架橋の佳境。または、佳境の架橋。
(2011年8月30日更新)
今年受験のまもるくん。でも勉強に身が入らず、今日も新しいゲームソフト(中古)を買ってしまいました。
ママ(吉瀬美智子):「受験なのに無駄使いばっかりして。そんな子はお小遣い大幅カットよ」
パパ(六角精児):「おおこわい……ママの家庭内仕分けがはじまるよ」
まもる(伊佐坂甚六):「じゃあもっとムダ使いして、ばっさり仕分けてもらえば合格間違いなしだね」
ママ:「もうっ!」(腰に手を添え、小首をかしげちょっとだけふくれ面)
パパ:「うふぉっひ! か、かあさん、今晩、なっ、なっ!」(ギラギラした目で)
はいっ、というスターリン時代のロシア小話風に始まる今月の幻立喰・ソ。
なでしこジャパン、素晴らしい活躍でした。この調子でロンドンへのキップも手にしていただきたいと思います。と、しっかり便乗してサッカー風味をトッピングでお送りさせていただきます。
立喰・ソのフォーメーションといえば、まずは「ソバ、うどん」のツートップ。
「いなり、おにぎり、ライス、カレー、丼もの、天ぷら、コロッケ」という分厚いMF陣が旺盛な食欲の壁となります。
最終ラインのDFは、そばでもうどんでもごはんでもないという気分の時の最後の取手、じゃなくて砦となる「ラーメン」という2-7-1が基本です。
ちなみにGKは立喰・ソには欠かせない七味あたりでいかがでしょうか。
不動のツートップと選手層の分厚いMFなのですが、DFとなるとラーメン以外はたまーに焼きそばが入るくらいで、その他麺勢のそうめん、ひやむぎ、スパゲッティ、冷麺、ほうとうなどが招集されることはまずありません(名古屋の貴方、「きしめんが入っとらんぎゃぁ、このどだわけが!」とお怒りでしょうが、今しばらくお待ち下さい)。
某大手チェーン某店ではスパゲッティを出していたとの噂(めしばな刑事タチバナ第2巻参照)もありますが、いくらなんでも富士○ばでナポリタンって、岡田ジャパンに6番セカンド土井が混じっているような激しい違和感があります。
立喰・ソは2-7-1を基本として、ラーメンを排除した2-8-0、ストイックにうどん、そば以外は一切扱わない2-0-0など1984年欧州選手権のデンマーク代表ゼップ・ピオンテック監督もびっくりぎょうてんのフォーメーションも珍しくありません。
これがうどん王国香川の場合は1-9-0というローマのスパレッティ時代のフランチェスコ・トッティを彷彿とさせる1トップが当たり前です。関東のめんどくさそうな老舗蕎麦屋にうどんがないように、讃岐のうどん屋さんにうどんはあってもソバはなしということは日常うどん事。
ワントップのうどんを、他県ではあまり見ないおでんなど豊富なオプションがフォローします。しかしあくまで主役は讃岐うどん。オプションは豊富でもソバが入り込む余地はありません。それどころか1-0-0というストイックなまでの孤高のワントップうどん店すら存在するのです。
とはいえ多くの地方人(香川県人以外)が行き交うJR駅の立喰・ソの場合はソバもありますツートップが一般的です。また、1-8-1のうどん屋さんなのにラーメンやソフトクリームが大人気で店内に「うどんも食べよ!」と張り紙で必死にアピールする本末転倒のうどんやさんがあったりするところが讃岐うどんの懐の深さですが。
と、いかにもサッカー通みたいですが。イレブンといえば「さわやかイレブン、池田イレブン」しか思い浮かばないサッカー痛です。すべてうぃき先生に教えてもらった知ったかぶりです。ごめんなさい。
あっ、前記したきしめん(=名古屋)は複雑で、「きしめん」のワントップがメインかと思えば、「きしめん、うどん」のツートップ、「きしめん、うどん、ソバ」のスリートップ、「きしめん、うどん、ソバ、台湾ラーメン」のフォートップ、さらにソバ、うどんがDFに回るというどえりゃぁ多彩なフォーメーションです。山梨の「ほうとう」、盛岡の「冷麺」「ジャジャ麺」はどうなる? と問題が紛糾しかねませんが立喰・ほ、立喰・冷、立喰・ジャは幸いに見たことがありませんので割愛させていただく方向で。
かなり行数を稼いだのでそろそろ今月の本題に入ります。
先日徳島駅に降り立ちました。
降り立ったというのは、列車から降りてホームに立ったという意味で、まだ改札口は出ていません。細かいことですが改札口を出てしまうと話のつじつまが合わなくなりますので。
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- バ☆ソ
実はですね、徳島駅にミステリーゾーンがあるんです(てらりらてぃらりぃら♪←お手数ですが、例のテーマ曲をくちずさんで盛り上げてください)。
徳島駅には1番線から4番線までホームがあるのですが、なぜか1番線で列車を降りて改札口へと向かい歩いていると、いつの間に2番線を歩いているのです。
階段を昇ったり地下道をくぐったりしている訳ではありません。普通にホームを歩いているだけなのに……あっ今、後ろに人の気配感じていませんか? 振り返ると「まもる! もう! ご飯さめちゃうでしょ!」と 腰に手を添え、小首をかしげちょっとだけふくれ面の吉瀬……が(いるわけ無いです)。
えーっと、話、先に進めますね。
これは妖怪指令着発番線変更の仕業(「しぎょう」ではありません。「しわざ」と読んでください。鉄の方へ)に違いありません。こんな謎が西村京太郎先生のミステリーに登場しないのはなぜでしょう?
いいかげんにしないと、ホントに怒られそうなので話を進めます。
そのミステリーゾーンの境界あたりに立喰・ソの「かけはし」があり……ない……幻立喰・ソになってしまったようです。
改札口にいた研修中という腕章を捲いたヤングマンのJR四国マンに「あそこにたしかありましたよね?」と尋ねました。
「すいません。しまってしまったんです」
と「ま」と「て」にアクセントをつけ、すまなさそうに答えてくれました。
このアクセントは「閉まった」の徳島仕様なのか、それとも閉店した事象を「仕舞った」と素敵に表現する方言なのか、いつ頃閉店したのか肝心なことを聞くのも忘れ、徳島港から和歌山港に向かうフェリーかつらぎの中で延々と考えました。
ですが、徳島港で購入した徳島名物フィッシュカツをはむはむしていたおかげか鈍い頭も血の巡りがよくなったようで『今から思えば店名の「かけはし」は、まさに1番線から2番線への「かけはし」、御代の国と現世の架け橋ではなかったのか』という強引かつ意味のありそうでまるでないオチをひらめいてしまいました。
ひらめきと同時に、フェリーの中でフィッシュカツ片手にニヤニヤしていた気持ち悪い人を思い浮かべてゾッとしたのも隠しようのない事実です。
「おやおや、そいつはゾッとしないねえ」(中尾彬さん調で)。
■立喰・ソNEWS
えきめんやにスタンプカードが登場
3日間の激闘の末、全店制覇した京急の「えきめんや」さんで全店12店共通のスタンプカードが導入されました。250円以上の利用でスタンプを押してくれます。20個たまるとそばかうどん+トッピング1つサービスです。とりあえず有効期限はないみたいです。いまなら夏季名物の豆腐一丁そば(品川、横浜、追浜、横須賀中央、北久里浜、久里浜、三浦海岸、新逗子店 480円)や、冷やしスタミナそば(品川店、北久里浜店 480円)、冷や辛韓(からから)うどん(北久里浜店 450円)、汁なしカレーソバ(品川店、北久里浜店450円)などのスペシャルメニューも絶賛発売中!