「豪華ライダーを動かす、ちびっこたちの祭典」
“74Daijiro”。
もともとは加藤大治郎のお父さんたちがバイクで遊んでいて、バイク好きがこうじて自作でバイクをつくるまでいっちゃってたそうで。
そんなお父さんを見ていた大治郎やその仲間たちが、「いつか自分たちのオリジナルのバイクをつくりたいね」っていう、なんとも自然な流れでだったようで……
大治郎はもうこの世にはいないんだけど、そんな大治郎の夢をかなえて、これからの子供たちにバイクに乗る楽しさを伝えていきたいと、大治郎のお父さんが作ったのが“74Daijiro”。
大治郎のお父さんや仲間たちの、いろんな想いの詰まった夢のバイクが“74Daijiro”。
お父さんたちが、ああしたほうがいい、こうしたほうがいい、ブレーキはちゃんとあったほうがいいと試行錯誤を続けていくうちに、従来のポケバイの規格には当てはまらなくなってきたので、ならいっそ、好きに作ろう、とスペシャルなバイクに仕上がりました。
この「スーパーミニバイク」、親御さんたちが与えるファーストバイクとして、たくさんの子供たちに乗ってもらいたいそうです。
74Daijiroは独自の規格でもあるので、レースは単独で開催されていて、秋が瀬でDaijiroカップとして年に5~6回を開催。その頂点を決めるのが74GP。
全国から74Daijiroライダーが集まり、RSタイチやSHOEI、桜井ホンダさんがブースを並べてにぎやかに開催されました。
そして、全日本ロードレースの選手会から亀谷選手、武田選手、中須賀選手、佐藤選手や大勢の選手が来場。エキシビジョンレースを盛り上げ、昼休みには障害物競走や綱引きなど、子供と一緒になって本気で遊んでいました。
世界GPのMoto2優勝者の富沢翔也選手も来ていて、ファンにサインと写真攻め。
本チャンのレース、エキスパートクラスはトップ3台が付かず離れず、というか絶対当たってんべ!?!の接戦で、おかあさんヒヤヒヤ
18ラップレースを制したのは序盤3番手につけて様子を伺い、後半トップに躍り出たゼッケン4ささきのぶてる君。74スタンダード40ccでの勝利。
子供のレースとはいえ真剣勝負のレースはそれなりに迫力があり、大治郎の活躍を見たことない子供たちの中から、世界を駆けるライダーが現れるのかな?とちょっとワクテカな気分にさせてくれましたョ。
全国での普及はまだ十分でなく、関東でも秋が瀬を中心にしての活動なのでアットホームな感じで子供がバイクと遊べるのが74Daijiroの魅力。レースに参加している子供も親御さんも雰囲気のいい方ばかりでした。
この74Daijiroにのってみたい(子供を乗せてみたい)という方は、平日になりますが、サーキット秋が瀬で毎週水曜、金曜に練習時間があり、事前に74Daijiroに連絡をいれると駐車場にて体験走行をさせてもらえますよ。

●74Daijirohttp://www.74daijiro.net/(担当:村上さん)
●サーキット秋ヶ瀬http://www.akigase.co.jp/
●全日本ロードレースの後半戦は8月29日スポーツランドSUGOにて開催されます。
詳細はhttp://www.superbike.jp/race/rd4.html
(2010.08.06更新)
-
レースカメラマン
楠堂亜希
20代初期にてミスター・バイクに拾われ、好きなことをしているうちにレースカメラマンのポジションを与えられました。 モトクロス、ロードレースをこよなく愛し、愛溢れる写真で楽しさを伝えてまいります。 - [第2回|第3回|第4回]
- [バックナンバー目次へ]