1987年4月15日発売 バイク便で大活躍
1987 VTZ250
キャンディーウェーブブルー/パールクリスタルホワイト
VTシリーズの基本形であるFシリーズは1987年1月のFHが最終型となったが、VT系列は、急成長産業のバイク便などで特に需要が高く、ノンカウルの「普通のバイク」として歩んでいく。
そこで登場したのがVTノンカウルバージョンの第二弾となるVTZ250だ。
基本的にはVT250FHのノンカウルバージョンで、VT最強43馬力エンジンもそのまま搭載。
タンク、三眼式メーター、アンダーカバー、前後17インチS字断面アルミキャストホイール、フローティングディスクなどが専用品に変更されている。
8月20日はパールクリスタルホワイト/セイシェルナイトブルーが追加され3色体制となった。
価格は初代VT250Fと同じ39万9千円とかなり低く設定されたこともあり、コストパフォーマンスは絶大で、1987年の登録台数は15078台と今一歩だったFGの数字を大きく更新しVT人気の底力を見せた。
現代でもまだまだバイク便の第一戦で活躍しており、大きな箱をくくりつけ元気に走り回る姿を目にすることも多い。
●エンジン型式:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ●総排気量(内径×行程):249cm3(60×44.1mm)●最高出力:43ps/12500rpm●最大トルク:2.5kg-m/10500rpm●圧縮比:11.0●変速機:6段リターン●全長×全幅×全高:2035×715×1070mm●軸距離:1370mm●車両重量:159kg●燃料タンク容量:13L●タイヤ前・後:100/80-17 52S・120/80-17 61S●発売当時価格: 399,000円
1988年6月14日発売 日常での使いやすさ向上
1988 VTZ250
吸排気ポート形状、バルブ開閉タイミングを変更し、低中速域でのトルク特性を向上させるとともに、1〜6速の変速比をワイドレシオ化(2.562→2.733・1.850→2.000・1.478→1.590・1.240→1.333・1.074→1.153・0.965→1.035)、最終減速比の変更(3.214→2.928)により日常での走行性能を向上させた。
サイドグリップの延長、別体式リアウインカーの採用と車体色の変更もあわせておこなわれた。主要諸元は車両重量が1kg増加の160kgに。価格は変更なし。
1989年8月25日発売 最終型はカラー変更
1989 VTZ250
カラーリングをグラニットブルーメタリック/ブリッツグレーメタリックとグラニットブルーメタリック/ブリッツグレーメタリックに変更。価格は389000円に値下げされた。
このカラーがVTZ250の最終モデルとなった。