続いて、エストレヤと共に目指したのは明石中心地の東側にある天文科学館。日本標準時子午線の真上に建つ施設である。明石の町は隣の神戸同様、海と丘による起伏ある地形が特徴。小気味よいサウンドを発しながらエストレヤがトコトコと登った坂の先に科学館はあった。
時と宇宙をテーマとする明石市立天文科学館、外観はドーム型のプラネタリウムと、標準時を表す塔時計が特徴。現在の塔時計は3代目にあたり、2代目は阪神・淡路大震災発生時刻で停止、1996年に撤去されている。参考までに、200m・徒歩約3分の最寄駅、山陽電気鉄道・人丸前駅も東経135度上にあり、ホームには子午線が引かれている。
エストレヤは丘を下り、海を目指す。明石海峡大橋や淡路島を望む観光スポット・大蔵海岸である。いわゆる埋め立て後に整備された“海浜公園”だが、古くは“白砂青松”(はくしゃせいしょう。三保の松原、天橋立など)の海岸として海水浴で有名な場所であった。国道28号線よりさらに海側の道は明石海峡スレスレまで走ることができる。バイクでゆっくり流すと潮風が心地よい。