スーパーカブ50史上最強の5.5馬力を誇るスーパーデラックスが誕生。
角目ヘッドライト、角型ウインカーなどそれまでとは異なった直線基調のニューボディに搭載されるエンジンは、リッター105kmを達成したエコノパワーエンジンをさらに進化させた4サイクルエコノパワーエンジン。エコノミードライブ(ED)レンジが追加されロータリー4速となったミッションや燃焼効率の向上等によりリッター150kmを実現した。セル付(148,000円)とキックのみ(137,000円)が設定された。70と90にも同ボディのSDXが設定されているが、エンジンは4サイクルエコノパワーエンジンではない。
SDX以外の一般モデルは基本的に前年と同型のボディを継承しているが燃費、馬力、トルク(90は変更なし)は50が105→130km/L、4.5→4.7ps、0.48→0.49kg-m。70が5.7ps→6.0ps、90が75→80km/L、6.8ps→7psと向上した。
ラインアップは50がST(119,000円)とDX(127,000円)。90はDX(150,000円)が設定された。70はSDXのみでスタンダードモデルはなし。またSDX以外セル付の設定もない。
50スーパーデラックスのリッター150kmでも相当なインパクトであったが、好燃費を追求する勢いは止まらず、早くも翌年スーパーカスタムにモデルチェンジを行ない前人未踏のリッター180kmを達成したのがスーパーカスタム。
馬力はダウンしたもののトルクは0.5kg-mにアップし、燃費追求のため「風をスムーズに後ろへ流すエアロミラーとメーターバイザー。空気抵抗を出来る限り小さくするデザイン」(カタログより)も新たに装着して外観から与えるインパクトも大きかった。セル付(157,000円)とセルなしをラインアップ。
10月にはギア比変更とブレーキング時のフロントの浮き上がりを防止するアンチリフト機構を追加しマイナーチェンジ。モンツアレッドの赤カブ(セル付のみ)も再び設定された。