
2010年9月4日更新
8耐の写真が日本スポーツプレス協会ギャラリーにUP!忘れたころにUP!
残暑厳しいなか、東北は少しは秋の気配が感じられるだろうと思って挑んだ全日本ロードレースSUGOは異常な湿気と暑さでライダーもマシンもお客さんも私らも過酷なレースだったよ。
バイクて、エンジン自体めっちゃ熱いのになんでこんなに外の気温に左右されちゃうんでしょうねー?ってアホか!
レース用に開発されるタイヤも、それ用に絞ったセッティングもすべて、ちょっとした状況の変化に敏感なものなのです。
それからライダーの身を守る革ツナギ。走行時は下からマシンの熱風、そして上から太陽が燦燦と降り注ぐわけで、色の濃いツナギのライダーは直射日光を受けてアツアツになるから疲労度はハンパない。
それならみんな白にしちゃえばいい!と思いますが、日頃お世話になっているスポンサーカラーやチームのイメージカラーでそうもいかず、中富選手もツナギの中のインナーが汗で搾れるくらいになるそうな。
ということで、友人から教わった 自分で作る経口補水液(OS-1のようなもの)!
湯冷まし:1000ml 砂糖:大さじ4杯半(40g) 塩:小さじ半分(3g) レモン汁:大さじ1杯(ポッカレモンで代用可)
さてレースですが、今回ST600にはタイから2名の招待ライダーが来日。初めて走るSUGOで1位と3位に入賞する実力を見せつけました。
日本のレースもアジア選手権の枠に組み込まれて、アジアのライダーが大勢エントリーしてくれるとにぎやかになっていいね。
日本の最高峰とされるJSB1000クラスは、伊藤真一と 秋吉耕祐の一騎打ちのところ、ラスト2ラップで秋吉コースアウト(後に復帰)伊藤選手今期初優勝ですよ!
伊藤さん、世界GPを戦って帰国後は3度の全日本チャンピオンを獲得し、鈴鹿8耐でも3度の優勝、長いレース活動の間に人工股関節の手術など大きな谷間を乗り越え レース復帰を果たすなどドラマチックな人生を送ってきたわけですが、今期限りでの引退を表明しています。

1200人を越えるケイヒン応援団の見守る中でチェッカーを受けたこと、地元での優勝で盛り上がりました。
レース後の記者会見では、やっと調子が戻ってきて晴れ晴れとした表情の伊藤さんに、「引退撤回しないの?」「来年も~?」といった質問が再三飛んだのですが、 伊藤さんはさわやかに笑って濁していました。
イケメンで人気があって人望もあって、何よりも速くてカッコいいライダーなのに、できればやめてほしくないというのは、ファンもプレス関係者もみんな同じだよネ……。
現在のところ伊藤選手のレースが見れるのは、残すところあと3戦。次戦は岡山国際サーキット にて9月25日決勝です。
さて、「オレ、絶対引退とかしないから!!w」と伊藤さんの引退宣言を受けて“こんな楽しいもの、辞めてしまうのは勿体ない”と、チームを和ませるのは チームグリーンの柳川明39歳。

トップとはちょっと離れちゃってたんだけど3位獲得!
予選5位のところ、チームの懸命の努力と柳川選手の粘り強さで表彰台。
本人、後ろに誰かいると思い続けて走ってたらそれは自分のバイクの音だったというヲチ付き!
ラスト2ラップでの秋吉コースアウトに一筋の希望を抱いたのですが、2.5秒の差は厳しかった!
お気づきの方もいると思いますが、今回の表彰台、伊藤43歳、秋吉35歳、柳川39歳と見事なアラフォー。
秋吉選手をおっさんの仲間入りさせるのはちょっと早いような気もするけど、ベテランの走りと、高橋巧のような若者の挑戦を見に来てほしいなーと思う今日この頃でした。
●レースのリザルトや詳細は、
HONDA
YAMAHA
Kawasaki
の各メーカーのレースレポートもぜひどうぞ。
(2010.09.03更新)
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レースカメラマン
楠堂亜希
20代初期にてミスター・バイクに拾われ、好きなことをしているうちにレースカメラマンのポジションを与えられました。 モトクロス、ロードレースをこよなく愛し、愛溢れる写真で楽しさを伝えてまいります。 - [第3回|第4回|第5回]
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