そして74Daijiro大人クラスです。1年ぶりのプラクティス。
頭は覚えていても、身体はいろんなことを忘れている。
走り出しや停まった時の足の出し方ぐらいはすんなりできたものの、コースに出るとヘアピンがやっぱり曲がれない。それでも練習を何本かして午後3時過ぎにはレース。
サイティングラップ後、ウォームアップラン。この時、全くスタート練習をしていなかったことに気が付く。
今度こそガクちゃんスタートを決めてホールショットを取る、は後のまつり。名監督の台詞どおり練習でやってないことは本番では出ない。
でもグリーンランプとともに2回思いっきり地面を蹴ってみた。
ふらつく。でも、初期加速が断然良くなった。1コーナーで前に出られた。
74Daijiro大人クラスは体重で動力性能が大きく変わる。コーナーでは落とせるのにどうしても加速で抜かれるライダーがいたから、スタートで交わせたのはラッキーだ。
そしてレース中盤、去年はホンダのデザイナーとバトルだったが、今年は世界的ファッションデザイナー、シンイチロウ アラカワがヒタヒタと背後から迫ってくる。
彼のバイク好きはお馴染みだし、自身も74Daijiroオーナー、しかも乗ると速い。
去年、何度かツッコミ過ぎてその回復に軽く一周は費やしていたから、今年は丁寧に走ること、そしてナニげなくアラカワさんの加速ラインに被るライン取りをすること、をオトナげなく実行。
で、遂にフィニッシュ。どんな順位でも抜かれずにフィニッシュすると気持ちいい。
今年も74Dajiro大人クラスは楽しかった。
結論から言うと、CRF50で大人が加熱したバックヤードモトクロスにのめりこんだ「インサイドクロス」の例を引き出すまでもなく、バイクの大小と楽しさは基本的に因果関係にない。
それに大人がはまる素地がある。
ガクちゃんは去年「スクーターに74Daijiro載せてこられるようなアタッチメント造ってみようかと思っているんですよ。これ載せて来たらウケると思いません?」と笑っていた。
そこだ。この74Daijiroの楽しさには走りは勿論、バイクライフを遊び倒す大人の場外バトル的楽しみ方がある。大人買いなカスタムをするもよし、とことんかっこよく遊ぶことで、風がおこせるんじゃないか。
もし、停滞しているのが身の回りの空気だけだったら、74Daijiro大人クラスのマインドを思ってみてほしい。再びボっと火が点くはずだ。
デルタ・エンタープライズの村上さん、そしてガクちゃん、面白い遊びをありがとうございました。