ホンダ学園創立50周年を記念したチャレンジとして、『創50 Cubチャレンジ』プロジェクトのレポート第1弾に続き、今回は念願のシェイクダウンに立ち会うことができました。
- ■レポート・写真:高山正之
- ■協力:学校法人ホンダ学園 ホンダ テクニカル カレッジ 関東
2025年8月にスタートしたプロジェクトは、約7カ月にわたる奮闘の末に、シェイクダウンの日を迎えました(レストア中のレポートは コチラ )。卒業式を2日後に控えたあわただしい2026年3月11日(水)の放課後、2台のスーパーカブC100がその姿を現しました。工場出荷状態を再現したRebornと、錆や退色などをある程度残して使用感(やれ感)を表現したVintageです。
集合記念写真の後は、緊張のシェイクダウンを迎えます。ナンバープレートは装着されているものの、試走は校内で行われました。外観上は仕上がっているように見えますが、公道を颯爽と走るためには、シェイクダウンを経て完成度を確認する必要があります。
Vintage号は、ドライブチェーンがケースに干渉しているような音が出ていました。エンジンは快調な様子ですが、完成に向けて仕上げていく工程が明確になったようです。
シェイクダウンの後に、プロジェクトメンバーに感想を聞きました
「自分は2日後に卒業しますが、何とか間に合ったという感じです。自動車整備士試験の準備のためにレストア作業の後半は後輩たちが頑張って仕上げてくれました。卒業後もこのプロジェクトにはかかわっていきたいと思います。自分たちが取り組んだレストアカブで、各地を走り回るのを楽しみにしています」
「担当は電装関係です。レストア前のカブの配線はボロボロでしたから、一から作り直しました。最初は2台のカブでは共通のハーネスを作ったのですが、1台のほうがなぜか調子が悪い。それぞれの配線図を見ると、製造年の違いで少しだけ違っていたのです。ギボシ端子の固定方法が不完全だったり、何度か作り直しましたね。今では100%の出来だと思っています」
「リボーン号のまとめ役をしました。苦労したのは塗装ですね。塗装の前に水研ぎをするのですが、流水でやるのが一番と教えてもらいましたが、冬場の水研ぎは堪えました。まだ、塗装については完成ではありません。もっと磨きこんで納得がいくものにしたいです」
「自称何でも屋です。ポイント調整なども担当しました。ポイント点火なんて、授業でも出てこないから勉強しました。機械とうまく付き合うのが楽しいです」
「自分は、スポーク張りを3セット行いました。プロジェクトメンバー全員に言えることですが、レストアを経験した人はいなかった。授業でも教えてもらえないことがほとんど。でも、さまざまな人たちに教えてもらいながら、一つずつ形にしていきました。納得がいくまで、もう少し頑張ります」
「今日のシェイクダウンは、自分たちが一から組み上げたので、実はとても不安でした。でもエンジンを始動してスタートしたときには、安心に変わっていました。まだ完成形ではないのですが、今日はホッとしました」
レストア作業は、ほとんどが授業にないことばかりだったようです。電動化が進む時代に逆行するように見えますが、学生たちの言葉からは「カブからモノの本質を学ぶことができた」という感想が多く聞かれました。学生たちが納得する完成形には、もう少し奮闘しなければならないようです。
新学期がスタートした後、4月下旬には全国各地をこのレストアカブで周遊する計画が組まれています。マシンとプロジェクトメンバーが完璧な状態でスタートラインに並ぶことができることを期待しましょう。第3弾のレポートも計画中です。
(レポート・写真:高山正之)
