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1982年6月10日発売 話題沸騰、NR直系の高回転型エンジン

1982 VT250F(C)

コルチナホワイト ※以下、写真をクリックすると大きくなったり、別の写真が見られます(一部できない写真もあります)。
●撮影─鈴木広一郎
VT250FCカタログ

赤いフレームを始めとして、すべてが斬新で衝撃的だった初代VT250F。 ほとんどが新開発といっていいほど最新のメカニズムを満載した野心作であった。 250クラスでは世界初の水冷90度DOHC4バルブVツインエンジンは、ピストンスピードが16.1mm/秒という当時としては常識を越えた超ショートストロークの高回転型であった。

 市販車初のフロント16インチホイールや、当時はまだ珍しかったコンピュータ解析によるダブルクレードルフレーム、そしてウインカーがビルトインされた戦闘機をイメージした流麗なデザインなど、そのすべてが斬新で新鮮であった。発売が開始された6月から7月のわずか1ヶ月間で8418台を販売、`82年(実質は7ヶ月)の登録台数はなんと30957台という空前の大記録となった。


●エンジン型式:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ●総排気量(内径×行程):248cm3(60×44mm)●最高出力:35ps/11000rpm●最大トルク:2.2kg-m/10000rpm●圧縮比:11.0変速機:6段リターン●全長×全幅×全高:2000×750×1175mm●軸距離:1385mm●車両重量:162kg●燃料タンク容量:12L●タイヤ前・後:100/90-16 54S・110/80-18 58S●発売当時価格: 399,000円 

ブラック
プレアデスシルバーメタリック

1983年6月15日発売 フルカウルバージョンを追加

VT250F(2D)インテグラ

コルチナホワイト

 大ヒット作となったVT250Fをベースに大型の本格的なフェアリング(当時はカウリングをこう呼んだ)を標準装備したモデル。

 現代の感覚で見れば「ツーリングモデル」といった位置づけになるのが、カタログに「ロードレーサーの性能を、極限まで引き出す武器としての空力テクノロジー。 そのノウハウを惜しみなく注いだフェアリングを装備」とあるように、サーキット直結のスポーツ性、パフォーマンスの向上をウリにしていた。カウルはアッパー+左右という分方式で、GPマシンと同様の構成であった。


●エンジン型式:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ●総排気量(内径×行程):248cm3(60×44mm)●最高出力:35ps/11000rpm●最大トルク:2.2kg-m/10000rpm●圧縮比:11.0●変速機:6段リターン●全長×全幅×全高:2000×750×1190mm●軸距離:1385mm●車両重量:165kg●燃料タンク容量:12L●タイヤ前・後:100/90-16 54S・110/80-18 58S●発売当時価格:450,000円

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