●撮影-依田 麗
人気のツアラーCB1300STの受注期間限定車が11月11日から発売を開始した。
実車を見た本誌T特派員から「あれはある意味最強だ」という一報がもたらされた。
ん? スーパーフォアシリーズの定例となった、スペシャルエディションにいったいなにが起こったのか?
本誌特捜班は、さっそく発売されたばかりのCB1300STスペシャルエディションをキャッチ。
果たして、その真相はイカに、タコに、ハマグリに!?
この湧き出るオーラーは……
立体エンブレム、ゴールドチェーン、ゴールドクランクケースカバーなどを特別装備した豪華版ではあるのだが、そんな大袈裟に言う程変わったわけではない。
ないのだが、この落ち着き払ったカラーリングが、ツボといえば大きなツボなのだ。
パールサンビームホワイトに、シンプルな黒いストライプは、スペシャルエディションの専用色なのだが、どこかで見たような気がする。
しかも、なんだか妙に落ち着いたオーラを放っているような気がする。
しませんか? するでしょ??
これに青いジャケット、白いジェットヘルのライダーが乗って後ろにいたら一瞬、ドキッとすること間違いなし。
よくよく考えるまでもなく、STより先に登場した兄貴分のCB1300の白バイは、着々と実戦配備が進んでいるのだから、似てあたりまえか。
うーむ、ある意味最強かも。
これ以上、何を求めるというのか
●試乗・文-小宮山幸雄
久々にCBの1300に乗った。昨年の11月にシリーズに加わったSUPER TOURING、それもスペシャルバージョンだ。
あらためて“感銘を受けた”と言えるほど本当にいいバイクです、CB1300は。
当然ながら今後もまだまだバイクは進化していくのでしょうけれど、ホンダのバイク作りの集大成って感じがあります。
もうこれ以上何が必要? なんて思わせてくれる何不自由の無い完成度で、それ故「つまらねぇ」などと不遜な発言をするヤカラがいるのでしょうね。
まあ、バイクと格闘するのがバイク乗りだと思っていられるウチは“クセ”のあるバイクもいいのでしょうけど。
何不自由なく、というのはバイクとともに生活する上での話で、サーキットを走りたい、休日に峠走りに、といった“道楽”で乗るためならもっと適したバイクがあるのもまた事実でしょうか。
でも、それも己の腕の無さの言い訳に聞こえてしまうのはなぜでしょう。
その気になればスーパースポーツだって捕まえられます!?
あ、この“白鯨”に乗ってるとついつい白バイ隊員になった気になって、やんちゃなバイクを追い回してしまいそうなのです。
まあその場合はサイドケースだけは外しますが。白バイポジションもCB750FOURで育ったおじんにはぴったりでした。また日本一周でもするか…。
※スペック等詳細は新車プロファイル2010で。
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