1997年4月10日 セロー225WE(4JG6)
パープリッシュホワイトソリッド1×シアンメタリック3
パープリッシュホワイトソリッド1×ダークパープリッシュブルーメタリック2
パープリッシュホワイトソリッド1×ビビッドレッドカクテル7
379,000円
WからWEへモデルチェンジ
「二輪二足でより深く、イージーに」をコンセプトに細部に渡る改良を受け車名もWからWEに変更された。
一番大きな変更点は、要望の多かったタンク容量の変更で、8.8リットルから10リットルへアップしたことにより航続距離が延びた。
単なる容量のアップだけではなく、形状変更により低重心化や足つき性の向上も図られ、さらに内面も防錆メッキが施された。
他にも極低速域からのキャブレーション、放置後の始動性向上のためキャブレターが小口径のBST31に変更、約10%クラッチレバー荷重の低減、サスセッティング見直し、フライホイールマス変更、バッテリー保護のためエンジンのクランキング後に点灯する仕様のヘッドライト、セルモーターの回転数約13%アップなどの改良と、φ27+22mm異径2ポッドフロントブレーキキャリパー、リアチューブレスタイヤ、エキパイプロテクター、小型MFバッテリー、ハザードランプ、ロック付大型ツールボックスが新たに採用された。
グラフィックは大空に漂う雲をイメージしたグラデーションとなり、各色は、グリーン=新緑に映える山々、ブルー=脈々と湧き出す渓流、レッド=紅葉の絨毯をイメージしている。
1997年5月10日 ヤマハスクランブラー ブロンコ
カラーオーダーシステムはブラック2、スターシルバー、インペリアルブラウン、ペパーミントシルバー、ニューパールホワイト、ダークパープリッシュレッドカクテル3、ビビッドオレンジメタリック2、シアンメタリック3、カメリアグリーン、ディープパープリッシュブルーメタリックCを用意。価格は2万円アップ。
カモシカの弟は野生馬
レトロブームを背景にセローをベースにDT1のイメージのスタイリングとしたシティスクランブラーが製作された。キャブセッティング変更と1~2速ギアのレシオロング化、ホイールベースの短縮、フロント19インチ化などにより市街地での扱いやすさを向上させた。リアブレーキはドラム式。タンクカラーを全10色から選択できるカラーオーダーシステムも設定され期待されたが、残念ながら一代限りの短命なモデルだった。ブロンコとは英語で、北米に棲む野生馬の意。
●エンジン型式:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ●総排気量(内径×行程):223cc(70×58mm)●最高出力:20ps/8000rpm●最大トルク:1.9kg-m/7000rpm●全長×全幅×全高:2030×800×1140mm●軸距離:1320mm●乾燥重量:108kg●タイヤ前・後:2.75-19 43P・120/80-18 62P●燃料タンク容量:8.3L●発売当時価格:399,000円
ナビ機能付GPSを搭載
第32回東京モーターショーに、二輪専用に設計されたナビ機能付GPSを搭載したセローが参考出品された。
本来のメーター位置にGPS本体を固定し、GPSのアンテナはハンドルポストに設置しパイププロテクターで本体をガードした。
ナビ機能付とは言っても、もちろん現代のいたれりつくせりの表示画面ではない。
行き先のルート上のいくつかの地点の緯度と経度をあらかじめ入力すると、液晶画面に矢印と数字で方向を指示するという原始的なもの。
当時としてはこれでもかなり先進技術であったが、市販化には至らず。
1998年8月1日 セロー225WE(4JG7)
パープリッシュホワイトソリッド1×シアンメタリック3
パープリッシュホワイトソリッド1×ディープレッドカクテル2
379,000円
マルチカラーメタリック採用
モーターショーで展示されたGPSモデルは市販されなかったが、反響の大きかったヒマラヤカモシカをモチーフとしたイラストのタンクグラフィックは、見る角度により光の反射で色彩が変化するマルチカラーメタリックとなり採用された。