話題のG2スクーターDio110でロングラン・後編 四角形




5日目にして遂に雨、そしてDio110は日本海、北陸へ!

東京を出発して3日間で1200km弱ほど走ったDio110と私、ピンキー高橋でございますが、4日目となった7月17日の日曜日、昨年同様G2連邦の支援者の招きにより、美作の岡山国際サーキットで開催された“大統領歓迎イベント”に参加してまいりました。ヘンテコリンなクルマを運転しながらパレードさせられたりしましたが、私を一目見ようと集まっていただいた西日本の方々には感謝の気持ちでいっぱいであります(イベントの“本当”の模様は自動車雑誌「Tipo9月号」をご参照ください……)。

会場では新型Dio110も注目を浴びており、ライダー仲間との1年ぶりの再会で会話も弾み、とても充実したロングランテストの中休みでした。よってこの日は岡山国際サーキットの敷地内から一歩も出ておらず、走行距離は僅か2.2kmでありました。そういや昨年は、イベントの打ち上げを途中で抜け出し、公用車のスペイシー100で東京まで約750kmの距離を一気に走りきった「中国大返し」に挑戦したんでしたっけ。今年はまだまだDio110とロングランを楽しみたいので岡山国際にステイ。昨年の分も、打ち上げBBQを楽しんでやりました。

大統領歓迎イベント”を開催してくれた、自動車雑誌「Tipo」の佐藤編集長と記念撮影
“大統領歓迎イベント”を開催してくれた、自動車雑誌「Tipo」の佐藤編集長と記念撮影。“夢のコラボ”を一目見ようとギャラリーが集まってきました。余談ですがTipoはMr.Bikeの創刊スタッフでもある山崎憲治氏が立ち上げた雑誌だそうです。G2連邦支援者である佐藤編集長(文字だけ見るとBS誌の編集長と同じ)は10代の頃、当時最強と言われたホンダの原付スクーター「G’」でブイブイいわせてたとか。ピンキー大統領とは経堂の某・剣道場での先輩・後輩関係でもあります。
ルノー・ジャポン・マーケティング部のフレデリック・ブレンさん
ルノー・ジャポン・マーケティング部のフレデリック・ブレンさん。ピンキーと同い年のバイクブーム世代で、15歳の時に来日。すぐに二輪の免許を取り、潰した缶ジュースを膝に付けて大垂水峠を攻め、愛読書は「バリバリマシン」だったという、おかしなフランス人です。現在はCBR1000RRに乗っているそうです。10代の時からレーサーレプリカ一筋のブレンさん、最初Dio110を見たとき「スクーターなんか」と軽蔑しておりましたが「大径タイヤならいいかもね」とおっしゃっていました。

明けて7月18日の朝。窓の外を見ると曇り、いや、5日目にしてついに雨がポツポツとおちてまいりました。バイクで走るのは晴れた日にこしたことはありませんが、ずーっと猛暑続きでしたし、雨の中を走る経験もしておきたかったので、これは恵みの雨とポジティブにとらえるべきでしょう。ただ、心配なのが西の方から台風が近づいているということ。我が進路に影響なければいいのですが。

神様からの“ウェット宣言”により、カッパを上下着込んでスタート。県道46号→国道179号→国道373号→国道429号→国道312号、そして国道9号線でまず京都・福知山を目指します。最初はパラパラ程度だった雨も、途中から路面が完全ウェットの普通の雨に。福知山市内に入ったのは正午頃でした。台風が近づいている影響か、道中、雨が止んだかと思ったら激しく降り始めたり、またしばらくすると止んだりという連続。湿気でムレムレだったのですが、カッパが中々脱げません。

というシチュエーションでしたが、Dio110は快調に距離を伸ばしていきます。もちろん、晴れた日より慎重に走っているのは言うまでもありませんが、濡れた路面でヒヤっとする場面は皆無。ブレーキも安心です。コンビブレーキのおかげで、濡れた路面ではリアだけに集中するのもアリではないかと思います。

Dio110はスリムな車体も特徴。よって雨の日の、特に足元のプロテクション効果が心配ですが、実際のところ他のスクーターに比べ遜色ないと感じました。

7月18日、スタートして間もない兵庫県の佐用町にて
7月18日、スタートして間もない兵庫県の佐用町にて。大型の台風6号の影響により、5日目にしてついに雨に降られました。佐用は2年前、台風9号によって大被害を受けた地でした……。その後もずっとこんな天候で、気温は前日までに対して10℃以上低かったです。
日本海を警備する舞鶴地方隊などが常駐する海上自衛隊・舞鶴基地にて
日本海を警備する舞鶴地方隊などが常駐する海上自衛隊・舞鶴基地にて。毎週土曜・日曜・祝日は敷地内に入り、見学も可能です。ホンダZ(360cc時代)とF4ファントム戦闘機(米海軍機)との有名な2ショットみたいな写真を撮りたかったのですが、相手が大きすぎました(笑)。

国道9号線から国道175号線で舞鶴へ。左手に若狭湾が見えてきました。日本海です。そういやこの日は海の日。しかし生憎の天気で、祝日ながら人手が感じられません。相変わらず雲は厚いものの路面も乾きつつあり、さすがに朝から着っぱなしのカッパを脱ごうかと思ったら、またポツポツと雨が……。猛暑ではありましたが、東京を出発してから4日間の天気が恋しくなります。

舞鶴からは国道27号線で日本海沿いに北上。東京をスタートしてから9県目となる福井県へ。北陸地方に突入であります。敦賀からは国道8号線にスイッチ。あとはこの日のゴール、金沢まで一本道であります。さすがにこのあたりに来ると、路面はほぼドライ。夕方4時前に、やっとカッパを脱ぐことができました。あ~、なんて快適なんでしょう。メッシュジャケットを通り抜ける風がこんなに心地いいとは! 

福井市内に入った頃には晴れ間も。流れの良い国道8号線のおかげで、ゴールの金沢まではあっという間! 日が落ちる前に宿に到着しました。この日の走行距離395.1km、トータル1580.2kmとなりました。ほとんど雨の中の走行でしたが、Dio110のおかげで体力はまだまだ残っていました。

ぜひ、旅の順路もクリックして見て下さい
発売前の新車だっただけに、岡山国際サーキット内でも注目を浴びてました。写真のRedBull兄やんは、Dio110とリード・EXのどちらにしようか迷っているとのことでした。その後、どちらを買ったのでしょうか? いずれにせよ、Web Mr.Bikeステッカーをピカピカの新車に貼ってやってください!
発売前の新車だっただけに、岡山国際サーキット内でも注目を浴びてました。写真のRedBull兄やんは、Dio110とリード・EXのどちらにしようか迷っているとのことでした。その後、どちらを買ったのでしょうか? いずれにせよ、Web Mr.Bikeステッカーをピカピカの新車に貼ってやってください!
何となくダニエル・クレイグに似ているルノー・ジャポン・サービス部の塚越さんはブレンさん同様、1年ぶりの再会となったバイク好きのクルマ屋さん。この日の2週間後に開催されるDE耐にXR100モタードで参戦するとおっしゃってましたが、結果はどうだったのでしょうか?
何となくダニエル・クレイグに似ているルノー・ジャポン・サービス部の塚越さんはブレンさん同様、1年ぶりの再会となったバイク好きのクルマ屋さん。この日の2週間後に開催されるDE耐にXR100モタードで参戦するとおっしゃってましたが、結果はどうだったのでしょうか?
ピンキー大統領、調子に乗って西日本を中心に活躍中のイベント・クイーン、島崎翠花(みか)さんhttp://ameblo.jp/mika-shimazaki/ と記念撮影。いや~、なんで広島の人って美しい方が多いのでしょう? クリックすると、ウザいピンキー無しの彼女の大カットが見られます。
ピンキー大統領、調子に乗って西日本を中心に活躍中のイベント・クイーン、島崎翠花(みか)さん と記念撮影。いや~、なんで広島の人って美しい方が多いのでしょう? クリックすると、ウザいピンキー無しの彼女の大カットが見られます。
滋国道312号線を楽しそうに走っていたカップルに声をかけて記念撮影。シャリイのゆうじさんは愛知の豊橋、VOXのいくみさんは何と佐賀の唐津から! 名古屋で合流し、キャンプしながら旅しているそうです。明るく爽やかなお二人のようなバイク乗りが増えてくれたらなぁと痛切に感じました。
国道312号線を楽しそうに走っていたカップルに声をかけて記念撮影。シャリイのゆうじさんは愛知の豊橋、VOXのいくみさんは何と佐賀の唐津から! 名古屋で合流し、キャンプしながら旅しているそうです。明るく爽やかなお二人のようなバイク乗りが増えてくれたらなぁと痛切に感じました。
この日は朝から雨が降ったり止んだりでカッパを脱ぐ機会を逸し続けて夕方4時、福井の敦賀近辺でやっと脱ぐことができました。ムレムレから解放された爽快感たるや筆舌に尽くし難し……。
この日は朝から雨が降ったり止んだりでカッパを脱ぐ機会を逸し続けて夕方4時、福井の敦賀近辺でやっと脱ぐことができました。ムレムレから解放された爽快感たるや筆舌に尽くし難し……。
国道8号線の夕方6時30頃。雲の切れ間からは夕焼けも。既に石川県に入っていたと思います。路肩に見える赤白のスノーポールが、雪国であることを物語っています。
国道8号線の夕方6時30頃。雲の切れ間からは夕焼けも。既に石川県に入っていたと思います。路肩に見える赤白のスノーポールが、雪国であることを物語っています。

※写真の上でクリックすると、違う写真や大きなサイズの写真を見ることができます。



“NSC”ことDio110の各部を検証・後編
Dio110の各部を検証
ハンドル左側のスイッチ類。ご覧の通り、世界で販売される最近のホンダ車(PCX、CBR250Rなど)はウインカーとホーンの位置が従来の配置と逆になっています。最初は間違えてホーンを鳴らすことがありますが、そのうち慣れてきます。
Dio110の各部を検証
リアのブレーキレバーです。ブレーキロックレバーが無いんですね。調べてみたら、リード110も2010年モデル(EX)から廃止されているようです。あると便利なんですけどね。あと、最新のホンダスクーターって、フロントブレーキを握ってもセルモーターが回らないこともわかりました。
Dio110の各部を検証
ハンドルのグリップエンドにはバランサーが付いています。ハンドルに伝わる振動の軽減に効果のあるパーツです。グリップは内側(人差し指と親指で握る部分)と外側でデザインが異なる、機能性を重視したデザインが特徴で、雨が降っていても滑り難かったような気がします。
Dio110の各部を検証
バックミラーのラバーキャップです。フロントカウルのミラー取り付け穴を隠すパーツですが、ピッタリとはめ込むタイプではないため、写真のようにちょくちょくズレてしまい隙間が見えてしまいます。斜めってる面なので、ある程度仕方ないとは思いますが気になりました……。
Dio110の各部を検証
フロントのインナーラックは左側に500ml、右側に350mlのペットボトルが収まるスペースを確保。すぐに取り出せる形状なので、猛暑日の信号待ちなどの水分補給に便利です。もちろん、コンビニフックも装備。尚、ホワイトとグレーのボディカラーはインナーの色が明るいグレーになります。
Dio110の各部を検証
収納式のピリオンステップはラバーで覆われ、快適性とグリップ感が損なわれないよう考慮。前後に比較的余裕をもったシートとともに、積極的にタンデムライディングを楽しみたくなるような仕上がりとなっています。タンデム時はリアのアルミキャリアがグリップに。
Dio110の各部を検証
リアのシャープなデザインに溶け込むテールランプ。ボディカラーがレッドの場合はさらに一体感が増して見えてGOOD。後続のライダーからは順光時(逆光の反対)、ウインカーが点灯しているのが判別し難いという貴重な意見をいただきました(写真をクリックすると、その状況が見られます)。
Dio110の各部を検証
バッテリーはいずこに? と思ったらこんなところに。リア過重のスクーターにとって理想なレイアウトかもしれません。バッテリーのサイズはYTX7L-BS。尚、フロントのカバーは2個のスクリュービスと1個のクリップを外し、ツメを抜けば取り外せます。コンビブレーキのリザーバータンクもこの中に。