第50回静岡ホビーショー

「こんなときに模型なんて」というご批判もあると思います。

しかし日本の模型は海外での評価も高く、経済活動の活性化には欠かせない大切な輸出品でもあるのです。

原発事故の影響が大きく、輸出先であるヨーロッパ系のバイヤーはほとんど来日しなかったという話も聞きました。

そんな人達が「Oh どえらいミステークね! こんなすごい製品見逃してミーはバイヤー失格ネ……」と後悔させるであろうすばらしい新製品が並んでいました。

きっと来年のショーには戻ってくれるでしょう。日本の復興のためにも模型業界のみなさんさらにさらにぜひがんばっていただきたいと思います。

このページを見て(見なくてもですが)「たまにはプラモでも作ってみようかな」と興味わいたら、模型屋さん(一見さんは入りにくいイメージもあるかと思いますが……)や模型コーナーでぜひ製品を手にとってみてください。

会場で販売(1個300円)された「がんばろう日本〜愛〜バッジ」。売り上げは東日本大震災復興支援に当てられる。販売されたの多くの人が購入して付けていました。

いきなりバイクプラではありませんがプラモ史に残る歴史的逸品誕生

P-51Dムスタング

この写真を見て驚いてください。

おなじみ世界のタミヤがまたまたやってくれました!

驚くポイントはたくさんありすぎていちいち説明しませんが、現在の一般的に流通する量産市販製品のプラモとして、ここまで実機に忠実に正確に再現した製品はありませんでした。

昨年登場した同スケールのイギリス空軍機スピットファイヤーもすごい再現力でしたが、今回のP-51 Dは、スピットの更に上の上を行く超絶っぷり。

世界一の高い品質と技術力の量産プラモメーカータミヤの現在持てる全てを投入したといってもけして過言ではありません。

いや、世界一のメーカーが全てを投入したのですから、間違いなく世界一のプラモでしょう。

価格は10,290円と「プラモにいちまんえん!」と驚くかも知れませんが、この精巧緻密で1万円とは、どんだけ企業努力してるんだと、逆に信じられませんわ。

P-51Dに全力投球したおかげで? バイクプラモの完全新作は……昨年出たRC166で一休みということで来年に期待ですね。

今回登場したバイクプラモは、旧製品のリメイク再生産の以下の2作品。

10年ぶりくらいの再生産、「いつでもあると思うなバイクプラモ」ということでこちらもお買い逃しのないように。

P-51D
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P-51D
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テージ1D
1/12オートバイシリーズ ビモータテージ1D 906SR。実車は見たことがない人がほとんどでしょうけれど、プラモなら穴の開くほど見られます。しかも実車同様に可動する複雑怪奇なセンターハブステアリング機構の構造もじっくりと。今回のリニューアルでは、キモのフロント周りのハブシャフトがアルミ削り出し、ステアリングロッドも金属製を採用し、サイドカウルもネジ留めで脱着可能。デカールは高品質のカルトグラフ社製に。6月25日ころ発売予定、3,570円。
ST70
こちらは1/6ビッグスケールのダックスST70も久々の再生産。50ではなくスイングアームにタンデムステップのついた70です。前後のサスペンションはスプリングで可動します。テージ同様、カルトグラフ社のデカールにリニューアル。しげしげと見入っていたバイクジャーナリストのKAZU中西さんは「花柄シートのホワイトダックス出してください!」と無茶なリクエストをしていました。製品化されることはたぶんないでしょう。7月発売予定、5,760円