VTR帯下

VTR見出し3

見てください、この外観! ノスタルジックの極み! なんでも建物は90年というから大正時代で、創業80年とのこと。

閑話休題、とりあえず静岡おでん初体験。
 おすすめを聞いてみると“白やき”。うん、初耳。何なのかは未だにわからないけど、確かに美味しい。

とにかく、ダシが真っ黒、タネもしっかり漬かっているので全般的に黒いおでんという印象。これに鰹節の粉と青のりを振りかけて食べるのが正統らしい。

何よりも素敵なのは、地元の人々が普段使いしている光景。家族でおでんをつまんで、タッパに詰めて持ち帰ったり、小学生の子らがかき氷を食べに来たり、お婆ちゃんが一人で立ち寄ったり。懐かしい日本人の姿だなぁ~。

“大やきいも”を探していると、「あっ、アタイだ!」、と食い付きの早い幸江さんなのだった。※写真をクリックすると、食い付いた嫁に食い付く旦那が見られます。
“大やきいも”を探していると、「あっ、アタイだ!」、と食い付きの早い幸江さんなのだった。※写真をクリックすると、食い付いた嫁に食い付く旦那が見られます。
入り口を入ったところにおでんの鍋がある。ここで注文し、お皿に盛りつけてもらってテーブルへ。おでんの値段は60円~。
入り口を入ったところにおでんの鍋がある。ここで注文し、お皿に盛りつけてもらってテーブルへ。おでんの値段は60円~。
これが“大やきいも”。約90年前に建てられたという抜群の雰囲気。近所のおばーちゃんも足繁く通う。そして、最近の“静岡おでんブーム”で、「遠くからも来てくださってます」と、ニコニコ顔なのだった。
これが“大やきいも”。約90年前に建てられたという抜群の雰囲気。近所のおばーちゃんも足繁く通う。そして、最近の“静岡おでんブーム”で、「遠くからも来てくださってます」と、ニコニコ顔なのだった。

で、名前の通り名物は“やきいも”なのだが、真夏はお休みで9月中旬から焼き始めるのだという。だが、大学いもはあって……って、嫁は勝手に厨房入って大学いもを揚げているお婆ちゃんと話してるし、中尾さんはおでんに飽きてかき氷食べ始めてるし、自由すぎるこの人達。

「よ~し! 次行きましょう」

は~い! で、次は何を食べさせてくれるんですか?
 「静岡おでんだよ~!」

……帰ってもいいすか?
 「いやいや、同じ味はふたつとないのが静岡おでんなんですよ、それを確かめないと」

なるほど、なんか騙されてるような気もするけどまだまだお腹は満たされてないし、行きますか。

"大やきいも"にエアコンなどという無粋なモノはない。開け放った戸から風が抜けていく。で、熱々のおでんの後は、かき氷に限る。「かんろ、ってなんだろ?」とヒデ君注文(右奥、210円)。幸江さんはミルク(270円)。中尾はあずきミルク(380円)。“かんろ”は東京風に言えば“すい”だった。関西風に言えば“みぞれ”だ。
おでんを食べ、氷を平らげたら店内散策。いきなりおばちゃんの所へ寄っていった幸江さん。鍋をのぞき込み、大学芋の制作過程を勉強中。油で揚げたあと、飴の中に投入するのだ。「水飴ですよね?」と知ったか中尾が言った。「水飴だけじゃダメなんですよ。企業秘密ですけど」とおばさんにいなされた。※写真をクリックすると、飴色に光って、実に美味しそうな大学芋(200円~)が現れます。
おでんを食べ、氷を平らげたら店内散策。いきなりおばちゃんの所へ寄っていった幸江さん。鍋をのぞき込み、大学芋の制作過程を勉強中。油で揚げたあと、飴の中に投入するのだ。「水飴ですよね?」と知ったか中尾が言った。「水飴だけじゃダメなんですよ。企業秘密ですけど」とおばさんにいなされた。※写真をクリックすると、飴色に光って、実に美味しそうな大学芋(200円~)が現れます。
黒はんぺんや白やき、牛すじが静岡おでんのアイデンティティ。鰹粉と青のりを振りかけて食べるのがご当地風。※写真をクリックすると、美味しくて、ちょっと幸せな気分になる光景が見られます。
黒はんぺんや白やき、牛すじが静岡おでんのアイデンティティ。鰹粉と青のりを振りかけて食べるのがご当地風。※写真をクリックすると、美味しくて、ちょっと幸せな気分になる光景が見られます。
夏休み中のお昼時。家族連れや、塾帰りの小学生や中学生がやってくる。おでんとかき氷を注文するのが常連のお約束。
夏休み中のお昼時。家族連れや、塾帰りの小学生や中学生がやってくる。おでんとかき氷を注文するのが常連のお約束。
名前の通り“やきいも”が名物でもある。ただ季節としては秋以降で、9月中旬くらいから再開するという。焼き釜にも歴史を感じる。「もう70~80年経っていると思いますよ。漆喰なんですけど、もう直せる職人さんもいなくてねぇ」。釜の中に塩を敷き詰め、芋を焼くのだと教えてくれた。次回はやきいもを食したいものだ。
名前の通り“やきいも”が名物でもある。ただ季節としては秋以降で、9月中旬くらいから再開するという。焼き釜にも歴史を感じる。「もう70~80年経っていると思いますよ。漆喰なんですけど、もう直せる職人さんもいなくてねぇ」。釜の中に塩を敷き詰め、芋を焼くのだと教えてくれた。次回はやきいもを食したいものだ。

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