いています。若いライダーを走らせているチームが少ない中で、チームノリックは、ライダーのピュアな気持ちを大事にしています。レース参戦する以上、勝利にこだわりながらも、結果だけではなく、その中で新しい喜びや感動を共有しながら継続して行きたい」と変わらぬ支援を約束した。

 今シーズンは、サポートするメカニックも一新、新たな戦いに挑む。チームノリックの躍進に注目が集まりそうだ。

(レポート&写真:佐藤洋美)

2020/03/03掲載