「起きてる～？」
あ、起きてますよ～！ おはようございます、大丈夫っすか？
「うん、お陰様でかなり良くなったよ」
おお、よかった。もう一泊くらいは覚悟してましたから。てか、仮病でもう一泊とかアリすかね？
「それはナイ」
ですよね。んじゃ支度して行きますか。
「今日は天気も良さそうだし、名古屋城に向かいつつ、な感じで」
ラジャー！ んで、ランチタイムに親子丼がめっさ美味いという『宮鍵』さんですよね！ 楽しみ～！
「あ、間違えた。最初はコメダ珈琲の……」
ま、まさか！？ あの……。
『コメダ珈琲』の小倉トースト。
午前１０時半。なんで満席とかなんですかね、平日のこの時間に。
「これは名古屋独自の文化みたいだよね、コメダでモーニングっての」
たしかに。380円でコーヒー、トースト、ゆで卵。儲け出るのかな？
「はい来ましたよ、小倉ちゃん」
おおお～！ 朝からこんなん食えるかいっ！
……って反応したいけど、実はおいら的には全然普通なのだった。
親父がパン好きで、朝飯は常にパンだったから。
そして親父も甘党だったので、実家ではバター→イチゴジャム→ピーナッツ→小倉トーストのローテーションだったのである。
“I want you! I need you! I love you!♪”……それはガンガン鳴ってるヘビーローテーションだっつーのっ！
まさかここ名古屋で、品川の実家を思い出すとは思わなかったが。
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- コメダ珈琲本店へ行ってみた。普通に考えれば“朝飯時”もとっくに過ぎてる10時半頃。あーそれなのにそれなのに……モーニング注文してる人、すこぶる多し。我々も「モーニングください。小倉も付けてくださいね」だって。
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- 注：写真は二人前です──厚切りトースト（半分）＋ゆで卵＋コーヒーがノーマルのモーニング。380円也。ちなみに、「モーニングじゃなくコーヒーだけでいいっす」でも380円也。コメダと言えば“シロノアール”だろう。デニッシュとソフトクリームの出会いなのだ。ソフトクリームの“シロ＝白”は分かるが、“ノワール”フランス語で“黒”だ（中尾は仏文科だからね、エッヘン！）けど……分からん。
さて、いざ名古屋城！ ですね！
しっかし、また勝手に思っていた名古屋のイメージと違うことに気付く。
交通事情が非常によろしい。車線は広いし、道は碁盤の目のように真っ直ぐだから、走りやすく、渋滞もほとんどナシ。
交通マナーも東京より全然良い。今まで誤解していました、ごめんなさいっ！
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- 旅のお供はスズキ・グラディウス。軽い車体と小気味よいエンジンは、高速道路から市街地までストレスを感じず楽しめた。何しろ方向感覚のおぼつかない旅人二人で「あぐっ！ 間違えた！ 右右っ！」だの「チッ！ 行き過ぎたっ！ Uターン！」だのばっかだったのだ。
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- 道は広いわ交通量は少ないわ、で名古屋走りやすかった。オマケに、交通マナーも良く、アタフタしててもクラクション鳴らされることなんてのも一回もなかった。
「んじゃ、城でも見ますか」
ほ～い！うわっ、なんかいますよ、ご当地ゆるキャラみたいなのが。
「はい、じゃぁ、なんか絡んで」
……テキトーな上に無茶振りですか。
わ～、かわいい。手ぇつないで～。
これでいいすか。
「うん、イマイチだけど」
……。
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- 名古屋嬢……イヤ……名古屋城である。実に立派である。
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- ゆるキャラのはち丸と手を繋いだてんちょ～だ。「あの手の小ささは、オンナですぜっ！」と、ちょっとオヤジに突入したてんちょ～なのだった。
そんなこんなで天守閣登ったり、城内の展示物見て回ったり、スタッフに土産買ったり、また戻ってゆるキャラに無理やり絡まされたりして、結構いい時間。
てか、もう14時回ってません？
「ああ～！ ホントだ！ ええ～？ なんで～？」
だって天守閣登ったり、城内の展示物見て回ったり、スタッフに土産買ったり、また戻ってゆるキャラに無理矢理絡まされたり、の合間合間に中尾さんのトイレ休憩何度も挟んでますやん。
「ああ、親子丼ランチ終わってるよ」
今回のメインだ！ くらい吹いてませんでしたっけ、『宮鍵』の親子丼。
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- 「うむ、あれが名古屋嬢……イヤ……名古屋城か。上ってみたい」と、遠い目をして言うのだった。
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- 天守閣に上った。名古屋嬢……しつこい！……名古屋城と言えば金の鯱であろう。シャチホコるてんちょ～だ。こー見えてもチョー人気焼き肉屋“コソット”のカリスマてんちょ～の込山秀規さん（40歳）なのだ。 http://www.cossotte.jp/
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- 名古屋の河村市長肝いりの“名古屋おもてなし隊”っつーのがいるんだそーだ。イケメン揃いなんだそーだ。基本的には名古屋城にいるんだそーだが、この日は出張中だった。残念だ。
で、本日のランチは『山本屋総本家』。
はい、メインの味噌煮込みうどん～！ ドンドンドンドンッ！ ドドンッ！
「えらい迷いましたね、ここに辿り着くまでに」
あ、それおいらの所為にしてます？ それは断固否定しますよ！ おいらのiphoneの電池が切れたからって。
毎回iphoneのナビ頼りってトコに無理があるんですってば。
「はい、食べて食べて～」
ここもアポなし。よって二人分注文。中尾さんまだ食べられない。おいら二人分食べる。
天ぷらと味噌って意外と合うんだね、そしてハンパなくコシがあるうどん。美味い。
これ、関東以外の方々が全力否定する“ちくわぶ”に通ずるモノがあるな。
うん、やっぱりおでんダネはちくわぶが一番だよ。
御馳走様でした～！
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- 生のうどん（つまり茹でていない）を土鍋に入れて、八丁味噌ベースで煮るのだ。独特のコシとトロリ感が出るのだ。
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- あっつあつの味噌煮込みうどんなのだ。天ぷらを一緒に頼むのが通なのだ。もちろん、てんちょ～も、それに倣った。
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- 美味しかった。味噌煮込みうどんの名店・山本屋総本家さんでした。ごちそーさまぁ。
-
- なにげに見たら……、なにげに気がついちゃった……。「人生は退届すれば長く、充実すれば短い」か。ドイツの詩人であるシラーの言葉だね……って「退屈」じゃないだろか？
「いよいよ大詰めだね、スイーツの時間だよ」
芋けんぴ── これ、ネットで見たけど極細でめっちゃ美味しそうでした！
「でしょ～！ ぬかりないよ、スイーツは」
「あれ？ このへんなんだけどな……」
おかしいですね……え～と……。
「お？ あれじゃない？」
あ、ホントだ！ 発見！……したけど、店仕舞いの雰囲気ですよっ！
「とりあえず、ヒデくん走って！」
芋けんぴ屋さんに猛ダッシュの40歳である。キモいとか言うなっ！
ハァハァ、す、すみません！ 芋けんぴ下さいっ！
息も絶え絶えの芋けんぴ野郎40歳である。キモい。
「た、大変申し訳ありません（←なるべく目を合わさない）売り切れてしまいました……」
ハァハァハァ……。
「あ、あの……芋ようかんならまだあるんですけど（身の危険を察知）」
ハァハァハァ……芋ようかん……ください。
-
- お世話になった前田麻衣子アナウンサー、そして前田アナの出演を快諾してくださった佐藤アナウンス部長に敬意を表するために中京テレビを表敬訪問したてんちょ～。と言ってもアポもないのでテレビ塔の下で「ありがとうございました」とゆーのだった。http://www.ctv.co.jp/
とゆーわけで、『吉芋』の芋ようかんである。
これが大当たりである。いや、悔しいからではない。
舟和の芋ようかんも大好きなのだが、こちらはまるで洋菓子のような。
甘過ぎず、とても上品な仕上がり。でも芋けんぴ食べたかったけど。
「う～ん、なんか締まらないなぁ～」
ですか？ おいらは結構満足ですけど～。てか、中尾さんも相当面白いですよ。
さっき立ち寄ったコンビニでコーヒー買って、お金だけ払って手ぶらで戻ってくるとか。
「それは書かなくていいからね！」
はぁ～い。で、次は？
「夜までやってるモーニングがあるらしい」
……それ、ネタにはなりますが、特に行くコトもなくないですか？
「いやいや、行かなきゃダメっしょ！これで締めよう」
わ～い、この時間にトーストとゆで卵食べられるなんて幸せ者だなぁ～。
て、中尾さん。“本日は終了しました”って何故？
ふむふむ、どうやら臨時休業的な、ね。
「も～！ 折角来たのに～！ わかった、締めは櫃まぶしにしよう」
てな大人の事情で『うな善』の櫃まぶしとあいなった。
えっと、この櫃まぶしはまず、うな重として食べて、次にお出汁かけて食べて、最後に薬味入れて食べて……と説明も不要なくらい全国区ですよね。
「だよね～、Ｂ級じゃないよね～」
そりゃ美味いっすよ、鰻ですもんお茶漬け大好きですもん。
「まぁまぁ、それはそうと、今回もなかなか楽しかったでしょ」
それはもう。名古屋の方々は皆さんお話好きで、温かかったです。
「それは良かった。前田アナも東京来たらヒデ君の店に行くって言ってたよね～」
したら逆バージョンできますね！ ウチもＢ級店で参加させて貰います(笑)。
それと、次回はもう少しスケジュールをしっかり！立てて行きましょうね。
「予定はこのくらい緩い方が色々あって楽しいじゃん」
う～……まぁ、それもそうですけどね～、心残りは親子丼と芋けんぴ～。
「ま～た来ればいいじゃない、さてと、そろそろ」
帰りたくな～い！ まだ名古屋堪能してな～い！
「わがまま言わないっ！」
……は～い。
「次回の“B級グルメ旅”は焼き肉コソットのお盆休みだね。てんちょ～、いつ頃休む？ 夏の終わり？ ……ん？ ……おわり？ ……尾張名古屋ってか」
……コホン……。
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- これは“B級グルメ”ではありません！ 櫃まぶしです。鰻重が楽しめて鰻茶漬けが楽しめるなんて、この欲張り者の贅沢者がっ！ ※写真をクリックすると、『吉芋』の芋ようかんにかぶりつくてんちょ～が現れます。
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