8月某日。
「ねぇねぇ、お盆休みはどこか行くの?」
え? いやぁ、多分近所をウロチョロしてるか寝てるか……。
「あっ! そうっ! あのさ、美味しいもん食べに行かない?」
……な~んだか、嫌な予感するよ。断る理由も見つからないけど。
「で、いつが良い? ヒデ君の好きな日でいいから」
えっと……じゃあ、僕の休みの最終日でいいです?
「オッケー! では18日の8時に迎えに行くから! 体ひとつで待っててくれてたら良いのでヨロピクッ!」
ヨロピクって……てか8時!? 絶対に何かやらされません? 僕。
「あ、言ってなかったっけ?」
はい、グルメ的なことしか聞いてませんけども。
「グルメなんて言ってないよ、言うなればB級? 食べ歩き? 的な?」
……的な? ぢゃね~っすよ! その先ですよ、それだけちゃうでしょ、多分。
「そうそう、ちょっとね、新車に乗ってもらいたいのよ、ホンダのVTRなんだけど」
えええっ!? なんスか? それってタダメシ的なツーリング的なインプレッション書いちゃう的な?
「テキな言うな~!」
……てな訳で、いつも通りの中尾さんトークに押し切られるカタチになってしまった。
とは言え、VTR。
思い起こせば30年ほど前、野球少年だった僕は、暇があれば地元商店街のスポーツ用品店に通っていた。新品のバットやグローブに触れていたかった、というのもあるけど、店に懐いていると何となく“その店側っぽく”振る舞えて、特別な気分を味わえていたからだと思う。
まぁ、店からすれば素直に無給で雑用してくれる小僧がいる、くらいのもんだけど。
で、その店に集まる小学生たちを可愛がってくれているバイトのお兄さんがいたのね。ある日、彼がヘルメットを抱えて店に来たのよ。それはそれは、小学生にしてみたら大事件ですよ。ガキ共が一斉に外に飛び出すと、真っ黒いボディに真っ赤なフレームのVT250が。
- あこがれだった初期型VT250。あれから30年近くが経ち、2010年モデルであるVTR B-Styleで夫婦の旅。「いいかい?」「あいよおまえさん」……てな夫婦ぜんざいとゆーか夫婦おでん……、て、ぜんざいは善哉ですからっ! と、いろいろ言いつつ東名高速道路を静岡へ。ちなみに旦那はヒデ君、お嫁さんは幸江さん。※すべての写真はクリックすると大きくなります。一部に違う写真が現れますが、ビックリしないでください。
いやぁ、忘れられない衝撃でしたよ。
俺、絶対VTに乗るっ!
その時ホントにそう思った。それほどカッコ良かった。
でもその後、高校に内緒で原付免許取って、最初に乗ったのはDT50だったけど。
翌年に中免取った時にはそう、レプリカ全盛期。GPZ・CBR・FZあたりを乗り継いで、毎週峠に遊びに行ってたなぁ~。
という訳で、結局VTに乗る機会も、あの衝撃的な出会いもすっかり忘れてしまっていたのね。
そんなオトコにこんな話が舞い降りてきたもんだから、実は小躍りしちゃうくらい嬉しかったんですよ。
ただ……この猛暑。連日、熱中症関連の報道真っ盛り的な?
……うん、まぁ雨に降られるよりは全然いいよ、ね?
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付き合ってる頃のハナシだ。ヒデ君はガンズが大好きで、だから、アクセルみたいにパッツンパッツンの短パンにダブルの革ジャン着て、デートの待ち合わせ場所の原宿にやってきた。流石に幸江さん、「う~む、それだけはヤメて」と懇願したらしい。今では、あご紐しっかり隊長なヒデ君である。
(8月19日の“バイクの日”のマリエ参照 ここをクリックでニュースページへ )
一人の男を紹介しよう。焼き肉業界に旋風を巻き起こし、“カリスマてんちょ~”と呼ばれる男だ。東京世田谷のアノ某店を行列の出来る店にした。なにしろ土日ともなれば、午後2時には並ばないと席が取れないのだ。あーそれなのにそれなのに焼き肉業界から足を洗い、なんでかリフォーム屋さんに転身。雌伏2年弱。再び戻って参りましたこの男、込山秀規。世田谷弦巻に『焼き肉コソット』をオープンして丁度1年。ジョン万次郎さんや岩崎弥太郎さんがやってきます。
美丘さんがお誕生会をやってました。渡鬼の英作さんが往診のついでにやってきます。元日本代表のお土産のサイン入りブブゼラが飾ってあります。ちなみに本誌・中尾はここで会ったテツ(インディゴの夜)に萌ぇ~的な感じだ。ハッキリ言ってコソットの焼き肉は美味い! カルビ 790円、ロース 790円、なかおちカルビ 1,580円、上タン塩 1,580円など。リーズナブルなのが嬉しい。
世田谷区弦巻2-9-11 電話:03-5426-0350 http://www.cossotte.jp/
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