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全日本ロードレース第2戦 強風の鈴鹿を制したのは

 2021年全日本ロードレース第2戦はJSBクラスのみがスーパーフォーミュラと併催で鈴鹿サーキットにて開催、4月24日土曜日に14周、翌25日日曜日は16周の2レースで行われました。

 レース1で勢いよくスタートを切ったのは清成龍一、2番手には予選4番手の岩田悟、ポールポジションの中須賀克行が出遅れて3番手、初のフロントローに並んだ桜井Hondaの濱原颯道は4番手、その後濱原が岩田を抜き3位に、この4台がトップグループとなり、加賀山就臣、亀井雄大、日浦大治朗、秋吉耕佑と続きます。
 3周目にデグナーカーブの先の立体交差で多重クラッシュが発生、セーフティーカーが導入され、そのまま5周を消化。8周目にようやくレース再開となったのですが、直後に最終コーナーで名越哲平がクラッシュ。4番手につけていた濱原がマシントラブルでピットイン。残り6周のレースは清成、中須賀、加賀山が岩田の前に入り、それに亀井、日浦と続きます。
 最終的には清成と中須賀がサイドバイサイドの争いを繰り広げ、ストレートで中須賀がトップに立つとその差を広げ、2位の清成に3秒以上の差をひろげてチェッカー、今シーズン3勝目を決めましたた。ラストラップには加賀山と岩田が激しい表彰台争いとなり、シケイン手前の130Rで岩田が転倒、加賀山が3位に。4位には亀井、5位にはスポット参戦の日浦という結果に。

レース1はセーフティーカーが入りました。
ペースカーが退避すると超スプリントのレースが再開されました。

中須賀は清成の真後ろにピタリとつけて一瞬たりとも気が抜けない展開。
勝負どころのシケインは日立アステモシケインに名称変更されました。

レース1表彰台。1位中須賀、2位清成。





 レース2は16周で行われました。両日とも天気は晴れましたが、決勝時は鈴鹿山脈からの風が強く吹き荒れ模様に。
 スタートは清成、濱原、岩田、亀井とHonda勢が並び、中須賀5番手、加賀山が6番手につけます。中須賀は2周目には3番手、3周目には2番手と順位を上げていきました。5周目に濱原がストレートでオーバーラン。亀井が3番手、加賀山5番手、ペースを上げてきた日浦、名越が続き、昨日の転倒の影響でペースを上げられない岩田は8番手まで下がってしまいます。
 清成と中須賀は他を引き離し、2台の壮絶バトルを展開、残り4周のストレート、清成が先に1コーナーに入っていきましたが、少しふくらんだところの2コーナーで中須賀がトップに立つとベストを更新してラップを重ね、今季4勝目。清成は2位、3位には地元鈴鹿レーシングの亀井がJSBクラス初表彰台を獲得しました。スポット参戦の日浦がチームメイトの濱原を抜いて4位入賞。5位濱原、6位にはルーキーの名越が入りました。(レポート&撮影 楠堂亜希)

スポット参戦の日浦は鈴鹿が得意。
レース2、清成をパスすると一気にスパートをかけていく中須賀。

清成、中須賀、濱原、亀井。
トップにつづいて加賀山、岩田、日浦。

レース2記者会見後の撮影にて。
3位亀井はJSBクラス初表彰台。

中須賀選手のコメント
「昨日とはコンディションが変わっていて、追い風ですが鈴鹿の追い風は走りにくく、強かったので昨日のようなアベレージを刻むことはできなかったし、自分の走り方も変えないといけなかった。前に出てからは一気にタイムを上げてしっかりとレースをコントロールできました。次のレースもしっかり準備して、勝てるように精一杯頑張るので次戦も応援してください!」

清成選手のコメント
「昨日のレースは、セーフティーカーもありラップも短く納得いかないレースでしたが、今日は完敗。まだ一度も勝ったことがないですが、ぐうの音も出ないですが、この強風のなか表彰台に上がれたのは嬉しかった。一番は勝った姿を見せることができれば良かったですが、見ていただけて良かったと思います」

亀井選手のコメント
「普通にめちゃめちゃ嬉しいです。去年は歯がゆいシーズンだったのですが、絶対鈴鹿では表彰台に乗るという気持ちで、トップ集団についていけた。この勢いでこの先も頑張りたい。ここから上がとてつもなく高い壁なので、また持ち帰って考えて、SUGOでは最後までトップ争いに絡めるように成長したいと思います」





2021/04/28掲載