2024 FIM 世界耐久選手権(EWC)の開幕戦となるル・マン24時間レース決勝が4月20日、フランスのブガッティ・サーキットで開催された。この伝統と歴史的重みあるレースに日仏混成チームのヨシムラSERT Motulは、フランス側ワークショップがある地元開催イベントだけに重要な1戦と位置づけていた。
予選2番手からスタートしたスズキGSX-R1000R 駆るグレッグ・ブラック/エティエンヌ・マッソン/ダン・リンフット組 ヨシムラSERTは1周目からライバルを引き離す力強く安定した走りを見せるも、徐々にリードを広げつつあった105周目にブラックが転倒。ピットストップによって18位まで順位を落とすも、その後はハイペースを維持。16時間経過時に再びトップを奪取し、そのままミスなくチェッカーフラッグを受けた。
幸先の良い選手権スタートとなったチャンピオンを目指す同チーム、次戦は6月8日にベルギーで開催されるスパ・フランコルシャン8時間耐久レースとなる。
加藤陽平チームディレクターのコメント
「素晴らしい勝利でした。いくつかのミスもありましたが、うまく切り抜けて最後には勝利を引き戻すことができました。ライダーはもちろん、スタッフ、そしてヨシムラとSERTのみんな、応援してくれるファンの皆さんやスズキを始めとするスポンサーの皆さんにも感謝を申し上げます。開幕戦は優勝することができましたが、今シーズン自らに課した目標にはあと3つの勝利が必要です。この目標を達成するべく、引き続き全力で臨みます」