河川と東京湾に囲まれる江戸川区は陸地の7割がゼロメートル地帯という東京都のオランダのようなところ。
この水位表示タワーには過去に大きな被害をもたらした台風の時の水位なども入ってます。
欽ちゃんの仮装大賞の得点パネルとは違いますし、下をハンマーで叩いたら重りが上に行くという力自慢ゲームでもありません。
黄色いラインは昭和24年8月終わりのキティ台風(台風10号)のもの。
ハローキティがエヴァ初号機のように暴走して暴れたような名前だけれど、関東地方では満潮時と重なって被害が大きくなった台風。(濱矢)
先日、伊勢湾岸道を走っていたとき、カメラマンの依田先生がぽつり言いました。
「このあたりを走っていると伊勢湾台風を思い出すんだよね。幼稚園のころだったと思うんだけど、あの台風のちょっと前、こっちの方に引っ越していった女の子がいたんだよ。あの子どうなったのかな……」
5千人近い死者を出した伊勢湾台風。
その4年後に生まれた私は体験していませんが「どえりゃあ、おそがい(=怖い)台風やった」とおじい、おばあに聞かされていました。
幼少時代、台風が来るとなると大騒ぎでした。
雨戸(木製)をバッテンに打ち付けて補強し、布団や服を二階に上げて、停電に備え、おにぎり、缶詰、水筒、ろうそくなどを用意し、貴重品はいつでも持ち出せるように袋につめてと……
でも、ホントはちょっとわくわくしていました。
観測技術、治水が進化した昨今では、そんなことはサザエさん(アニメじゃなく初期のマンガ本の方)の中でしか見られません。
とまあ、銅像とはまるで関係のない話ですが、この塔を見て思ったことです。
この塔だって銅像ではないから、いいですよね。
自然災害の驚異は人間の英知の及ぶところではありません。避難勧告が出たら、○○の最中でも素直に従いましょうね。(時野)
「銅像するなら金をくれ」(←足立区でやる予定だったけれど、上手に使えなかったただの語呂合わせ)
江戸川区役所前にはオブジェらしいものがなかった。
あったのはこれ。
『江戸川の滝』と勝手に名付けよう。とっても小ぶりだけど。
見ての通り水の流れがバーコード化したオヤジの頭のように細い。
もうひとつの荒川水位表示タワーのことも考えると、ある意味アートというお腹がいっぱいにならないことにお金を使わないという質実剛健、質素倹約な区なのかもしれない。
もしかしたら庁舎の中にすんごい豪華なオブジェや絵があるのかもしれないけど、ボクが到着した時は既に真っ暗の遅い時間だったので営業終了していたから調査出来ず。(濱矢)
川だらけの江戸川区だから、銅像よりも“水”そのものがアート(じゃないかと推測)。
まあ、我々庶民にはこちらのほうが親しみやすいし解りやすい。
この先は子供が遊べるようなミニ水路になっていて、親しみやすささらに倍。
水に囲まれた江戸川キッズたちはこうして水に慣れ親しんでいくんでしょう。
お金をかけず郷土愛をずんずん深めさせる教育装置も兼ねているんです(勝手に推測)。
しかし、水の中に入っていいかまでは未確認。(時野)
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