やはりアドレスの最大の魅力は軽量・コンパクトなこと。狭いスペースでの駐車や、そんな場所での取り回しがとても楽です。豊岡のホテルでは原付サイズということでロビーの中に駐車させていただけました。何か凄く得した気分です。
フロントマンにバイクの駐車場所を尋ねたところ「駐車するのはどんなバイクか?」と。こちらは原付サイズのスクーターだと告げると「ならばロビーに停めていいよ」。
へ? ホントっすか? 今回は特殊な例かもしれませんが、正にアドレスがこだわった「比較的条件の厳しい駐車スペースに、支障なく停められる」というコンパクトサイズのおかげ。ゴールを目前に控え雨風やイタズラの心配が無く、その晩は安心して眠ることができました。
8月8日の早朝、ホテルのロビーからアドレスを出し(迂闊にもハンドルロックを解除しないまま動かそうとし、盗難抑止アラームが静まり返ったロビー内に響き渡ったのにはアセりました……)、隼駅に向けて出発!
ゴールは目と鼻の先。この日は3日間の総仕上げとしてアドレスの一挙手一投足(?)を確かめるよう、ノンビリペース。国道312号を南下し、県道6号&48号を使って国道29号へ合流するところで一休み。僅かな間に何台ものHAYABUSAが目の前を通り過ぎていきます。ゴールは近い!
国道29号の戸倉峠を越えると鳥取県に。若桜町から並行する鉄道とともに鳥取市方面へユルユルと進み、途中を左折、さらに右折するとBUSA使いでごったがえす若桜鉄道・隼駅に到着! この日の走行距離が93kmだったこともあり、何だが拍子抜けするゴールでありました。
東京を出発してから3日間トータルの走行距離は854.4km。数字を見ると走ってきたなぁという想いはあるのですが、普段の“通勤快速”の延長のつもりで走っていたらココまで来てしまったという感じ。つまり肩肘張ることなく、長時間ライディングでも快適に移動できてしまったということ。
スクーターならではの使い勝手の良さ、軽量・コンパクトなボディ、そして俊足エンジンのおかげといったところでしょう。
こんな小さなバイクで通勤から旅までこなせてしまうものですから、私の場合はアドレス1台あれば十分ということですか? いやぁ、改めて原付二種クラス・ベストセラーの底力を実感いたしました。
ところで、今回の旅の燃費をご報告。東京を満タンでスタートし、給油は2回。隼駅に到着した時はタンク内のガソリンを都合よく使いきる直前の状態で、消費燃料は17.33L、平均燃費50.15km/Lでした。
1Lあたり130円で計算すると、東京から隼駅まで僅か2250円ほどで行けてしまいます。タンデムだったらもっとお得です。
東京駅から隼駅まで鉄道で行った場合の最安運賃(青春18切符1枚+260円の計2560円)よりも安上がり! 移動行程や旅情が異なるので単純に比較できるものではありませんが。
尚、参考までに、東京で通勤を想定したモードで約430kmほど走った平均燃費は42.83km/Lでした。
さて、今回の企画“「通勤快速」は「長距離特急」になり得るか?”のアンサーは言うまでもないでしょう。
もっとも、スタート前から大よそわかっていましたけど。ただ、想像以上の出来の良さはちょっとした感動でした。
アドレスV125Sオーナーになられた方には、ツーキンからツーリングまで“ツー2”で使いこなしていただきたいバイクだと思います。
- ①早朝に豊岡を出発。国道312号に並行して流れる円山川にて。朝の雲がとてもイイ感じだったので撮影。フロントマスクはB-KING譲りの精悍な逆スラント。フロントウインカーは下方に移動したことで、フロントバスケットが装着できるようになりました。
- 今回の旅で一番世話になったのではないかと思われるフロントインナーラック。信号停止中でも素早く場所確認や水分補給できます。写真は山梨の韮崎あたりで撮影。スタート早々に便利さを実感したということです。フタやロック付きもいいのですが、アドレス・オーナーからのリサーチの結果、敢えてシンプルにしたそうです。
- シート下には急な雨でもすぐに取り出せるよう、レインスーツを入れていました。イグニッションキーを左に回すと開くシステムが個人的に操作しやすくて気に入っています。ただ、ハンドルがいっぱいに切れている状態でもシートが全開にできれば完璧だったのですが……。
3日目のルートの詳細はyahooドライブに掲載してあります。
大統領とアドレスV125Sの旅 | 前のページへ | アドレスV125Sインプレッションページへ |
[ ADDRESS V125S特集トップページへ ]