Q21 「フロントフォークそのものの変更点は?」
スプリングのバネ定数の最適化と、オイル粘度の変更により、狙った特性を得ています。
ベースはZRX1200のフレームですが、走る、曲がる、止まる、これらを高い次元でまとめ、さらに安定性も出す。常用速度域で乗って楽しく、上手く乗れた、という感覚を味わってもらうために作り込んでいます。
フレーム自体は大きな変更を加えることなく、テーマを見つめて、まずフロントフォークのオフセットを28mmから30mmとして、フロント回りのディメンションに変更を加えています。
これに加えて、サスペンションの設定変更などにより、トレールも106mmから100mmへと変更し、低速時のハンドリングをよりナチュラルなものにしています。
スプリングのバネ定数の最適化と、オイル粘度の変更により、狙った特性を得ています。
新しさを表現するためアルミD断面のパイプで意匠を変えています。また、ショックマウント位置を20mm後方とし、リアサスの作動性の向上を図り、ホイールベースを5mm伸ばすことで、狙ったハンドリングに貢献させています。
総合的に前後とも接地感をよりダイレクトに掴みやすい設定としています。
シングルレートからダブルレートのスプリングへと変更したことにより、奥での踏ん張りを効かせる設定を採用しています。
これまで使用してきたBT-020の流れから、その後継モデルであるBT-021を採用しています。OEMタイヤは内部構造をZRX1200DAEG専用とすることで、狙った走行フィールをライダーに楽しんでもらえると思います。
現在、カワサキのスポーツモデルのアイディンティティとなっているペタルディスクを採用しました。放熱、バネ下重量低減にもメリットがあります。そして効き味にこだわった4ポッドキャリパーをフロントに採用しています。