※写真をクリックすると大きくなったり、別の写真が見られます。見られないのもありますが。
SEROW Natural Holidayの会場に特設された「森のミュージアム」。その会場に何気なく展示されていたのが、このセローベースの白バイ。
「セローの白バイを林道で見た」という噂はあったのですが、存在は謎でした。
オフ車の覆面白バイ(白じゃないけど)はすでに実戦配備されておりますが、セローの、しかもちゃんと白い白バイ(なんか日本語がおかしい) となると、本邦初公開ではないでしょうか(007に、セローみたいな白バイ、出ていたような気もしますが)。
このセローの白バイ、林道をぶっとばす速度違反車両取り締りのために開発された秘密兵器……ではなく、 「こういう展開もあるんじゃないでしょうか?」と、作られた試作モデルなのです。だから実戦配備はされておりませんので、どうぞご安心を?
しかしですよ、試作モデル、しかも白バイとなれば、まず目にする機会はないので、これを見られただけでも来たかいがあったというものじゃないですか。
セローマニア、白バイマニアならずとも狂喜乱舞するはずなのですが、セローリストのみなさん興味は示すんですが、某誌の某氏のように粘っこい視線で 「はあはあ」と過呼吸気味な人はいませんでした(当たり前ですね)。
まあ、そうそう見られる機会もないと思いますので、残念ながら実物を見ることが出来なかったみなさん、じっくり見てね。
2000年7月に、スロットルポジションセンサー付きの新型33mmBSRキャブ、メッキシリンダー、アルミ鍛造ピストン、スプロケ圧入式ホイールダンパー、サイドスタンドスイッチ、 エアインダクションシステムなどを新採用し、モデルチェンジした最後の225エンジンのSEROW225WEがベースと思われる。SEROW225WEは2000年7月から2005年4月、 250にフルモデルチェンジするまで生産されたが、グラフィック&カラーチェンジのみなので、この白バイの年式を外観から年式は特定することは困難。
公表されたスペックは以下の通り。全長、全幅、全高はノーマルと同じだが、さすがに重量(装備)は30kg近く増加している。白バイだが速度取り締まりは考えていないようで、 メーターはノーマルのままで、最大の特徴はサイレン&赤色灯。VFR(800)のように、電気を食う白バイ仕様は、ジェネレータやバッテリーも強化される予定だったのかも知れない。 全長2075×全幅805×全長1140mm(ノーマルと同じ)、車両重量150kg(ノーマル122kg)、定員1名と、サイレン(定格出力)20W(10W+10W)以上、サイレン音量 前方20mで90db以上120db以下。
装備内容は、地域によって異なっている。全国で408台(2010年1月)の赤バイが緊急自動車として登録されているが、 緊急自動車以外の赤バイも含めると相当数になり、新旧セローが赤バイに占める割合はかなり高い。
その役割は「火災や震災などの発生時に、いち早く現場の情報を収集し、救助へつなげる初期活動。ヤマハ消防活動二輪車は渋滞の激しい都市や、 進入が困難な山間部など、あらゆる場所で的確に任務を果たします。災害時の活動以外にも、 魅力ある消防団として地域住民の啓蒙活動としても活躍します」とされている。
会場内の小さな森の中に開設された「森のミュージアム」の本来の主役は、白バイでも赤バイでもなく、市販モデルのセロー。1985年の初期型、 250になって2年目の2007年型、現行2010年型と25周年記念車を展示。やはりセローはいつの時代であっても、自然の中が似合います。 こういう場所で見せるセンスの良さは、さすがデザインのヤマハ!
1985年の初代……じゃないけど、公式上?は初代ということになっているのが、このモデル。さて、歴代セローのカラー&グラフィックバリーエーションは何種類あるでしょうか?「55!」と答えたアナタは、セロー検定、まだまだ初級ですな。そんな重箱の隅をつつきまくるのはさておき、初期型、白バイ、赤バイなどの貴重なモデルを、梅雨時なのに屋外展示してしまう心意気、多くのセローリストの心に届いたに違いありません。
現行セロー250。2008年フューエルインジェクションを採用し、2010年モデルはグラフィックを……という様な、2010年モデルの詳細情報は「新車プロファイル2010」
http://www.m-bike.sakura.ne.jp/sittoku/shinsya_profile2010/で。
25周年記念車は、改めて森の中で見ると……まさにリアル(これ以上は、マルCとかつけなければならないので略)
です。受注予約は11月30日まで。スタンダードと差額はわずか26250円。どっちにします?
普段はなかなか目にすることができないレンダリング(初期段階のスケッチ)。セローのコンセプトは最初から最後までまったくぶれがないことがよく分かる。 ぶれまくりでふらふらしている政治家のみなさんに、ぜひ見ていただきたいと。
写真右のセロー250Sは、2006年に登場したフロントフェンダー、サイドカバー、リアフェンダーなどに質感の高い塗装を施した上級グレード。 写真はオプションを装着した2007年モデル。
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