見てください、この外観! ノスタルジックの極み! なんでも建物は90年というから大正時代で、創業80年とのこと。
閑話休題、とりあえず静岡おでん初体験。
おすすめを聞いてみると“白やき”。うん、初耳。何なのかは未だにわからないけど、確かに美味しい。
とにかく、ダシが真っ黒、タネもしっかり漬かっているので全般的に黒いおでんという印象。これに鰹節の粉と青のりを振りかけて食べるのが正統らしい。
何よりも素敵なのは、地元の人々が普段使いしている光景。家族でおでんをつまんで、タッパに詰めて持ち帰ったり、小学生の子らがかき氷を食べに来たり、お婆ちゃんが一人で立ち寄ったり。懐かしい日本人の姿だなぁ~。
で、名前の通り名物は“やきいも”なのだが、真夏はお休みで9月中旬から焼き始めるのだという。だが、大学いもはあって……って、嫁は勝手に厨房入って大学いもを揚げているお婆ちゃんと話してるし、中尾さんはおでんに飽きてかき氷食べ始めてるし、自由すぎるこの人達。
「よ~し! 次行きましょう」
は~い! で、次は何を食べさせてくれるんですか?
「静岡おでんだよ~!」
……帰ってもいいすか?
「いやいや、同じ味はふたつとないのが静岡おでんなんですよ、それを確かめないと」
なるほど、なんか騙されてるような気もするけどまだまだお腹は満たされてないし、行きますか。
- "大やきいも"にエアコンなどという無粋なモノはない。開け放った戸から風が抜けていく。で、熱々のおでんの後は、かき氷に限る。「かんろ、ってなんだろ?」とヒデ君注文(右奥、210円)。幸江さんはミルク(270円)。中尾はあずきミルク(380円)。“かんろ”は東京風に言えば“すい”だった。関西風に言えば“みぞれ”だ。
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