ジョグ CE50/ジョグ デラックス CE50D/ジョグ プチ CE50P/ジョグ CE50ZR 160,920円/173,880円/160,920円/194,400円(10月20日発売)

★ヤマハ ジョグ CE50シリーズ 車両解説

ヤマハの定番スクーター「ジョグ」がエンジン性能や燃費アップのマイナーチェンジ

1983年3月に発売開始されたヤマハの看板原付スクーター、ジョグシリーズ。幾多の変遷を経ながら30年以上も継続生産されてきた数少ない長寿モデルでもある。2ストロークエンジンを搭載したモデルの期間が24年もあり、膨大なヒストリーとなってしまうのでここでは省略させていただくが、大まかには7世代に分けられる。

そして経済性や、環境性能に対応すべく、4ストロークエンジンが採用されて登場したのが2007年10月。フューエルインジェクション、そして吸気2、排気1という変則的な3バルブのヘッドを持つ4ストロークエンジンが搭載され「ニューフレンドリーJOG」として発売されている。

フューエルインジェクションは、吸気通路の圧力変位から運転状況を検知する小型の最新センサーを採用したほか、小型インジェクター、フィルター類をモジュール設計することなどにより、軽量コンパクトなシステムとして開発された。この時の4ストロークモデルが基本はそのままに、細かなモデルチェンジが行われたのみで現行モデルへと継がっている。

最近では、2011年1月にカラー設定の変更と、ZRに専用のスモーク調メッキ立体エンブレムが採用されるマイナーチェンジを受けている。また2013年2月には、ピンク系の新色が追加され、計5色のラインナップとなっていた。2014年12月には、シートのデザイン変更によりシート高を標準モデルよりも25mmダウンさせた低シート仕様が登場し(シート高725mmから700mmに)、更なる扱いやすさで女性ユーザーにもよりやさしい仕様としたモデル、ジョグ プチをラインナップに追加している。カラーもそれに合わせ女性向けの3色を設定したという。

今回のマイナーチェンジは、ジョグシリーズ全体の改良で、排気系の見直しによりエンジンの出力を3.1kWから3.3kWに、トルクも3.9N・mから4.2N・mに向上させた。また、新型ECUの採用とO2フィードバック制御を追加し、FIシステムの変更などにより燃費性能も30km/hの定地燃費で66.0km/Lから69.7km/Lへアップ、WMTCモード値でも50.1km/Lから56.5km/Lへと向上を図っている。

ジョグ CE50。カラーは5色。「ライトイエローイッシュグレーメタリック9 」(ゴールド)。
ジョグ CE50。「シルバー3」(シルバー)。
ジョグ CE50。「ブラックメタリックX 」(ブラック)。
ジョグ CE50。「ダークレディッシュグレーメタリック2 」(ダークブラウン)。
ジョグ CE50。「ダルレッドメタリックD」(レッド)。
ジョグ デラックス CE50D。カラーは2色。「ホワイトメタリック1」(ホワイト)。
ジョグ デラックス CE50D。「ブラックメタリックX」(ブラック)。
ジョグ プチ CE50P。カラーは3色。「ライトイエローイッシュグレーメタリック9」(ゴールド)。
ジョグ プチ CE50P。「ダークレディッシュグレーメタリック2」(ダークブラウン)。
ジョグ プチ CE50P。「ダルレッドメタリックD」(レッド)。
ジョグ CE50ZR。カラーは3色。「パープリッシュレッドメタリック2」(ピンク)。
ジョグ CE50ZR。「ラジカルホワイト」(ホワイト)。
ジョグ CE50ZR。「マットブラック2」(マットブラック)。

★YAMAHA プレスリリースより (2015年9月8日)

エンジン性能と燃費を向上した
「ジョグ CE50」シリーズを発売

ヤマハ発動機株式会社は、スタンダードな原付1種スクーターとして人気の「ジョグ CE50」シリーズについて、エンジン性能と燃費を向上させ2015年10月20日より発売します。

今回、排気系の見直しなどによりエンジン性能(馬力、トルク)を向上、また新ECU採用、O2フィードバック制御の織り込みなどFIシステムの変更で燃費性能の向上を図りました。

スタンダードの「ジョグ CE50」は、華やかな「ライトイエローイッシュグレーメタリック9」(ゴールド)など全5色を設定。デラックス仕様の「ジョグ CE50D」は、ゴールドキャリパー付の前輪ディスクブレーキ、アルミホイールを採用しています。シートをスタンダードより25mm低くした「ジョグ プチ CE50P」は、小柄な方でも肘や膝が伸びきらず、自然な着座姿勢となるように設計。「ジョグ CE50ZR」は、クラス唯一のリアスポイラーなどスポーティな装備を備えています。

なお、本製品の製造はヤマハモーター台湾で行います。

<名称>
「ジョグ CE50」
メーカー希望小売価格
160,920円(本体価格149,000円/消費税11,920円)
カラーリング
■ライトイエローイッシュグレーメタリック9(ゴールド)
■シルバー3(シルバー)
■ブラックメタリックX(ブラック)
■ダークレディッシュグレーメタリック2(ダークブラウン)
■ダルレッドメタリックD(レッド)
 
「ジョグ デラックス CE50D」
メーカー希望小売価格
173,880円(本体価格161,000円/消費税12,880円)
カラーリング
■ホワイトメタリック1(ホワイト)
■ブラックメタリックX(ブラック)
 
「ジョグ プチ CE50P」
メーカー希望小売価格
160,920円(本体価格149,000円/消費税11,920円)
カラーリング
■ライトイエローイッシュグレーメタリック9(ゴールド)
■ダークレディッシュグレーメタリック2(ダークブラウン)
■ダルレッドメタリックD(レッド)
 
「ジョグ CE50ZR」
メーカー希望小売価格
194,400円(本体価格180,000円/消費税14,400円)
カラーリング
■パープリッシュレッドメタリック2(ピンク)
■ラジカルホワイト(ホワイト)
■マットブラック2(マットブラック)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。
 
発売日
2015年10月20日
 
<販売計画>
30,000台(シリーズ/年間/国内)
「ジョグ CE50」「ジョグ CE50D」フィーチャー
・乗り心地に優れたオイルダンパー式フロントフォーク
※前輪ディスクブレーキ
★馬力・トルク・燃費をアップさせたFIオートマチックエンジン
・キー孔シャッターとリアホイールロックがワンタッチで可能な盗難抑止機構「Gロックシステム」
・シートを開けずに給油可能な給油口
・約18リットル容量のシート下トランク(ヘルメット等収納物の形状状⼤大きさによっては収納できないものもあります)
・※軽量アルミ製キャストホイール(前後)
 
★印は今回の新フィーチャー
※印は「ジョグ CE50D」の特徴
「ジョグ CE50ZR」フィーチャー
・クリアレンズ採用フラッシャー(前後)
・油圧式ディスクブレーキ
・ゴールドキャリパー
・軽量アルミ製ダイキャストホイール
・ボディカラーと調和させたホイール塗装
★馬力・トルク・燃費をアップさせたFIオートマチックエンジン
・専用デザイン文字盤メーターパネル
・キー孔シャッターとリアホイールロックがワンタッチで可能な盗難抑止機構「Gロックシステム」
・ステッチ入りシート
・約18リットル容量のシート下トランク(ヘルメット等収納物の形状・大きさにより収納できないものもあります)
・精悍なスタイルを引き立てる立体エンブレム
・LED大型ハイマウントストップランプ採用リアスポイラー
・リザーブタンク付きリアサスペンション
・メタル調のマフラープロテクター
 
★印は今回の新フィーチャー

★主要諸元

車名型式 JBH-SA55J〈JBH-SA56J〉【JBH-SA56J】
ジョグ CE50〈ジョグ CE50D〉《ジョグ CE50P》【ジョグ CE50ZR】
発売日 2015年10月20日
全長×全幅×全高(m) 1.685×0.650〈0.645〉【0.645】×1.035
軸距(m) 1.160
最低地上高(m) 0.090
シート高(m) 0.725《0.700》
車両重量(kg) 84〈83〉【83】
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費消費率(km/L)※1 69.7(国交省届出値 定地燃費値 30km/h 1名乗車時)※2
56.5(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 A329E
水冷4ストローク単気筒SOHC3バルブ
総排気量(cm3) 49
内径×行程(mm) 38.0×43.5
圧縮比 12.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 3.3[4.5]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 4.2[0.43]/6,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ・キック併用式
点火方式 TCI(トランジスタ式)
潤滑油方式 強制圧送ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 0.8
燃料タンク容量(L) 4.4
クラッチ形式 乾式遠心シュー
変速機形式 Vベルト式オート
変速比 2.731~0.844
キャスター(度) 24°00′
トレール(mm) 70
タイヤサイズ 90/90-10 41J
90/90-10 41J
ブレーキ形式 機械式リーディングトレーリング〈油圧式シングルディスク〉【油圧式シングルディスク】
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング
フレーム形式 バックボーン

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
 ※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。